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次世代の助産師教育 座長:江幡芳枝(国際医療福祉大学大学院)

ドキュメント内 第24回日本助産学会学術集会集録 (ページ 64-77)

ICM が作成する助産教育の

G l o b a l Standards から見た日本の助産教育

大石 時子

(天使大学大学院、教授)

ICMは2008年 Glasgow大会に於ける評議会で、助産教育のGlobalstandards (国際的基準)を定 めていくことと、2002年に作成された Essentialcompetencies for basic midwiferypractice (基礎 的助産実践の必須能力)を改定していくことを決定した。3年後の 2011年のダーパン大会での評議 会決定をめぎして、各々特設委員会(TaskForce)が設けられ、委員長も決められた。

その特設委員会の行動計画は、GlobalstandardsもEssentialcompete即 日Sも委員長が原案を作 り、内部の委員たちの意見を集約した後、公開のデノレファイを行い、その結果、修正された案に対し さらに広く ICM参加団体の意見を

I

lfJき、最終案を作成するというものである。

Global standardは、助産教育の人、内容、期間などについて基準を決定していくものであるが、

すでに最初のデノレファイが行われ日本の参加団体や個人にも意見が求めれた。結果は 32カ国、120 人からの回答があり主な議論の中に教育期間があった。原案は夕、イレクエントリーで3年、ナースの 教育の上に1年であったが、後者では 1年半から 2年という意見も多かった。

このことに関連し、演者は世界十数カ国の助産教育を調べてみたが、教育形態は看護の資絡を前提 とする、いわゆるナースミッドワイフの教育と看護を前提としないダイレクエントリーの教育が半々 ぐらいて、あった。しかし、ナースミッドワイフの教育とダイレクエントリーの教育が混在している国 も多く、それらの国では、ダイレクエントリーの方向に向かっている傾向も見られた。

教育期間については、ダイレクトエントリーでは3年から 5年、ナースミッドワイフの教育では、 ナースの教育と合わせて、3年半から 5年であり、その期間中、助産教育が占める期間は l年から2 年ぐらいで、1年の国では、今後 1年半にしていく動向の国もあった。教育期間内での必要分娩介助 経験例数では、ナースミッドワイフの教育では 20例以上、ダイレクトエントリーでは 40例から 60 例まであり、10例という例数は、オーストラリアのナースミッド、型教育の例のみで、あった。しかし オーストラリアでは、ダイレクトエントリーにして、1年 10例を 3年積み重ね30例にして行こうと

しているとのことて、あった。

このようにみてくると、1年以下の助産教育というのは、世界に類をみないといわざるを得なし、。

分娩介助例数 10例も最低の数である。

Global standardは今後、修正案のデノレファイが行われるが、教育期間については、ナースミッド ワイフ型では l年半や2年としづ意見を含め、l年以上と規定されることが予想される。平成21年 の保助看法改正が、日本の助産教育を世界と同等のレベノレに引き上げる最初のステップと して実行に 移されるべきである。

《大石 日幸子・プロフィール》

日本で助産師として勤務後、米国の大学で看護の資絡と学士取得。病段、birthcenterなどで働きボストン大学大学院 で、保健学修士と Nurse-Midwifeの資絡取得。帰国後は助産教育に携わり、現職は助産の専門職大学院教授。ICMに Education Standing Committee ExpertMidwifery Resource Groupの一員として関わってし、る。助産学会国際委 員、保健科学博土。

374日本助産学会誌 233号 (2010)

シ ン ポ ジ ウ ム

/

ワークショッ

/ 市民公開講

/ リレ|卜|ク

3月20日(土) 第

1

日目

1 4:

00~17:

00

2階201

| 目

ワークショップ

話し合いましょう 。 “助産診断" について

1'[木康子

(日本助産診断 ・実践研究会代表)

平成元年のカリキュラム改正で、助産師学校養成所教育課程の教育科目として「助産診断学」が主主 主

L ;

したが、特に助産診断についての定義づけはされていません。

平成9年の改正では「助産診断・技術学」と改称されてはいますが、ここでもその改称理由や概念、

定義については触れられていません。その後のカリキュラムの改正でも「助産診断 ・技術学」は、重 要な科目の一つであり、平成

2 2

年版の「国家試験出題基準jをみますと、周産期と新生児期に関し ては、診断と援助が大項目となっています。このことは、助産診断について改めて定義はされてはい ないものの、助産師業務の遂行にあたって助産診断は欠くことができないものであることを示してい ると解釈することができます。

一方、司

7

護診断については、 NANDAをはじめ、ロイ、ゴードン、オレム、カノレペニートなどの診 断分類や診断名を基にして、電子カノレテまで作成されています。これらは、主として病気や障害をも っている人々に用いられることが多く、助産や舟性看護領域では活用しにくい現状にあります。しか しながら将及していることは確かです。電子カノレテになったことによって、対象#の個別性に応じた 司I'~盤が導き出しにくいという声があるものの臨床の場に取り入れられ定着しつつあります。

