無回答 3名
・ 7 0/o)
・ 5 0/o)
. 6 0/o)
・ O o/.)
・ O o/,)
計194名(100.
o%)無回答 3名
一53一
2,調査時期
1992年5月末〜7月下旬
3.調査手続き
それぞれの園を通して園児の保護者に文書によって協力を依 頼し,担任により口頭の依頼と調査票の配布・回収を行った。
(配布数=248 回答数;197 回収率:79.4%)
4.調査内容
(!)内的ワーキングモデルについて
戸田・詫摩(1988),戸田(1988,1990)において内的ワーキン グモデルを検討するにおいて有効と判断された3因子それぞ れ7項目,計21項目からなる「愛着スタイル測定尺度」を
用いた。
それぞれ日常的な対人交渉場面を表す文に対して5段階評 定で回答を求め, 「よくあてはまる」に5点, 「かなりあて
はまる」に4点, 「すこしあてはまる」に3点, 「あまりあ てはまらない」に2点, 「まったくあてはまらない」に1点
を与えた。
(2)育児ストレスについて
佐々木・高梨・鈴木(1990),佐々木・高梨・本郷(1991)の
「養育態度測定検査」において母親用Child Rearing
Burnoutの測定用尺度として有効とされた項:目の申から,7 因子各3項目(ただし第7因子については他の6因子の因 一54一
子負荷量とのバ ランスから2項目にとどめる)計20項目 からなる調査票を用いた。
日常的な育児において困難と感じるような場面を表す文に 対して4段階評定で回答を求め,一部の逆転項目を除いて
「はい」に4点, 「どちらかといえばはい」に3点, 「ど ちらかといえばいいえ」に2点, 「いいえ」に1点を与え た(逆転項目においては配点は逆にした)。よって得点が 高いほどストレスをi強く感じているといえる。
(3)母性意i識について
青木・松井・岩尾(1986)の母性意識に関する研究から因子
負荷量の高い肯定的因子・否定的因子の2因子各3項目計6
項目を用いた。
母親となって感じるであろうことがらについて4段階評定 で回答を求め肯定的因子については「はい」に4点, 「どち
らかといえばはい」に3点「どちらかといえばいいえ」に2 点, 「いいえ」に1点を与え,否定的因子についても同様な 配点を与えた。よって肯定因子については得点の高いほど母 性意識に肯定的な感情を持ち,否定因子に対しては,得点の 高いほど母性意識に否定的な感情を持っていると考えられる。
(4)ソーシャルサポートについて
嶋(1991)による大学生のソーシャルサdso 一一トに関する研究
において抽出された4因子から因子負荷量の高い代表的な項 目それぞれ1項目づっを選び,同時にサポート源の広がりを 検討する項目と組み合わせて用いた。
ソーシャルサrkO ・一トを構成する4つの機能(因子)を代表 することがらについて,日常的に接するであろう!6種類の 一55一
サポート源(夫,自分の父親,自分の母親,夫の父親,夫の 母親,・一職場の友人,一子どもの園・学校の母親仲間一・等)
及び自由記述のサポート源合わせて!7種類のサポート源に ついて,5段階評定で回答を求め, 「よくある」に5点,
「かなりある」に4点, 「少しある」に3点, 「あまりない」
に2点, 「まったくない」に1点を与えた。同時にサポート 源の広がりを検討するため,同じサrf ・一ト源に複数の人物を 持つ場合にはその入数を記入するよう求めた。
(5)育児経験,その他
育児経験に関わって3項目にわたり育児に関わる経験を得 た時期を調査した。また,被験者自身が他者との関わりにお いて自己に対する認識を新たにした,あるいは過去に対する 認識が変わったといった経験の有無とその内容を自由記述に
より求めた。
一56一
第三節 調査研究の結果
1. 内的ワーキングモデルの類型化
被験者を特性の似た群に分類するため戸田・詫摩(1988),戸田
(1988,1990)により成人の愛着スタイルを測定するために作成され た尺度21項目(以下, 「愛着スタイル測定尺度」と省略)を変 量として最近隣重心ソート法によるクラスター分析を行った(計
算には統計パッケージSASを使用)。分析を進めるにあたって
は,一つのクラスターに分類される被験者数が,デs・・一タの一部欠 損等による「はずれ値」は別にして,著しく少なくならないよう 各クラスター一の規模を検討しながら試行を繰り返し,最大10ク
ラスターから最少2クラスターまで検討し,先行研究の結果や仮 説との関連も考えて最終的に表14のように3クラスターを得た。
表14.クラスター分析による愛着スタイルの分類 クラスター 被験者数 最近隣クラスター 最も近いクラス の重心間の距離 ターの番号
1 2 3
42 57 94
2. 9328
2. ・9 328
3e 5615
2
1
2
(欠損値による無効数 4)
一57一
クラスター分析により得られた3群について,愛着スタイルの 違いによって表される内的ワーキングモデルのタイプを検討した。
今回使用した戸田・詫摩(1988),戸田(1990)の「愛着スタイル 測定尺度」は次のように質問項目がそれぞれの愛着スタイルと対 応するように作られている。
¢Scure Type
(DAmbivalent Type
QB1.私は知り合いができやすい方だ。
QB4.私はすぐに人と親しくなる方だ。
QB7。私は人に好かれやすい性質だと思う。
QBIO.たいていの人は,私のことを好いて くれていると思う。
