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100本品は水に溶けやすく,メタノールにやや溶けにくく,エ

ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 105-113)

タノール(95)に極めて溶けにくい.

同条性状の項の次に次の七項を加える.

確認試験

(1) 本品 2 mg に 0.01 mol/L 塩酸試液を加えて溶かし,

100 mL とする.この液につき,紫外可視吸光度測定法によ り吸収スペクトルを測定し,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波長の ところに同様の強度の吸収を認める.

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数の ところに同様の強度の吸収を認める.

(3) 本品の核磁気共鳴スペクトル測定用重水溶液(1→

125)につき,核磁気共鳴スペクトル測定用 3―トリメチルシ リルプロパンスルホン酸ナトリウムを内部基準物質として核 磁気共鳴スペクトル測定法(1H)により測定するとき,δ 2.1 ppm 付近,δ 4.0 ppm 付近及び

δ

7.0 ppm 付近にそ れぞれ単一線のシグナル A,B 及び C を示し,各シグナ ルの面積強度比 A:B:C はほぼ 3:3:1 である.

(4) 本品はナトリウム塩の定性反応(1)を呈する.

旋 光 度 〔α〕20D:+58 〜 +64°(乾 燥 物 に 換 算 し た も の 0.25 g,水,25 mL,100 mm).

pH

本品 1.0 g を 水 10 mL に 溶 か し た 液 の pH は 4.5 〜 6.5 である.

純度試験

(1) 溶状 本品 1.0 g を水 10 mL に溶かすとき,液は 淡黄色澄明である.

(2) 硫酸塩 本品 2.0 g を水 40 mL に溶かし,希塩酸 2 mL 及び水を加えて 50 mL とし,よく振り混ぜた後,ろ 過する.初めのろ液 10 mL を除き,次のろ液 25 mL に水 を加えて 50 mL とする.これを検液とし,試験を行う.比 較 液 は 0.005 mol/L 硫 酸 1.0 mL を と り,希 塩 酸 1 mL 及び水を加えて 50 mL とする(0.048 % 以下).

(3) 重金属 本品 1.0 g をとり,第 2 法により操作し,

試 験 を 行 う.比 較 液 に は 鉛 標 準 液 2.0 mL を 加 え る(20 ppm 以下).

(4) ヒ素 本品 1.0 g をとり,第 3 法により検液を調製 し,試験を行う(2 ppm 以下).

(5) 類縁物質 定量法で得た試料溶液 10 L につき,次 の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,各々のピ ーク面積を自動積分法により測定する.面積百分率法により それらの量を求めるとき,セフォタキシム以外のそれぞれの ピークの量は 1.0 % 以下であり,セフォタキシム以外のピ ークの合計は 3.0 % 以下である.

試験条件

検出器,カラム,カラム温度,移動相 A,移動相 B,

移動相の送液,流量は定量法の試験条件を準用する.

面積測定範囲:溶媒のピークの後からセフォタキシムの 保持時間の約 3.5 倍の範囲

システム適合性

システムの性能及びシステムの再現性は定量法のシステ ム適合性を準用する.

検出の確認:標準溶液 2 mL を正確に量り,移動相 A を加えて正確に 100 mL とする.この液 2 mL を正 確に量り,移動相 A を加えて正確に 20 mL とした 液 10 L から得たセフォタキシムのピーク面積が,

標準溶液のセフォタキシムのピーク面積の 0.15 〜 0.25 % になることを確認する.

乾燥減量 3.0 % 以下(1 g,105 °C,3 時間).

定 量 法 本品及びセフォタキシム標準品約 40 mg(力価)

に対応する量を精密に量り,それぞれを移動相 A に溶かし,

正確に 50 mL とし,試料溶液及び標準溶液とする.試料溶 液及び標準溶液 10 L ずつを正確にとり,次の条件で液体 クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のセフォ タキシムのピーク面積

A

T 及び

A

S を求める.

