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シ ン ポ
ジ ウ
ム
/ ワークショッ プ / 市民公開講 座 / リレートーク
3月21日(日) 第
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日目 10: 10~11 :403
階・第3
会 鼠(中ホール)座長:江暢芳枝(国際医療福祉大学大学院.目
シ ンポ ジウム V 次世代の助 産 師教育
座長 。 江 幡 芳 枝
(国際医療福祉大学大学院)
日本では保健師・助産師・看護師の3職種はそれぞれの専門性を発展させてきました。歴史的には
「助産自市規買IJJ1899 (明治32年)、「看護師規則J1915 (大正4)年、「保健師規則J1941 (昭和 16) 年が制定され、 1949(昭和 24)の保健師助産師看護師養成指定規則によって、保健師 ・助産師の養 成は看護師教育を終了した者に対してなされるようになりました。
しかし、看護系大学の普及に従って統合教育が実施され、保健師 ・助産師教育はその専門性におい て希薄になってきたことは否めない事実であり、助産師教育の質の充実が問われてきました。
2004年、天使大学大学院に日本初の助産研究科助産専攻(専門職学位課程)が誕生し、 日本の助
産師教育は大きな変化の時を迎えました。2009年現在までに、教育期間 2年の大学院教育9校、教 育期間1年の大学専攻科 9校、大学別科4校が開設されています。更に、 2009年には国際医療福祉 大学大学院助産学分野に博士課程が開設され、修士号、博士号共に称号を助産学で授与できるように なりました。わずか5年間の聞のこの動きは、助産師教育にとってまさしく函期的な出来事て、あった と言えるでしょう。
更に大きな出来事として、 2009年7月、第 171回通常国会において 「保健師助産師看護師法及び 看護師等の人材確保の促進に関する法律案」が可決されました。これによって、 1951年から約 60年
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近く続いた保健師 . 産師の教育年限は
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ヶ月以上から1
年以上になり、各大学は保健師 ・助 産 師 ・寺I.~盤師というそれぞれの国家資格をもっ専門職をどのように捉えて、 これからの助産師教育をどのよ
うな方向に進めるべきかっという大きな選択を迫られている時と言えるでしょう。
今回のシンポジウムでは、世界の助産師教育の動向を見据えながら、日本の助産師教育の先駆けと なった神戸市看護大学専攻科と聖路加看護大学大学院の実例を紹介していただき、参加者の皆さまと 共に次世代の助産師教育について考えていきたいと思います。
JJpn.A団d.Midwif.Volお,No.3,March2010 371
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会場(中ホール)シンポジウムV 次世代の助産師教育 座長:江幡芳枝(国際医療福祉大学大学院.目
はじめて立ちあげた
助産学専攻科から見えてきたもの
高 田 昌 代
(神戸市看護大学、教授)
1 大学専攻科開設に至った理由
本学は、看護大学を設限した|燃に、助産附教育4年の中に入れることにより、看護教育がタイトに なることを危慎して中に組み込まなかったと聞いています。しかし、卒業時助産師教育に進学する学 生が増えたこと、社会や医療機関からの要請が高いことなどを理由に助産師教育の設置の検討が始ま りました。私は、 1年の助産師養成所と 4年制大学のII~' との助産師教育の経験から、最低 1年は必要
であることを身にしみて感じており、専攻科を提案しました。その頃、助産師教育を大学院に位置づ ける案は知っていましたが、木学で大学院小jけの教員を 3人確保することは難しく、本学の将来構想
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のひとつとして実現可能性の高い専攻科としました。養護教諭のための大学専攻科があること、助産 師教育の短期大学専攻科があることから、 切~mr.ijî教育も日[能と踏んだのです。
修業年限が 1年以上であることの理由はいくつかありますが、最も大きいのは、継続白 Jj:例実習を行 うためです。継続事例実習は、妊娠期からじっくりその人の傍に寄り添い、その人のお産を「待つ」
(じっと待つのではなく踏を上げて待っている感じ)という助産師本来の
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待つ」体験をします。その専門職の 「本当のj仕事を教えずして、専門家の教育とは決して言えないと考え ました。ですから、実現を通して助産師としてのアイデンティティが形成され、学生の顔つきが変わ るのは当然です。
2 開設にあたって留意したこと
大学専攻科は短期大学専攻科とどこが違うのかが、肢も苫!@:した点です。知忠を絞って考えたのが
①大学に求められているように本学専攻科の特徴を出す。②大学生として主体的に学ぶ姿勢が育つ教 育とする。③多傑な専門家等の出会いの機会をつくる。という点です。具体的には、無床助産所実宵 や自治体とのコラボで両親学級の実施、小学校への月経出前教育、教育ボランティアさんの協力、生 後7ヶ月までの継続事例、白衣でないユニフォームのふ
