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2 13月

ドキュメント内 第24回日本助産学会学術集会集録 (ページ 161-181)

|一般演題(第~群)

マタニティサイクルにある女性へのケア羽 . 賂 長 : 桃)1雅f(盟マリア学院大学)

P - 8 1

助産院での出産を選択した女性の出産体験の意味~出産後6ヶ月を経過した後の振り返りから~

O

福平裕子 1)

n

附和代2)

1)大 田 原 赤 十 字 病 院 産 科 病 棟 2)国 際 医 療 福 祉 大 学 大 学 院 助 産 学 分 野

[緒言]

わが国では少子化傾向が進行しており、厚生労働省は「健やか親子

2 1 J

を策定している。出産時の快適 さや満足に関連するケアは多く研究がなされ、ケアに対する満足度は助産院が有意に高いという報告があり、

助産|涜での出産経験は豊かな心情を生み出し、人間や社会、自然のあり方見つめ也すきっかけとなっている。

本研究は、育児や家事に対する負担感が摺していると考える出産後6ヶ月を経過した女性を対象に、出産 体験の6ヶ月後の意味を明らかにし、出産に関わる助産師にとって女性が求めるケア促供の示唆を得ること を目的とする。

[方法]

A 助産 I~で研究省が分娩介助実習で関わった 3 名の女性に半構造化面接を行い、交性の諮りを通して出産 体験の意味を明らかにする質的記述的研究である。面接内容を ICテープに収録し、逐語録を作成した後、

出産 6ヶ月後において出産体験を意味づけていると忠われる文節を抽出し、さらに|司じ意味内容をもつもの にまとめて段階的に刷

w

化し、カテゴリーを生成した。本研究は、国際医療制祉大学大学院の研究倫理稼査 において承認を受けた。本研究の実施に際しては、対象荷に本研究の目的と方法を文

i ! ?

にて送付し、包括連 絡にて協力同意を確認し、面接当日に同意

O j

の署名をねた。さらに、データ収集および分析におけるプライ パシーの確保のため、固有名詞は一切使用しない、また研究への協力を中断したい場合は、いずれの時点で

も可能であること保証した。

[結果および考察]

6

ヶ月後に振り返る助産院での出産体験の意味として、 4つの時間軸で構成されていた。時間軸その1) 陣痛時『包容による尊厳ι 『満ち足りているJ 2)娩出時『心と体で感じる産む快感ι3)出産後『性自認 による伝承』、『帰巣性』、 4)出産 6ヶ月後『人生の幸福』、『追憶の幸福感』の 7つのコア ・カテゴリーが生 成された。コア・カテゴリーには

1 8

のカテゴリーが含まれ、さらに

4 0

のサブ・カテゴリーが含まれていた。

これらは、女性たちが出産において自己尊厳と癒しを得て、さらに自分の感覚を充足して感じ取った快楽に は、女性たちがこれまで体験しなかった産む性にある友としての価値、喜びにつながったといえる。女性た ちが出産後

6

ヶ月を経過し出産を人生の経験として捉え、幸福であるとしているのは、出産

l

時の肉体的感覚、

至高経験によって生きている快感を得て、彼女たちの生きている今とこれからに大きな価値を導き出したと いえる。以上のことから、助産師は出産に関わる際、交性の全てを受け止める包容力、女性を尊重する姿勢 を維持することが重要であるといえる。

[結論]

助産院で出産体験をした女性の

6

ヶ月後の語りを通して、女性は尊厳を守られ大切に扱われたという自尊 感情を高められ、産む性を充実した喜びと感じ、人生の幸福な経験として意味を見出していた.

演 題

JJpn.Ad.Midwif.Vo.l23No.3March 2010 469

3月21日(日)第2日目 10:30-11 : 18 1階ポスタ 会 場102

|一般演題(第

1

群) マタニティサイクルにある女性へのケア沼 座長 桃井 雅f(型マリア学院大学)

P - 8 Z

助産所を選んできた女性はいったい{可を求め、何を得たのだろうか

0

中島美由紀稲森美車

l !

子 塩 田 ま ゆ み 有 阿 美 子 大 嶋 由 起 毛 利 多 恵 子 毛利助産所

[緒言]

ある助産所において友性は何を求めて助産所を選択したのか、助産所で出産して良かったことは何か、満 足度について明らかにするために、退院時アンケートを分析した。

[実践内容

1

2008.1~2009.8に助産所で出産した母体鍛送を除いた産婦115名を対象とし、全員から有効回答が得 られ、分析を実施した。アンケート内容は、年歯官、出産回数、今回の出産満足度(5件法)、前回出産場所の 満足度(5件法)、「助産所で出産しようと思った理由J

r

助産所で出産して良かったことJ(強く思う順に記紋) であった。倫理的には、匿名性を配慮した。

[結果]