セフォタキシム(C16H17N5O7S2)の量[ g(力価)]

W

S ×

A

T

A

S

× 1000

W

S:セフォタキシム標準品の秤取量[mg(力価)] 試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:235 nm)

カラム:内径 4.6 mm,長さ 15 cm のステンレス管に 5 m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル 化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:30 °C 付近の一定温度

移動相 A:0.05 mol/L リン酸水素二ナトリウム試液に リン酸を加えて pH を 6.25 に調整し,この液 860 mL にメタノール 140 mL を加える.

移動相 B:0.05 mol/L リン酸水素二ナトリウム試液に リン酸を加えて pH を 6.25 に調整し,この液 600 mL にメタノール 400 mL を加える.

移動相の送液:移動相 A 及び移動相 B の混合比を次 のように変えて濃度勾配制御する.

流量:毎分約 1.3 mL セフォタキシムの保持時間が約 14 分になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液 1 mL に水 7.0 mL 及びメ タノール 2.0 mL を加えて振り混ぜる.この液に炭 酸ナトリウム十水和物 25 mg を加えて振り混ぜ,室 温で 10 分間放置した後,酢酸(100)3 滴及び標準 溶液 1 mL を加えて振り混ぜる.この液 10 L に つき,上記の条件で操作するとき,セフォタキシムに 対する相対保持時間約 0.3 のデスアセチルセフォタ キシム,セフォタキシムの順に溶出し,その分離度は 20 以上であり,セフォタキシムのピークのシンメト リー係数は 2 以下である.

システムの再現性:標準溶液 10 L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,セフォタキシムのピ ーク面積の相対標準偏差は 2.0 % 以下である.

セフォタキシムナトリウム

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貯 法 容 器 気密容器.

第一部医薬品各条の部 セフォテタンの条基原の項及び性状 の項を次のように改める.

セフォテタン

本品は定量するとき,換算した脱水物 1 mg 当たり 960 g(力価)以上を含む.ただし,本品の力価は,セフォテ タン(C17H17N7O8S4)としての量を質量(力価)で示す.

性 状 本品は白色〜淡黄白色の粉末である.

本品はメタノールにやや溶けにくく,水又はエタノール

(99.5)に溶けにくい.

同条性状の項の次に次の八項を加える.

確認試験

(1) 本品の pH 6.5 の抗生物質用リン酸塩緩衝液溶液(1

100000)につき,紫外可視吸光度測定法により吸収スペ クトルを測定し,本品のスペクトルと本品の参照スペクトル 又はセフォテタン標準品について同様に操作して得られたス ペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波長のと ころに同様の強度の吸収を認める.

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトル又はセフォテタン標準品のスペクトルを比較する とき,両者のスペクトルは同一波数のところに同様の強度の 吸収を認める.

(3) 本品 50 mg を炭酸水素ナトリウムの核磁気共鳴スペ クトル測定用重水溶液(1

25)0.5 mL に溶かした液に つき,核磁気共鳴スペクトル測定用 3―トリメチルシリルプ ロパンスルホン酸ナトリウムを内部基準物質として核磁気共 鳴スペクトル測定法(1H)により測定するとき,δ 3.6 ppm 付 近,δ 4.0 ppm 付 近,δ 5.1 ppm 付 近 及 び

δ

5.2 ppm 付近にそれぞれ単一線のシグナル A,B,C 及び D を示し,

各シグナルの面積強度比 A:B:C:D はほぼ 3:3:1:1 である.

旋 光 度 〔α〕20D:+112 〜 +124°(脱 水 物 に 換 算 し た も の 0.5 g,炭酸水素ナトリウム溶液(1

200),50 mL,100 mm).

純度試験

(1) 溶状 本品 1.0 g を炭酸水素ナトリウム溶液(1

30)10 mL に溶かすとき,液は無色〜淡黄色澄明である.

(2) 重金属 本品 1.0 g をとり,第 2 法により操作し,

試 験 を 行 う.比 較 液 に は 鉛 標 準 液 2.0 mL を 加 え る(20 ppm 以下).

