■5校以上
團未記入
(7),19%
図3−23支援者として参加した学校数(関係機関用Bより)
それによると、1校という回答が最も多く、3校以上という回答は少ないことが分かる。
この点は、今後実施する学校数の増加により、参加しなければならない学校が多くなって きた場合には、問題点として挙がってくることが予想される。後述する「個別移行支援計 画を実施する上での課題」において、「対象生徒数の増加に、適切に対応できるかどうか」
を心配する声が多いことも特徴と言えよう。
2)生徒の進路による実施状況
個別移行支援計画を実施している知的障害養護学校でも、すべての卒業生に対してケー ス会議を行っているわけではない(面接調査より)。図3−24は、平成14年度の卒業 生の進路状況と個別移行支援計画の実施生徒数を挙げてもらった(ここでの実施生徒数と は、個別移行支援の資料を作成し、ケース会議を通して移行支援を行った数である)。
ロ卒業生数□個別移行支援実施数
150■
/
通所更生粥 撒
醜
100
醗鍛 腱搬
麓
鵬澱欝
■卒業生数 146 124 78 40 29 8 8 93
ロ個易1漸技援実施数 29 72 9 11 2 3 20
図3−24 進路別にみた個別移行支援計画実施状況(学校用Aより)
これによると進路先は、通所の授産施設が最も多く、入所の授産施設や進学が少ないこ とが分かる。その他は、デイサービスや児童施設、小規模作業所などである。卒業生の進 路先ごとの個別移行支援計画の実施数と割合を(表3−5)に示した。母集団の違いが大 きいので、単純に比較はできないが、実施した割合は、通所の更生施設と授産施設が最も 少なく、11.5%と19.9%である。それに対して、一般就労の支援においては、58。1%と 多くの生徒にケース会議が実施されている。この結果から、生徒自身の障害種別や希望の 有無、程度の違いはあるが、個別移行支援計画は、一般就労を目指す生徒の支援に取り入 れられる割合が多いということが言える。
表3−5 進路先別にみた個別移行支援計画実施数と割合 一般
労
通所 産
通所 生
入所 産
入所 生
進学 在宅 その他
卒業生数
124 146 78 8 40 8 29 93
個別移行支援実施数
72 29 9 2 11 3 11 20
割合 58.1% 19.9%
115%
25.0% 27.5% 37.5% 37.9% 21.5%3)ケース会議
個別移行支援計画を作成
し、実施する際に、関係機関の協力・連携が不可欠で
ある。共通認識、連絡調整の場として、ケース会議が 活用されることが多い。図
3−25は、卒業生それぞ
れ進路支援にあたって、ケ
ース会議にかけて話し合い を行うかどうかの基準の有無 を聞いた質問である。46%の 学校が、基準を設定しており、その基準に従ってケース会議 を実施していることが分かる。
また、その基準の具体的
な内容(図3−26)につ
いては、「本人・保護者の希
望」と「本人の実態」を総 合的にみて判断する学校が
半数に上っている。
ケース会議に使用する資 料の中身については、東京
都立の知的障害養護学校の ように、共通の書式を使い 効果を上げている地域もあ るが、図3−27より、全国 的にみると、共通性が低いことが分かる。
無記入
27%
な
27%
麟
46%
図3−25ケース会議実施の基準(学校用Aより)
5,(36%)
1,(7%)
(7%)
,(50%)
■a本人・保護者
の希望
国b本人の実態
團a,bの総合 團その他
図3−26実施する基準の中身(学校用Aより)
伊藤(2003)13)は、移行資料について調査している。それによると、収集した移行資 料別に内容を検討すると、掲載している情報には、基本情報にばらつきがみられ、養護学 校のみに限定して内容を精査した結果、学校間で違いがあることが述べられている。
よって、個別移行支援計画は、先進的に取り組み始めた学校によって、独自の基準や形 式を用いて実践されていることが確認できた。今後は、東京都で始まった「個別移行支援 計画」や北海道や秋田などのように先進的に移行支援を取り入れている学校や地域、東京
都の後に文部科学省から指定を受けた愛知県、福岡県、鹿児島県などの実践が報告され、
課題等の改善策が出されてくると、全国共通の書式や基準ができあがり、一般的に広く取 り入れられはじめて移行支援も更に充実していくと思われる。
25 20 学15
校