対象青の平均年齢は33.9歳、初産婦34名(29.6%)、維産婦81名(70.4%)であり、そのうちリピーター は42名(52.5%)であった。

今回の出産の満足度は、「とても満足J 95.6%、r 1,前足J 3.5%、「まあまあJ 0.9%であった。

前回出産場所の満足度は、他の助産所群(3*,)は「とても満足J 66.7%、「まあまあJ 33.3%であった。

総合病院群(12名)は「とても満足J 0%、「満足J 66.7%、「まあまあJ 16.7%、「不満足 J 8.3%、「とても 不満足J 8.3%であった。個人医院群(23名)は「とても満足J 13.0%、「満足 J 26.1%、「まあまあJ 30.4%、

「不満足J 17.4%、 「とても不満足J 130.%であった。

初産婦群の 「助産所を選んだ理由」は、自然なお産35.3%、主体的にかかわれること20.6%、人のすす め17.6%であった.リピータ一群は、前回のお産での安心感 ・満足感26.8%、白然なお

l f .

19.5%、自分に とって良い雰囲気 ・環境12.2%、主体的にかかわれること 12.2%であった。前回当院以外で出産した経産 婦群は、自然なお産20%、主体的にかかわれること 12.5%、助産師のケア 12.5%、病院以外を選びたかっ た12.5%であった。

「助産所で出産して良かったこと」を分析した結果、 「出産を通して得た肯定的な経験J

r

助産ケアから得 た什定的な経験Jrその他の肯定的な経験Jr r-"Jなる変化や学びJr母乳育児から得た内定的な経験」の5つ に大日JIできた。初産婦群と経産婦群ともに、「出産を通して得た肯定的な経験」と「助産ケアから得た肯定 的な経験」の2つの内容が強く表出されていた。

[考察]

経産婦の半数はリピーターであり、経産婦は前回の経験を踏まえてより具体的な選択理由があげられてい た。「助産所で出産して良かったこと」については、出産を通して得た経験、助産師のケアを通して得た経 験に関することが 8~刊を占めていた。「助産所で山産して良かったこと」に影響している内容は、出産経験 の質や受けた助産師のケアが強くかかわることが示唆された。

[今後の課題

l

インタビューなどを通して、さらにアンケートの文字の背景にある女性の忠いや身えを分析する必要があ る。

470日 本 助 産 学 会 誌 23巻3号 (2010)

3月21日(日)第2日目 13:10-13:58 1階 ポ ス タ ー 会 場102

一般演題(第~群)

母乳育児支援

|

座長 中川イ

r J J

日(大阪赤十字病院) P-83

早期正常新生児における母乳口市育状況

0

土江田奈留美 首 都 大 学 東 京 健 康 福 祉 学 部 看 護 学 科

[緒言

l

出生後数日間の新生児の日甫乳量など母乳sAI育状況に関するデータはほとんどなく、必要な11.11乳量が確保さ れているか客観的指紋を用いてアセスメン卜することは難しい。したがって本調査では、根拠に基づく母乳 育児支緩を行うため、正常な経過を経ている母児の母乳E甫育状況を示すことを目的とした。

I

方法

1

2007年6月から 11月までの期間、分娩施設を併設し、母乳育児を推進している産科練にて、調査につ いて説明し理解と同意が得られた母児100組を対象で行った。

出産後 3、5、14日目での 24時間における綬乳状況について、母親から授乳表へ記入してもらった。主 な記入内容は、 l回の授乳における直接哨乳母、人工乳の補足量、児の排池田数である。その他、児の体重 や母児の一般状態などの情報収集も行った。

倫理的配慮として、個人や病院を特定できないよう配慮する旨を説明し、書面を朋いて同意を得た。また、

医療施設および調査者が所属する大学の倫理審査委員会の承認を得た。

[結果]

母児 100組中人工乳を補足した組を除いた61組、さらに直接哨乳量不証明率が全綬乳回数の 20%以上と なった組を|徐く 3日目は 53組、 5日目 51組、 14円目で 58組を対象に分析を行った。

最大体重減少率の平均は8.5% (SD =2.04、range5.0-14.3%に 14日目の 1日当たりの体重増加は平均 43.8g/日 (SD

=

18.06、range2.8-95.6g/d)、排便回数3日目平均4.3回 (SD

=

3.04.range 0 -11回)、

-range 1 1

=

, (SD 6.7回

14日白平均 回)、

11 range1ー 2.47、

=

(SD 5.8回

5日日平均 2.7 16回)で

あった.また、排尿回数は3日目平均 5.0阿 (SD;2.62、range1ー13回)、 5日目平均 7.6回 (SD;3.00、 range2 -14回) 14日目平均 9.7回 (SD;2.95、range4ー20回)であった。そして、 1日授乳回数は、 3 日目は平均 12.7回 (SD