(3) 類縁物質 本品約 0.1 g を精密に量り,メタノール に溶かし,内標準溶液 2 mL を正確に加えた後,メタノー ルを加えて 20 mL とし,試料溶液とする.別に液体クロマ トグラフ用 1―メチル―1H―テトラゾール―5―チオールをデシ ケーター(減圧,シリカゲル)で 2 時間乾燥し,その約 3 mg 及び脱水物に換算したセフォテタン標準品約 2 mg を それぞれ精密に量り,メタノールに溶かし,正確に 20 mL とする.この液 2 mL を正確に量り,内標準溶液 2 mL を

正確に加えた後,メタノールを加えて 20 mL とし,標準溶 液とする.試料溶液及び標準溶液 5 L につき,次の条件 で液体クロマトグラフ法により試験を行い,試料溶液の内標 準物質のピーク面積に対する 1―メチル―1

H

―テトラゾール―5

―チオールのピーク面積の比

Q

Ta,セフォテタンに対する相 対保持時間約 0.5 に溶出するセフォテタンラクトンのピー ク面積の比

Q

Tb,相対保持時間約 1.2 に溶出する

2−セフ ォテタンのピーク面積の比

Q

Tc,相対保持時間約 1.3 に溶 出するイソチアゾール体のピーク面積の比

Q

Td,その他の 個々の類縁物質のピーク面積の比

Q

Te及びその他の類縁物 質のピーク面積の合計の比

Q

Tf,標準溶液の内標準物質のピ ーク面積に対する 1―メチル―1H―テトラゾール―5―チオール のピーク面積の比

Q

Sa 及びセフォテタンのピーク面積の比

Q

Sbを求める.次式によりそれぞれの量を求めるとき,1―メ チル―1H―テトラゾール―5―チオールは 0.3 % 以下,セフォ テタンラクトンは 0.3 % 以下,∆2―セフォテタンは 0.5 % 以下,イソチアゾール体は 0.5 % 以下,その他の個々の類 縁物質は 0.2 % 以下及びその他の類縁物質の合計は 0.4 % 以下である.

1―メチル―1H―テトラゾール―5―チオールの量(%)

W

Sa

W

T

×

Q

Ta

Q

Sa

× 1 100

セフォテタンラクトンの量(%)=

W

Sb

W

T

×

Q

Tb

Q

Sb

× 1 100

2―セフォテタンの量(%)=

W

Sb

W

T

×

Q

Tc

Q

Sb

× 1 100 イソチアゾール体の量(%)=

W

Sb

W

T

×

Q

Td

Q

Sb

× 1 100 その他の個々の類縁物質の量(%)=

W

Sb

W

T

×

Q

Te

Q

Sb

× 1 100 その他の類縁物質の合計(%)=

W

Sb

W

T

×

Q

Tf

Q

Sb

× 1 100

W

Sa:1―メ チ ル―1H―テ ト ラ ゾ ー ル―5―チ オ ー ル の 秤 取 量

(mg)

W

Sb:脱 水 物 に 換 算 し た セ フ ォ テ タ ン 標 準 品 の 秤 取 量

(mg)

W

T:本品の秤取量(g)

内 標 準 溶 液 無 水 カ フ ェ イ ン の メ タ ノ ー ル 溶 液(3→

10000)

試験条件

検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は定量法 の試験条件を準用する.

面積測定範囲:セフォテタンの保持時間の約 3.5 倍の 範囲

システム適合性

システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.

検出の確認:標準溶液 15 mL を正確に量り,メタノー ルを加えて正確に 100 mL とする.この液 5 L か ら得たセフォテタンのピーク面積が,標準溶液のセフ ォテタンのピーク面積の 12 〜 18 % になることを 確認する.

システムの再現性:標準溶液 5 L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,内標準物質のピーク 面積に対するセフォテタンのピーク面積の比の相対標 セフォテタン

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ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 105-113)