・1867年7月 「ええじゃないか」の狂乱が起こる 10月
12月
資料編 【資料3】教授計画書で使用する資料(2)
宿題ワークシート 『『ええじゃないか』にみる幕未維新』 資料⑥一1 1 下の絵は、1867年7月からはじまった「ええじゃないか」運動で使われた、手拭いの染め型
です。どのような文字が書かれていたのか、①の例にならって書いてみよう。
① ②
①
エイジャないか ︵大黒様か︶ 天から ふるのハ
②
2.次の3つの資料を参考にして、「ええじゃないか」について、考えてみよう。
<資料1> 御札降り届書
月日 降下物 降った家 降った場F所 月日 降下物 降った家 降った場所
慶応3年
2・ ユ 大神宮御剣先 安場村 兵 衛 門 先 926 大神宮御剣先・島大明神御ホL 太 兵 衛 笹につけ天窓に
・ユ5 〃 善右衛門 門 内 。28 妙見大菩薩金 象 佐 兵 衛 稲荷鳥居上
安倉村 12・ 8 金 二 朱 勢 平 屋 根
12・ 16 荒 神 御 絵 治郎兵衛 屋 根 上 山刺寸
大神宮御札 新右衛門 新助直々渡し 工2・ 1 地蔵菩薩御絵 三右衛門 嚢 ロ 草 上
9 〃 久 兵 衛 家 の 棟 2 大神宮御 札 武 兵 衛 門先木のもと
・10 〃 武 兵 衛 屋 根 上 3 三宝荒神御札 〃 大神宮神起鼠
・12 〃 吉之右衛門 屋 敷 内 ・8 古びた紙の御幣 冒 − 曽 − 曹 『 冒 −
表 出 口 甲13 〃 ノ〜右衛門 〃 り , 一 需 , 曾
本のうち
〃 利 兵 衛 〃 丸橋
・ユ4 荒神御絵・
梵字巻物 清 蔵 〃 11.242・ 1 大神宮御札 地 蔵 尊 源右衛門 左衛門
部 屋 先 敷 内
安倉のうち鳥島 野里
・ 5 荒 神 御 絵 六右衛門 〃 3 大神宮御 才し 利右衛門 座 敷 先
金 毘羅御 札 薯青 助 下 家 内 野里
。6 金 一 朱 幸 七 屋 敷 内 5 黒金仏地蔵尊 伊左衛門 軒
牛頭天王御ヰL 佐 兵 衛 〃 新田
7 箱 御 札猿 田 彦 御ヰし 治 兵 衛 〃 7 一 分 銀 三右衛門 門 口 吉右衛門 ウ 8 戎大神宮木像 ウ 義 植 木 棚
・ユ1 大神宮御 札〃 宇 兵 衛〃 〃 ・11 三宝荒神御ヰL 彦 五 郎 裏 口
〃 平井村
(マ・) ユ2・ 1 大神 宮 御 ネし 喜 兵 衛 門の塀屋根
11。晦 大神宮箱御ヰし 徳右衛門 〃 8 朝日市蛭子御絵像 忠 兵 衛 門ロ敷の上
慶応4年 ・10 日天子御絵
1 ・ 7 大 神宮 御 木し 弥右衛門 門 の 松 中山寺の寺星供守 忠右衛門 屋根の塀上
慶応3年 中山寺村 ・11 大 黒 天御 萌会 藤 兵 衛 裏 口 夕撃
11 響25 大 神 宮 箱 守 九 兵 衛 中 庭 松 木
降下物書留記にみる養父郡新津村(養父町)のええじゃないか
月 日 降下物 降下にともなう義三左衛門家の状況
(慶応4)
月25日 天保通宝
藪旗本札 昼から夜中まで村の人たちが来て踊る
3月5日 出石藩札岡藩札
永通宝ほか
夕方から踊る
3月8日 寛永通宝 夜から村の人たちが来て踊る 3月ユ0日 寛永通宝 夜に家族だけで踊る 3月11日 城崎温泉寺十
面観音札 夜から村の人たちが来て踊る 3月12日 天保通宝 夜に家族だけで踊る 3月13日 二分金 村の人たちが来て踊る 3月15日 寛永通宝 夜に家族だけで踊る 3月17日 一朱銀 夜に家族だけで踊る 3月18日 一朱銀
永通宝 夜に家族だけで踊る 3月19日 一朱銀 夜に家族だけで踊る 3月20日 一朱銀 夜に家族だけで踊る 3月21日 糸井札ほか 夜に村の子供が来て大踊り 3月22日 一朱銀ほか 夜に踊る
3月23日 糸井札ほか 夜に村の子供が来て大踊り 3月24日 二朱金 夜に村の子供が来て大踊り 3月25日 寛永通宝
3月26日 出石藩札ほか 村の子供が来て踊り、夜に一朱銀が降り家族で踊る 3月27日 一朱銀 朝と夕方に降り、夜に家族で踊る
3月28日 包物・一朱銀 夜に踊る
3月29日 寛永通宝ほか 夕方にも一朱銀が降り、夜に家族で踊る
4月1日 寛永通宝 4月6日 上浜糸
<資料3>
・「「ええじゃないか』が討幕派の政治的作為によっておこされた、とする解釈は古くから行なわれてきて いる。岩倉具視が、「ええじゃないか』の騒ぎにまぎれて王政復古を画策したといっていることは有名だ が、土佐の陸援隊士だった田中光顕らも、この騒ぎを利用して政治的行動を展開したと語っている。」
(高木俊輔『ええじゃないか』教育社、197g年p.211)
・「お札降り」の波及範囲が、東海道・中山道・山陽道、そして四国土佐に通ずる筋とその周辺地域にか ぎられていることである。この筋は、翌年展開する武力討幕のための戊辰戦争において、いわゆる東征軍 が江戸をめざして進撃したコースであり、あるいは進撃する予定に含まれていたコースであった。」
(伊藤忠士rrええじゃないか」と近世社会』校倉書房、1995年 pp.36〜37)
O資料1〜3とこれまで学習してきた幕末の社会背景を踏まえて、「ええじゃないか」運動にみられ た民衆の狂喜乱舞は、自然的に発生したものなのか、それとも作為者(黒幕)の存在があるのか。
