酩
4月 5月 6月 7月ポール運動はさかん 班の中では特に孤立 ブロック長として成 自分から仕事を見 にするが「おたすけ している様子はない 長しつつある。 つけ、工夫して活
」などゲームには参 が、無口である。 全体の中でも、自分 動できるようにな
B15
加したがらない。 の力を出そうと努力 つた。(孤) している。
基本的生活習慣が確 班の中でも孤立して 自分の仕事はきちん 健康観察の仕事を 立できず、自己主張 いる。 とするようになって 毎日欠かさず行い が強いため、嫌われ 仲間に入ろうとしな きた。委員会活動、 意欲を持って活動
G31
がちである。 い。 係活動、当番活動を できている。(周) よくやっている。 友達の中にはなか
友達の中にはなかな なか入れない。
か入れない。
v孤=孤立児 周=周辺児 普=普通児
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教師評定による周辺児・孤立児の変容をみると、
4月の下旬段階で周辺児や孤立児は教師から我がままなところが 見られると評価されがちな傾向がうかがえる。
5月の下旬段階では、周辺児や孤立児は微妙な変化がみられるが、
教師評価では4月段階とあまり変化がないように思われる。
6月下旬段階(ソシオメトリック・グルーピング後1カ月以上)
では、周辺児・孤立児にかなり大きな変化があらわれてきている。
特に、4年生の孤立児G28、24,6年生のB15などは顕著で
ある。4年生の周辺児B6も自由勉強を進んでやるようになり、6
年生の周辺児G31ち友達の中にはなかなか入れないものの、自分 の仕事や係活動、 当番活動、委員会:活動などの基本的生活習慣が確 立されつつあることが示されている。 (4月段階では確立されていない。 )
7月下旬段階(ソシ立塩トゾック・グルーピング後2カ月以上)
では、4年生の周辺児・孤立児、 6年忌の周辺児・孤立児ともに、
へ教師評価によればグループの中や友達関係の中等で4月段階とは大 きく異なって変容がみられていることが明らかに示された。これま でのことを踏まえて考えると、周辺児・孤立児の変化は1時間の授 業実践の中では、表面にはみえにくいものの、ソシオメトリック・
グルーピングと教師の指導的関わりによって、一斉指導ではみられ ない、グループの中での相互作用、相互交流が活発に行われ、コミ ュニケーションがはかられてきていることが認められる。そして、
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これらの積み重ね、継続が周辺児・孤立児の変容の一つの大きな原 因になっているものと推察される。
アンケート調査は様々な都合上、7月の上旬に実施をしたが、特 に、高学年の孤立児において、自尊感情のe一般的自己』領域、向 社会的行動の『親和・公平』領域、学級適応の『級友との関係』領 域、社会測定的地位(ISSS)で有意な差がみちれ、孤立児の得点が 増加する傾向がみられた。しかし、周辺児では社会測定的地位(ls ss>得点の有意な増加がみられたものの、他の尺度では、有意な増 加は認められなかった。周辺児で、この原因を考えてみると、教師 評価の中で変容がみられてきたのは7月の下旬であり、教師評価と 質問紙による調査時期とのズレがあった。また、周辺児に変容がみ られてきたとしても周辺児をとりまくまわりの友達が認めていくの にはさらに、若干の時間的経過を要するためであると推測される。
一171一
第4章 総合考察と今後の課題
本研究では、学校教育環境における児童期中、後期の学級集団に とけこめない児童(周辺児、孤立児)の特性を明らかにし、 ソシ三 二トリック・グルーピングとそれに伴う教師の望ましい関わりによ って、学級集団及び周辺児、孤立児の変容のプロセスを明らかにす ることを目的とした。
本研究では、田中(1963,1964)の社会的共感論の立場を踏まえたう えで、学級集団における周辺児、孤立児に焦点をあて、研究を進め
てきた。
調査1では、周辺児、孤立児の特性について、 リーダー児との比 較から、分析検討した。
調査IIでは、ソシ二三トリック・グルーピングとその指導的関わ りによる周辺児、孤立児の変容過程について比較群を設定し分析検
討した。
以下、調査1、調査皿について、明らかにされたこと、及び、今 ま
後の研究の課題として示された点を要約する。
調査1では、ソシオメtトリック・テストの結果、学級集団のなか に周辺児や孤立児がそれぞれ10%程度存在することが明らかにな った。また、周辺児や孤立児は学習場面、遊び場面、遠足的行事場 面の3場面のどの場面においても社会的地位は低く、その変動が少 ない傾向にあることも明らかになった。Tennings,H,H(1943)は「ソ
シ二三トリック・テストによって明らかにされる人間構造には2つ
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の異なった側面が区別されること」をみいだしている。これはサイ キグループとソシオグループと呼ばれるものである。本研究では、
サイキグループとソシオグループとが一致する傾向が認めちれた。
また、周辺児、 孤立児の特性について4つの質問紙をもとに分析 研究したところ、次のような点が明ちかになった。
①周辺児・孤立児の自尊感情について
自尊感情尺度によりリーダー児と周辺児・孤立児の得点差をみる と、中学年、高学年ともに、自尊感情合計得点及び、すべての下位 領域得点において、 リーダー児の得点よりも周辺児・孤立児の得点 が低いことが明らかになった。