=

3.93、range4 -21回)、 5日目は平均 11.9回 (SD

=

3.45、range6 -21聞に 14日目は平均 11.9回 (SD

=

3.05、range6-23回)であった。 1 BII甫乳盆は、 3日目で平均 206.1g (SD

=

108.23、range 34 -517g)、5日目は平均 340.04g (SD

=

131.45、range132ー764g) 14日目は平 均562.45g(SD = 148.13、range264 -946g)であった。また、 1回平均哨乳量は、 3日日で 18.0g(SD;9.84、 range2.8 -42.3g)、5日目で 31.0g (SD;12.77、range10.6-66.4g)、14日目で 51.1g (SD

=

19.07、 range11.65 -120g)であった。そして、 1田平均捕乳訟の分布については、 3日目において 30g未満が約 89%、5日目では 50g未満が約90%以上であった。

[考察]

ある教科占には一回哨乳量を「生後日数X 10mljとしているが、多くの児はそれを下回っていた。また、

排t世阿数も早期新生児期はバラツキが大きかた。 したがて、従来の晴乳量充足の目安は、再~の必要が あると示唆された。

[結論]

従来の111自乳母充足の目安である l回目市乳母や児の釧池同数に対して、実際の l回平均附乳量は少なく、排 祖tl回数もバラツキが大きかった。

-般 演 題

j.Jpn.Ad.Midwir.VolNo.3.March2010471

3

2 1

日(日)第2日目

1 3 1 0 - 1 3: 5 8 1

階 ポ ス タ ー 会 場

1 0 2

|一般演題(第~群)

母乳育児支媛 |

(大阪赤十字病院)

1 中川 有力1 座 長

P - 8 4

産標期の母乳育児をする母親の母親役割の体験の構造

0稲 EEI 千lIi~II 北川良理子2) 1)名古屋市立大学大学院看滋学研究科陣土後期課程

2 )

名古屋市立大学大学院看護学研究科

[緒言]

母乳育児をすることは、母子の健康への恩恵だけにとどまらず、良好な母子供l係の構築に大きな影響を及 ぽす。/;t乳育児によって母親と子どもが紳を深めていく構造は、オキシトシン分泌に起因する生理的なしく

「子 みによって説明されてきたが、母親の役割獲得の視点では明らかにはなっていない。初期の母子関係の質は、

母親の益 IT行部j の質が左右することが知られており、母 ~l の役割獲得の体験を明らかにすることは良好な母 子関係を促進するための看護方法を構築する上で重要であると考える。そこで、本研究を、母乳育児が母親 の役割獲得のための重要な体験であること、良好な母子|刻係の織築のための手段として母乳育児を支援して

いくに当たり、母親への認知レベルでの支援の方向性を探るための基礎研究として位也E づけ、~裸期の母乳

育児をする母親の子どもとの相互作用の体験を、母親役割認識の視点から明らかにし梢造化を図る。

[方法]

母親が母乳育児を希望しており、健康な産櫛経過をたどっている母子を対象とした。研究への参加同意は 自

1 1 ' 1 .

tJ忍とし、個人情報の保護を保障した。本研究は、名古屋市立大学石ー護学部研究倫理委員会の承認を得, た。データは参加l鋭祭法と半構造化而按によって分娩後から産後lヶ月健診までの母子から収集し、観察さ れた母「相互作用と半構造化面接によって

1 9 1

らかになった母親の行動の意味づけを

l

つのエピソードとし、

母税の役割認識に基づいて質的帰納的に分析した。

[結果]

産憾

J U I

の初産婦

5

名、経産婦

6

名の、百1"1

1

組の健康な母子に研究協力が得られた。対象省への支援の参 加観察によって得られた母乳育児に関する

8 5

のエピソードから、

2 5

のサブカテゴリを導き、さらに、

どものニーズの探求行動の抑制J

r

子どもへの積極的な筏近J

r

子どもの特徴を考慮したケアの試行錯誤J

r

子 どものニーズの確認J

r

子どもとの紳の深まりJなどの

1 0

のカテゴリを導いた。さらに、 f子どものニーズ の探求行動の抑制」は、母親が子どものニーズのサインに対する過去の学習や価値観、既存の知識などと現 実の子どものニーズとの問に葛藤が生じることによって 「子どものニーズの確認」に発達していく 《子ども のニーズを探求する椛造》などの椛造が引き出された。

[考察]

産祷期の母親は母乳育児を通して、単に母親は子どもへの栄養に関する養育行動を学ぶだけでなく、生理 学的な'&'図に大きく左右されながら、社会的な背景の影響を大きく受けて、母親役割を獲得しており.母乳 育児支援が母親役割獲得の発達の看諮のひとつのツールとなりうることが考察された。今後は産栂期以降の 母親役割獲得の構造を明らかにし、支援の具体策を見出すことが課題である。

[結論]

母乳育児をすることによって、母親としての役割獲得が発達していく。母乳育児支援は母親役割

l

獲得のた めの石護のひとつの方法論となりうる。

472

n

4'助産学会誌 233(2010)

ドキュメント内 第24回日本助産学会学術集会集録 (ページ 161-181)

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