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医薬品各条 改正事項

ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 32-65)

50.0かさ密度及びタップ密度測定用容器

第一部 医薬品各条 改正事項

第一部医薬品各条の部 アクチノマイシン D の条を次のよ うに改める.

アクチノマイシン D

Actinomycin D ダクチノマイシン

C62H86N12O16:1255.42

[50―76―0]

本品を乾燥したものは定量するとき,1 mg 当たり 950 g(力価)以上を含む.ただし,本品の力価は,アクチノ マイシン D(C62H86N12O16)としての量を質量(力価)で示 す.

性 状 本品はだいだい赤色〜赤色の結晶性の粉末である.

本品はアセトンに溶けやすく,アセトニトリル又はメタノ ールにやや溶けにくく,エタノール(99.5)に溶けにくく,

水に極めて溶けにくい.

確認試験

(1) 本品のメタノール溶液(3

100000)につき,紫外 可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定し,本品のス ペクトルと本品の参照スペクトル又はアクチノマイシン D 標準品について同様に操作して得られたスペクトルを比較す るとき,両者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度 の吸収を認める.

(2) 本品及びアクチノマイシン D 標準品 0.1 g ずつをア セトン 10 mL に溶かし,試料溶液及び標準溶液とする.こ れらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う.

試料溶液及び標準溶液 10 L ずつを薄層クロマトグラフ用 シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポッ トする.次に 1―ブタノール/水/メタノール混液(4:2:1)

を展開溶媒として約 10 cm 展開した後,薄層板を風乾する.

これに紫外線(主波長 254 nm)を照射するとき,試料溶液 から得た主スポット及び標準溶液から得たスポットの

R

f 値 は等しい.

旋 光 度 〔α〕20D:−292 〜 −317°(乾燥後,10 mg,メタノ ール,10 mL,100 mm).

乾燥減量 5.0 % 以下(1 g,減圧,60 °C,3 時間). 定 量 法 本品及びアクチノマイシン D 標準品を乾燥し,そ

の約 60 mg(力価)に対応する量を精密に量り,それぞれ

を移動相に溶かし,正確に 50 mL とし,試料溶液及び標準 溶液とする.試料溶液及び標準溶液 25 L ずつを正確にと り,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,そ れぞれの液のアクチノマイシン D のピーク面積

A

T及び

A

S を測定する.

アクチノマイシン D(C62H86N12O16)の量[ g(力価)]

=WS ×

A

T

A

S

× 1000

W

S:アクチノマイシン D 標準品の秤取量[mg(力価)] 試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

カラム:内径 3.9 mm,長さ 30 cm のステンレス管に 10 m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル 化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25 °C 付近の一定温度

移動相:0.02 mol/L 酢酸・酢酸ナトリウム試液/アセト ニトリル混液(25:23)

流量:アクチノマイシン D の保持時間が約 23 分にな るように調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液 25 L につき,上記の条件 で操作するとき,アクチノマイシン D のピークの理 論段数及びシンメトリー係数は,それぞれ 2000 段以 上,1.5 以下である.

システムの再現性:標準溶液 25 L につき,上記の条 件で試験を 5 回繰り返すとき,アクチノマイシン D のピーク面積の相対標準偏差は 2.0 % 以下である.

貯 法

保存条件 遮光して保存する.

容 器 気密容器.

第一部医薬品各条の部 アスポキシシリンの条の次に次の一 条を加える.

アセグルタミドアルミニウム

Aceglutamide Aluminum

C35H59Al3N10O24:1084.84

Pentakis[(2S)―2―acetylamino―4―

carbamoylbutanoato]tetrahydroxotrialuminium

[12607―92―0]

本品は定量するとき,換算した乾燥物に対し,アセグルタ ミ ド(C7H12N2O4:188.18)85.4 〜 87.6 % 及 び ア ル ミ ニ ウ ム(Al:26.98)7.0 〜 8.0 % を含む.

性 状 本品は白色の粉末で,収れん性の苦味を有する.

本品は水に溶けやすく,エタノール(99.5)にほとんど溶 アセグルタミドアルミニウム

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けない.

本品は希塩酸に溶ける.

本品は吸湿性である.

確認試験

(1) 本品及びアセグルタミド標準品 0.03 g を量り,それ ぞれを水 5 mL に溶かし,試料溶液及び標準溶液とする.

これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う.

試料溶液及び標準溶液 5 L ずつを薄層クロマトグラフ用 セルロースを用いて調製した薄層板にスポットする.次に 1

―プロパノール/水/酢酸(100)混 液(16:8:1)を 展 開 溶 媒として約 10 cm 展開した後,薄層板を風乾する.薄層板 にブロモクレゾールグリンのエタノール(95)溶液(1

1000)を均等に噴霧し,更に薄めたアンモニア水(28)(1

100)を均等に噴霧するとき,試料溶液及び標準溶液から 得たスポットは淡黄色を呈し,それらの

R

f 値は等しい.

(2)本品の希塩酸溶液(1

20)はアルミニウム塩の定性 反応を呈する.