この結果から、周辺児や孤立児は、リーダー児に比べて、学級集 団にとけこみにくく、不安定な位置にある。すなわち、他者からの 期待や評価も不安定になり、自己受容や自己を肯定的にみる自尊感 情も不安定で低くなりがちであると考えられた。
②周辺児・孤立児の向社会的行動について
向社会的行動尺度によりリーダー児ど周辺児・孤立児の得点差を みると、中学年においてはリーダー児と周辺児・孤立児の間には有 意な得点の差はみられず、高学年においては、 『親和・公平』の領 域と『合計得点sに有意な差がみられた。この結果から、集団にと けこめない児童は向社会的行動が低い傾向にあると推測された。こ の点に関して、Mussen, P&Eisenberg−berg(1977)は、前青年期(9 歳から12歳)の子どもを対象に向社会的行動の発達について研究
一173一・
した結果、 「一番利他的であった子は、 より利他的でない子に比べ て、自己強度や自尊心の得点が高いこと、そして、利他心の強い子
どもは、自信があり、友達関係にも満足しており、自分の行動に確 信をもっていた。」と指摘しており、この指摘は、本研究結果を支 持するものであると考えられる。
③周辺児・孤立児の学級適応について
中学年においては、SMTの『級友との関係』領域でリーダー児と周 辺児・孤立児の間に有意な差がみられた。高学年においては、 『学 校への関心』、 『級友との関係』、 『合計得点』の各領域において 有意な差がみられた。
リーダー児は、集団内の地位が高く、友人関係も多く、自尊感情 も高い。つまり、 リーダー児は他者からの期待や役割に応じた行動 をとることができやすい。これに対して、周辺児や孤立児はグルー プや集団にとけこみにくく、不安定な位置にある。つまり、リーダ
ー児に比べると、学級適応が図りにくいと考えられる。
へ
松山・倉智(1969)は「日常の学校生活において相互作用を営みな がら、ある程度に安定した集団構造を持つ学級社会において、学級 成員として級友から承認された集団内地位を保持していることは、
スクール・モラールの高さと必然的に結び付いている。」と指摘し、
また、 「SMTにおける友人関係の得点は、級友との関係における個人 の主観的な満足度ないし安定感から得られたものであるが、友人関 係の満足度が行動特性による学級内地位と対応する傾向がある」こ
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とを指摘している。
松山・倉智(1966)は、さらに、 「学級内の地位の高いものは、低 いものに比べて、学級適応得点が高いことが言え、学級適応の低い 児童は地位も低くなる傾向が認められた。」とも指摘している。
松山・倉智のこのような指摘は本調査結果を裏付けるものである
といえよう。
④周辺児・孤立児の寂しいときの行動特性について
寂しいときの行動特性尺度を用いて、リーダー児と周辺児・孤立 児の得点差をみると、中学年においては、わずかに、寂しいときの 行動特性の『暴力』の行動特性領域で、危険率10%の水準で、周 辺児・孤立児の得点がリーダー児の得点よりも高いことが示された。
しかし、寂しい時の行動特性の他の領域では差がみちれないことが 明らかとなった。
高学年では、 『身近な気晴らし』、 『反抗』、 『彷復』の各領域 で有意な差がみられることが示された。工藤(1986)は、 「思春期 の子どものうち、孤独感の強い者は孤独感の対処行動として逸脱行 動をとりやすい」ことを指摘している。つまり、児童期後半の高学 年は、特に、周辺児・孤立児において、思春期にみられるような孤 独感の対処行動特性をとることが示されたものと考える。.
これまでの4つの質問紙を用いた調査で明らかになった点を踏ま え、総合的に要約すると、周辺児・孤立児はリーダー児に比べて各 尺度ともに得点が低い傾向がみられた。また、中学年と高学年の間
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にはTable11、 Table13、 Table15、 Table17に示すよう
に各尺度ごとに差がみられた。
中学年と高学年で尺度ごとに差がみられた原因については、高学 年は、中学年に比べて、 自我の目覚めにともなう内省的な思考が芽 生え、個体差も分化してくる時期であり、児童期から児童期プラス 青年前期へ移行していく発達段階の違いが1つの大きな原因になっ ていると考えられる。
⑤周辺児や孤立児の学級適応を規定するものについて
周辺児や孤立児の学級適応を規定する要因を明らかにするため、
SMT合計得点を基準変数とし、自尊感情尺度、向社会的行動尺度の各 下位領域得点を説明変数とする重回帰分析を実施した。その結果、
周辺児では、向社会的行動尺度の『誠実・受容』領域、孤立児では、
向社会的行動尺度の『親和・公平』領域がそれぞれ最も大きな規定 要因であることが明らかとなつ・た。
指導法上において、これらのことを踏まえたうえで、さらに、周 辺児や孤立児の良さを学級成員に対して認知させていくこと、受容 的・共感的に関わりをも9っていく過程において、他の領域を伸ばし ていくこと等の指導が今後必要であろうと推察された。
調査皿では、ソシオメトリック・グルーピングとそれに伴う適切 な教師の指導的関わりによる周辺児・孤立児の変容を究明してきた 結果、次の諸点が明らかになった。
①ソシオメトリック・グルーピングとその指導的関わりを行った実
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