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用などを行いました。3.これまでに見えたもの、気づいたもの、見えてきたもの
専攻科の競争率は決して低くないこと、大学の
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にDJ)産課程がある大学卒業生が敢えて受験するこ とから、学生の「しっかり学ひγこし、」というニースを感じています。助産自市の質の向上から考え修士 取得は必須と感じますが、現在のi i t
と質から、専攻科はそこへ行くまでのワンステップと考えます。そのため、専攻科や別科を修了した者が修上を取得するための何らかの措置が必要と考えています。
学生の特徴では、「個」が強し、と感じています。群れない人たちで、良いように言えば自立を志向 しているのですが、言い方を変えればコミュニケーションが難しいとなります。そのため、現実の綴々 な場面の経験を、時間をかけてすることが課題であり、分娩以外の実習が産婦との関わりに生きてく ることの重要さを実感しています。
《高田昌代・プロフィール》
大阪大学医療技術短期大学、大阪府立助産婦学校、国立公衆衛生|淀専門課程修了。病院助産師、助産問 1学校専任教員、 無床助産院活動、大学教員を経て、平成13年より現職。地峡での子育て支援やD Vなどの社会的活動も積極的に行い、
地域からあてにされる大学を目指している。
372日本助産学会誌 23巻3号(2010)
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階・第3
会場(中ホール)シンポジウムV 次世代の助産師教育
座 長 : 江 幡 芳 枝 ( 国 際 医 療 福 祉 大 学 大 学 院 )圃
シンポジウム/ワークショップ/市民公開講座/リレ|卜|ク 大学院での助産師教育:
学士教育課程との相違に焦点を当てて
江 藤 宏 美
(聖路加看護大学、准教授)
本学では、 1967年から 4年生に選択科目として助産課程のコースを開設し、助産師を育成してき た。助産の概念から、「病理よりも生理を重視するJ
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相手の弱さを補うよりも強さを信じて共に生き る」を重視し、助産過程における診断能力を強化し、対象にコミットメン卜していく人材、変化を起 こす実践家を育成する教育を行ってきた。2005年4月から大学院で助産教育を学ぶ構想が実り、修士課程に看護学研究科ウィメンズヘノレス・ 助産学専攻を増設した。ウィメンズヘノレスおよび助産学専攻は、研究者の基礎を修める「修士論文コ ース」 と、高度専門職業人の基礎を修める「上級実践コースJのそれぞれ2つの履修モデルをもっ。
ウィメンズ、へノレス・助産学とは、人間のもつ性と生殖に関する自然なメカニスムを科学的に分析し、
ジェンダーの視点での女性を中心においた新たなケアを創生し、国内外のコミュニティを基盤にした 活動の起業を支えるための実践科学をさす。その専攻は、看護学の学部教育において母性看護学ある いは助産学を修めた者を対象に、上記の諸課題に対応できる、高度な看護専門家の育成ならびに、次 世代育成に向けてエピデンスに基づく実践技術の開発とその検証、実践から生み出される理論の開発 に従事できる研究者 ・教育者の育成を目指す。
学士課程での助産教育に加え、新たに下記の能力の育成を行っている。
-問題を理解し、その判断および解決に対し、理論に基づいた科学的なアプローチを用いることが できる能力(研究法、 Evidence-basedMedicine/Midwi feryの方法論等より)
-国際的な視野あるいは国際的な活動の基盤を国内外に築いて助産活動を展開する能力(国際協働 論より)
-女性および母子の保健医療福祉における他領峻との学際的な専門職種聞の連携をはかりながら、
地域を基盤に、自律して助産実践活動を行える能力(コミュニティ論、サービスマネジメント論 等より)
・プライマリーケアの担い手として、ローリスクまたは正常な妊娠 ・分娩・産祷期 ・新生児期の診 断およびケアを自立して行う能力(上級実践実習、会陰縫合や新生児蘇生法より)
この他、従来の助産教育を拡げた、女性のライフサイクノレや特定のへノレスニーズ、周産期におこる 異常やノ、ィリスクの病態生理とケアなど、の学修も行っている。
当日は、上記の学修内容や学修方法の詳細を述べ、先に行った調査研究結果(就職して助産実践を 開始して3年未満の学部卒業生と大学院修了生の助産実践能カの比較)をお伝えします。さらに、聖 路加国際病院との共問事業であるバースセンター構想についてお話したいと恩います。
《江藤宏美・プロフィール》
長崎大学で看護教育、助産教育を受け、 1998年に型路加看護大学大学院修士課程、 2001年に同大学院博上諜程を修 了。その後、聖路加看護大学での助産教育に携わり、学部での教育から、修士課程での助産教育の変遷に関わり、現 在に至る。日本助産学会理事、日本助産評価機構理事。自ら学ぶ姿勢を大切にしたいと考えている。
j.jpn.A田d.Midwi.fVoL:,ぉNo.3,March 2010373