日本では、法的に看護の専門職として、保健師、助産師、看護師があり、国家試験も各々に行われ ています。その中で助産師の歴史は古く、職業的確立は江戸時代であり、明治

3 2

年制定の産婆規則 によって、身分、業務が明示され、昭和

2 3

年の保健師助産師看護師法の中でも独占する業務が示さ れています。また、開業という形で発展してきた関係から、個々の産婆の診断能力は高b、ものであっ たといえますが、残念なことに診断についての学問的体系づけはなされず、看護診断におくれをとっ ている形となっています。

とは言うものの、日本の看護織の中では、もっとも専門職性が高いのは助産師であり、近年の助産 師外来や院内助産院の普及はその事実例と言うことができます。そうした中にあって、重要なのは、

助産師の業務独占にみあう助産診断を確立することが、専門職性を更に高める

3

要因であると認識し、

擁立のための努力をすることだと恩われます。

今回のワークショップでは、助産診断について大いに語り合い、その確立に寄与できることを願っ ています。多くの方々の参加を期待して止みません。

《青木康子・プロフィール》

I 月、助産や母性看護領域で活用できる診断名の 12

年 :Ji践研究会は、平成9 i'ii

1

日本軍 ) 診断・ 摘発を日 的に発足しました。

その時以来の代表有として現在に至っています。16年の臨床経験と 40年余りの助産師・石、議師教育を通じて、診断 の確立こそ看護臓の専門峨性を高めるとの思いから、診断名の

n n

発をライフワークとしています。発足から 7年かか って、平成 16年6JIh>'?,ニティ診断ガイドブック」を発刊しましたが、セクンュアノレライフサイクノレやファミリィ ライフサイクノレに|期する診断名の開発も必要と強く感じている今円この頃です。

.

j.Jpn. Ad.Midwif.Vo.l23No.3March2010 375

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20

日(土) 第

1

日目 14:00~15:20

2

202

| ワークショップ .

臨床に役立つ

代替療法としてのアロママッサージ

吉 江 由 美 子

(医療 netインテグレイト)

アロマセラピーは、補完代替医療として機々な場面に適応させてゆくことができます。

特にホリスティック医療としての身体・心 ・スピリチュアノレ ・環境に働きかけ、自己治癒力 ・免疫 力 ・自律神経系を高めてゆくことに対し、エビデンスの追求がされています。

ねがアロマセラピーを臨床で用いたきっかけは、

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年前ハワイの病院でボランティア経験をした l侍に、日本でのタッチケアの必要性やケアの不足を感じたことからであり、アロマセラピーを使えば より深い介入が出来るのではないかと、実践し始めました。

とはいえ、臨床にアロマセラピーを導入するにはエヒデンスを示す必要があり、すぐにタッチケア り下術に使い、循環動態のデーターを取りました。有意差 1

はできませんでした。まず、芳香浴を円台1

があり、芳香浴だけでも、十分身体へ影響を与えることを知りました。

タッチケアとしてのアロマトリートメントマッサージを、実践では助産院でも行し、ました。浮腫や 痛みなどの身体而へのポジィティブな影響はもちろんのこと、出産への不安を表出したり、出産を仮 り返り

t 1 1

iO、な思いをゆっくりかみしめたりと、心の影響を知る経験をしています。特に陣痛

H

寺に用い たアロ7セラピーの香りが、産後に赤ちゃんからも香ると感じ「なんてかぐわしく、可愛らしい子な のだろう。」と思ったと聞いた時のエピソードは、印象深いものです。

アロマトリートメントマッサージをするうえで、大切なのは、スペース(場)の作り}jだと思いま す。相手のスペースを作り、ホーノレドすることで、身体 ・心 ・スピリチュアノレ商においてもより深く 働きかけられることができる、ホリスティックなケアに結び付けられます。その為には、まず自分の スペースを作ることが求められます。ホリスティックな関わりをすることは、 一方的な行為ではない ので、妊産婦さんの自然な生み育てる)Jを引き出し、同時に自らも育てられる、相互的なケアリング の役目を果たしています。

今回は研究や症例を紹介しつつ、

1) アロマセラピーとはなにかつ

2) 芳香物質が身体に及ぼす影響について 3) 具体的なケアの方法

4) スペースの作り方

についてお話し、アロ7 トリートメントマッサージのデモストレーションやスペースの作り方として、

阪忽やヒーリングについても紹介したいと思います。

《 吉i工由美子・ブロフィ ル》

医療 netインテグレイト(株)、日本アロマセラピー学会認定看護師、ヒーリングタッチレベル3修了。福岡県立大学 附属研究所ホリスティクタッチ受講生。活動内容 補完代替療法の実践と教育。

376日本助産学会組、 233(2010)

ドキュメント内 第24回日本助産学会学術集会集録 (ページ 64-77)

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