QB13.気軽に頼ったり頼られたりすること ができる。
QB16.どんなことがあっても,友達は私を 見捨てたりしないと思う。
QB19.初めて会った人とでもうまくやって いける自信がある。
QB2.人は本当はいやいやながら,私と親し くしてくれているのではないかと思う ことがある。
QB5.時々友達が,本当は私を好いてくれて いないのではないかとか,私と一緒に いたくないのではと心配になる。
QB8,自分を信用できないことがよくある。
QB11.あまり自分に自信が持てない方だ。
QB14.私は誤解されやすい方だ。
QB17.私はいつも人と一緒にいたがるので,
時々人からうとまれてしまう。
QB20,ちょっとしたことで,すぐに自信を なくしてしまう。
一58一
(g7)Avoidant Type QB3.人に頼るのは好きではない。
QB6.私は人に頼らなくても,自分一入で十 卜うまくやっていけると思う。
QB9.あまりにも親しくされたり,こちらが 望む以上に親しくなることを求められ たりするとイライラしてしまう。
QB12.あまり人と親しくなるのは好きでな い。
QB15.人は全面的には信用できないと思う。
QB18.生涯つき合っていきたいと思うよう な友達はほとんどいない。
QB21.どんなに親しい間柄であろうと,あ まりなれなれしい態度を取られると いやになってしまう。
戸田・詫摩(1988),戸田(1988,1990)によれば,戸田等によって 作成された「愛着スタイル測定尺度」は上記の3要因×7項目か
らなる測定尺度として安定して使用できるとの結果を得ており,
戸田等以外にも既に山岸(1992a,1992b)による検証もあるが,確認 のため21項目全てについて因子分析を行った。
因子分析を実施するにあたっては,主因子法により因子を抽出 した後,バリマックス法により因子の回転を行った。2因子解か ら5因子解まで順次行ったが,本研究の仮説と先行研究の結果を ふまえ,また,固有値の大きさと減少傾向から見て,さらに同一 項目において二つ以上の因子に負荷量の重なるものができるだけ 少なく,解釈可能な3因子解を採用した。累積寄与率は3因子で
44.23332%,バリマックス回転後の零因子における項目
ごとの因子負荷量は表15の通りである(計算には統計パッケージSASを使用)。
一59一
表15,愛着スタイル測定尺度の因子分析結果
項 目 因子! 因子2 因子3
QB4私はすぐに人と親しくなる方だ。
QB1私は知り合いができやすい方だ。
QB19初めて会った人とでもうまくやっていける自信がある。
QB7私は人に好かれやすい性質だと思う。
QB10たいていの人は私のことを好いてくれていると思う。
QB13気軽に頼ったり頼られたりすることができる。
QB2
のではないかと思うことがある。
QB5
かとか,私と一緒にいたくないのではと心配になること がある。
0.87894 0.06471
3
0.85277 0.00489 0.63836 −0,18962 10.648701 −0.40152
ロ
30.562768 −0.39811 し の
0.48128 −0.06277
人は本当はいやいやながら,私と親しくしてくれている一〇.08996
時々友達が,:本当は私を好いてくれていないのではない一〇.08021
QB8 自分を信用できないことがよくある。
QB14私は誤解されやすい方だ。
QB20ちょっとしたことですぐに自信をなくしてしまう。
QB11あまり自分に自信が持てない方だ。
一〇,03294
−O.13377
−O.21687
−O.31097 0.03913
O,74831
O.73841
O.67820 0.58289 0.56058
QB21どんなに親しい間柄であろうと,あまりなれなれしい態 度をとられるといやになってしまう。
QB9 あまりにも親しくされたり,こちらが望む以上に親しく O.01709 なることを求められたりするとイライラしてしまう。
QB3人目頼るのは好きではない。 一〇.13219
QB6私は人に頼らなくても,自分一人で十分うまくやってい 0.17339 けると思う。
QB12あまり人と親しくなるのは好きではない。 一〇,39111 QB15入は全面的には信用できないと思う。 一〇.ユ7156 QB16どんなことがあっても,:友達は私を見捨てたりしないと 0.21345 思う。
QB17私はいつも人と一緒にいたがるので,時々人からうとま 0.02068 れてしまう。
QB18生涯つき合っていきたいと思うような友達はほとんどい一〇.34808 いない。
一〇.07675
−O.02042 0.00665
−O.01382
−O.00334
−O,48447 0.20784
ロ
10。57361i
0.19092
O.22595
一〇.08771
−O.07045
O,21141
O,13369 0,13779 0.06617 0,01935
6:.6Emi660il
O.59516
O.56839 0,44826
ロ ユ 0,17518 ;0.619651 レ コ
0.40353 L⊆14巨〔3_2L31
−0.26216 −0,30305
O.26288 一〇.13589
O.20084 O.23996
因子負荷二乗和 寄与率(%)
累積寄与率(%)
3.45256 3.38387 2.45258 25,80000 10.36142 8.07190 25.80000 36.16142 44.23332
一60一