作為者の存在の有無について立場を明確にし、歴史的背景を踏まえた自分の意見を述べてくださ い。(図書館やインターネット等でも調べてみる。)
作為者の存在: 有 無 (どちらかに○を記入)
(必要であれば、裏面を使用しても良い)
( )組 (
)番氏名(
)・167・
付記
本研究にあたり、研究の出発からまとめの段階に至るまで、常に温かい懇切丁寧な ご指導と励ましをいただき、また、途中で挫折しそうになった筆者に研究の尊さと意 義を説いてくださった原田智仁先生に、心より感謝申し上げます。さらに河村昭一先 生からは歴史学の視点からさまざまな助言と御指導をいただき、米田豊先生からは、
民俗学の視点を活用する方法や授業設計論など、多くの御指導をいただきました。こ こに記して、感謝の意を表します。
また、社会系教科教育の先生方、院生をはじめとして、兵庫教育大学社会系コース の諸先生方、院生から、さまざまな形で教示や励ましをいただきました。多くの方に 支えていただき、なんとか完成にいたりました。
最後になりましたが、2年間という長期研修の機会を与えていただいた兵庫県教育 委員会、ならびに在籍校である兵庫県立明石北高等学校の大上勝彦前校長先生、水田 勝丈校長先生をはじめ同校職員の方々に感謝の意を表します。特に三原慎吾教諭には、
実践授業を通してご協力いただき、貴重な研究成果を得ることができました。重ねて 感謝の意を表します。
今後に残された課題を達成すべく日々精進に努めていきたいと考えていますので、
今後とも御指導・御鞭睡の程よろしくお願い申し上げます。
上出 正彦
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2007 ; 2 20
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民間信仰を活用した高等学校日本史教育の研究
教科・領域専攻
社会系コース
M O 5 2 1 3 E 上 出 正 彦 1研究の視点
文化と伝統が重視される風潮の中で、民俗学が注目 を集めている。地域の伝統や伝承を保存する団体が各 地で設立され、積極的な活動が展開されている。一部 の若い世代は、その中で伝統や伝承と出会い、そして、
その意義や重要性について理解を深めている。まさに、
「生きた歴史jを学んでいる。このことは、過去に関 する固定化したr知識」の習得・理解に終始する歴史 教育のあり方に、多くの示唆を与えてくれるものであ
る。
現行のr高等学校学習指導要領 地理歴史 日本史 B』の中で次のような記述が見られる。r文化に関する 指導に当たっては、各時代の文化とそれを生み出した 時代的背景との関連(略)また、生活文化については、
時代の特色や地域社会の有様などと関連付けるととも に、民俗学などの成果に基づきその具体的な様相を把 握させること。」とある。これは、年代史的、政治史的 な扱いを中心とする内容構成に加え、生活や日常性の 視点を重視する要素を取リ入れて内容を構成しようと いう主旨である。「風土」「環境」「心性」「民俗」など の概念を用いて、直線的な時間の流れだけでは捉えら れない歴史事象を扱おうとするものであり、歴史を過 去のものとして捉えるだけではなく、自己の経験を生 かして学びとることの必要性を示唆している。
しかし、現行の歴史教育においては、系統主義的な いわゆる通史学習に意義を認める見方が強い。歴史学 研究の成果を誤りなく伝達する場が授業であり、政 治・経済等あらゆるものを取り上げ、それらをモザイ クのように組み合わせて関連付け、固定化した知識を
習得させる。そして、その習得は、暗記主義・網羅主 義の「知識の教授」が中心となっている。そのような 方法では、歴史事象を因果関係の追究や分析といった 思考過程まで掘り下げることができない。また、過去 の時代に生きた人間の姿や心性が描き出されることは 少なく、r生きた歴史」の視点が欠落してしまっている。
本研究では、そういった問題を克服するための方策 として民俗学の研究成果の中で特に民間信仰に着目し た。そして、歴史を過去のものとして捉えるだけでは なく、現在をよりよく理解するための学習として、日 常生活にある身近な事例を通して歴史を考察し、r活き た知識」を獲得する高等学校日本史カリキュラムとそ れに基づいた授業を教授書の形で提案することを目的
とした。
2 研究の対象と方法
高等学校日本史教育における民間信仰に関連する事 象を抽出し、研究対象とする。
①民俗学の研究成果の中で特に民間信仰に着目し、初 期社会科から現行の高等学校学習指導要領において、
民俗学の内容がどのように組み込まれていたかを検 討する。そしてその成果と問題点を整理する。
②民間信仰を五つに類型化した分析フレームワークを 提示し、民間信仰に関連する先行授業実践を分析す る。また同様に教科書記述の分析を行い、その成果 と課題を明らかにする。
③以上の研究成果をもとにして、「通史学習に位置付け られた主題的学習」の授業方法を提案し、民間信仰 に視点をおいた日本史カリキュラムと教授計画書を 提示する。そして、その成果と課題を明らかにする。