旋 光 度 〔α〕20D:−5.5 〜 −7.5°(乾燥物に換算したもの 2 g,水,50 mL,100 mm).

純度試験

(1) 重金属 本品 1.0 g を磁製るつぼにとり,ゆるくふ たをし,弱く加熱して炭化する.冷後,硝酸 2 mL 及び硫 酸 1 mL を加え,白煙が生じなくなるまで弱く加熱した後,

500 〜 600 °C で強熱し,灰化する.灰化が不じゅうぶんな ときは,更に硝酸 2 mL 及び硫酸 1 mL を加え,同様に弱 く加熱した後,500 〜 600 °C で強熱し,灰化する.冷後,

塩酸 2 mL を加え,以下第 2 法により操作し,試験を行う.

ただし,比較液は検液の調製と同量の試薬を用いて同様に操 作 し,鉛 標 準 液 2.0 mL 及 び 水 を 加 え て 50 mL と す る

(20 ppm 以下).

(2) ヒ素 本品 1.0 g をとり,第 1 法により検液を調製 し,試験を行う(2 ppm 以下).

(3) 類縁物質 本品 0.10 g を移動相に溶 か し,正 確 に 100 mL とし,試料溶液とする.この液 1 mL を正確に量 り,移動相を加えて正確に 100 mL とし,標準溶液(1)

とする.別に 2―アセトアミドグルタルイミド 10 mg を移 動相に溶かし,正確に 100 mL とする.この液 3 mL を正 確に量り,移動相を加えて正確に 100 mL とし,標準溶液

(2)と す る.試 料 溶 液,標 準 溶 液(1)及 び 標 準 溶 液

(2)20 L ずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグ ラフ法により試験を行い,それぞれの液の各々のピーク面積 を自動積分法により測定するとき,試料溶液の 2―アセトア ミドグルタルイミドのピーク面積は標準溶液(2)の 2―ア セトアミドグルタルイミドのピーク面積より大きくない.ま た,試料溶液のアセグルタミド及び 2―アセトアミドグルタ ルイミド以外の各々のピーク面積は標準溶液(1)のアセグ ルタミドのピーク面積の 3

10より大きくなく,かつ,試料溶 液のアセグルタミド及び 2―アセトアミドグルタルイミド以 外のピークの合計面積は標準溶液(1)のアセグルタミドの ピーク面積より大きくない.

試験条件

検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は,定量 法の試験条件を準用する.

面積測定範囲:アセグルタミドの保持時間の約 3 倍の

範囲 システム適合性

システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.

検出の確認:標準溶液(1)5 mL を正確に量り,移動 相を加えて正確に 50 mL とし,この液 20 L から 得たアセグルタミドのピーク面積が標準溶液の 7 〜 13 % になることを確認する.

システムの再現性:標準溶液(1)20 L につき,上 記の条件で試験を 6 回繰り返すとき,アセグルタミ ドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0 % 以下である.

乾燥減量 5.0 % 以下(1 g,130 °C,5 時間). 定 量 法

(1)アセグルタミド 本品約 50 mg を精密に量り,移動 相に溶かし,内標準溶液 10 mL を正確に加え,更に移動相 を加えて 50 mL とし,試料溶液とする.別にアセグルタミ ド標準品約 45 mg を精密に量り,移動相に溶かし,内標準 溶液 10 mL を正確に加え,更に移動相を加えて 50 mL と し,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液 10 L につき,

次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準 物質のピーク面積に対するアセグルタミドのピーク面積の比

Q

T及び

Q

S を求める.

アセグルタミド(C7H12N2O4)の量(mg)=

W

S ×

Q

T

Q

S

W

S:アセグルタミド標準品の秤取量(mg)

内標準溶液 チミンのメタノール溶液(1

4000)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210 nm)

カラム:内径 4.6 mm,長さ 25 cm のステンレス管に 5 m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25 °C 付近の一定温度

移動相:薄めた過塩素酸(1

1000)/メタノール混液

(99:1)

流量:アセグルタミドの保持時間が約 5 分になるよう に調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液 10 L につき,上記の条件 で操作するとき,アセグルタミド,内標準物質の順に 溶出し,その分離度は 11 以上である.

システムの再現性:標準溶液 10 L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,内標準物質のピーク 面積に対するアセグルタミドのピーク面積の比の相対 標準偏差は 1.0 % 以下である.

(2) アルミニウム 本品約 3.0 g を精密に量り,希塩酸 20 mL を加え,60 分間水浴上で加熱し,冷後,水を加えて 正 確 に 200 mL と す る.こ の 液 20 mL を 正 確 に 量 り,

0.05 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム液 25 mL を正確に加え,pH 4.8 の酢酸・酢酸アンモニウム緩 衝液 20 mL を加えた後,5 分間煮沸し,冷後,エタノール

(95)50 mL を 加 え,0.05 mol/L 酢 酸 亜 鉛 液 で 滴 定 す る

(指示薬:ジチゾン試液 2 mL).ただし,滴定の終点は液の 淡暗緑色が淡赤色に変わるときとする.同様の方法で空試験 を行う.

