図22 「死ぬ(終止形)」
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(16)「起きろ(命令形)」
図23は「起きろ(命令形)」の略図である。東北の「オギロ」「オギレ」を それぞれ「オキロ」「オキレ」の変種と見れば,東北日本海側,九州西部・九 州南部,沖縄の「オキレ」,その他の東副本の「オキロ」,東海・近畿,四国 西部の「オキヨ1,その他の蓉田本の「オキイ」という分布である。近畿,四 国が「オキヨ」と「オキイ」に分割されるなど,従来書われる「〜地方」が 必ずしも常に同じ方言形を用いるわけではないことは本稿ですでに指摘して
きたことである。
(!7) F9−tナば (条華牛法)」
最後に仮定条件の調査項琵から「きのう手紙を書けばよかった」の「書け ば」の部分の略図を示す(図24)。関東北部以北,九州南部で「カケバ」,近 畿・四国で「カイタラ」,その他の地域で「カキャ」などの語形が用いられて いる。近畿を中心に条件表現で「〜タラ」が頻繁に用いられることは方言研 究者の間ではよく知られている事実のようであるが,H本語教育の世界では
まださほどではないのではなかろうか。しかし,条件法習得が初級教育の一 つのヤマであることを考慮したとき,「〜タラ」使用頻度の高い地域で従来ど おりの「ト,バ,タラ」の提示のしかたでいいかどうか,考え直してみる必 要があるのではなかろうか。この点については,筆者が近畿地方で行なった 調査データをもとに,すでに論じた。
ところで,条件法なども含めて広い意味での動詞の活用形は初級日本語教 育で教えられる項目の一つであるが,単語によって地域差の異なり方が色々 であった。「足りる(終止形)」は大雑把に書って東懸鼻と西霞本で異なるが,
「起きろ(命令形)」は「足りる(終止形)1の東西の境界線を跨ぐ形で「オ キ・ヨ」が分布する。これは動詞の活用形にのみ関わるものではない。先に指 摘したとおり,どこまでの地理的広がりを方言教育の一つの単位としてまと めるかということは,方言をH本語教育に取り入れようとする際に解決しな ければならない一つの大きな問題である。東北方書,近畿方書などの言い方
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麟23「起きろ(命令形)」
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