アセグルタミドアルミニウム

20

0.05 mol/L エチレンジアミン四酢酸

二水素二ナトリウム液 1 mL = 1.349 mg Al 貯 法 容 器 気密容器.

第一部医薬品各条の部 アセチルキタサマイシンの条定量法 の項(3)の目を次のように改める.

アセチルキタサマイシン

定 量 法

(3) 標準溶液 ロイコマイシン A5 標準品約 30 mg(力 価)に対応する量を精密に量り,メタノール 10 mL に溶か し,水を加えて正確に 100 mL とし,標準原液とする.標 準原液は 5 °C 以下に保存し,3 日以内に使用する.用時,

標準原液適量を正確に量り,pH 8.0 の 0.1 mol/L リン酸塩 緩衝液を加えて 1 mL 中に 30 g(力価)及び 7.5 g(力 価)を含むように薄め,高濃度標準溶液及び低濃度標準溶液 とする.

第一部医薬品各条の部 アセチルスピラマイシンの条基原の 項及び性状の項を次のように改める.

アセチルスピラマイシン

本品は定量するとき,換算した乾燥物 1 mg 当たり 900 g(力価)以上を含む.ただし,本品の力価は,アセチル スピラマイシン(C47H78N2O16:927.13)としての量をアセ チルスピラマイシン質量(力価)で示し,アセチルスピラマ イシン 1 mg(力価)はアセチルスピラマイシン

(C47H78N2O16)0.7225 mg に対応する.

性 状 本品は白色〜淡黄白色の粉末である.

本品はアセトニトリル又はメタノールに極めて溶けやすく,

エタノール(99.5)に溶けやすく,水にほとんど溶けない.

同条性状の項の次に次の七項を加える.

確認試験

(1) 本品のメタノール溶液(1

50000)につき,紫外可 視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定し,本品のスペ クトルと本品の参照スペクトルを比較するとき,両者のスペ クトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を認める.

(2) 本品を乾燥し,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリ ウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参 照スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数 のところに同様の強度の吸収を認める.

成分含量比 本品 25 mg を移動相 25 mL に溶かし,試料溶 液とする.試料溶液 5 L につき,次の条件で液体クロマ トグラフ法により試験を行い,アセチルスピラマイシン,

アセチルスピラマイシン

,アセチルスピラマイシン

,ア セチルスピラマイシン,アセチルスピラマイシン及びア セチルスピラマイシンのピーク面積

A

,A,A,A,

A

及び

A

を自動積分法により測定し,これらのピーク面

積の和に対する

A

,A 及び

A

A

の和の割合を求め るとき,

A

は 30 〜 45 %,

A

は 30 〜 45 %,

A

A

の和は 25 % 以下である.ただし,アセチルスピラマイシ ン,アセチルスピラマイシン,アセチルスピラマイシン

,アセチルスピラマイシン及びアセチルスピラマイシン

のアセチルスピラマイシン

に対する相対保持時間はそれ ぞれ 1.3,1.7,2.3,0.85 及び 1.4 である.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:231 nm)

カラム:内径 6 mm,長さ 15 cm のステンレス管に 3 m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.

カラム温度:35 °C 付近の一定温度

移動相:アセトニトリル/0.02 mol/L リン酸二水素カリ ウム試液/リン酸水素二カリウム溶液(87

25000)

混液(26:7:7)

流量:アセチルスピラマイシン

の保持時間が約 10 分 になるように調整する.

システム適合性

システムの性能:アセチルスピラマイシン標準品 25 mg を移動相に溶かし,100 mL とする.この液 5

L につき,上記の条件で操作するとき,アセチルス ピラマイシンのピークの理論段数及びシンメトリー 係数は,それぞれ 14500 段以上,2.0 以下である.

システムの再現性:試料溶液 5 L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,アセチルスピラマイ シンのピーク面積の相対標準偏差は 2.0 % 以下で ある.

純度試験

(1) 重金属 本品 1.0 g をとり,第 2 法により操作し,

試 験 を 行 う.比 較 液 に は 鉛 標 準 液 1.0 mL を 加 え る(10 ppm 以下).

(2) ヒ素 本品 2.0 g をとり,第 3 法により検液を調製 し,試験を行う(1 ppm 以下).

乾燥減量 3.0 % 以下(1 g,減圧,酸化リン(

),60 °C,3 時間).

強熱残分 0.50 % 以下(1.0 g).

定 量 法 次の条件に従い,抗生物質の微生物学的力価試験法

.円筒平板法により試験を行う.

(1) 試験菌

Bacillus subtilis

ATCC 6633 を用いる.

(2) 培地 培地(1)の 1)の i を用いる.

(3) 標準溶液 アセチルスピラマイシン

標 準 品 約 50 mg(力価)に対応する量を精密に量り,メタノ−ル 20 mL に溶かし,更に,pH 8.0 の抗生物質用 0.1 mol/L リン酸塩 緩衝液を加えて正確に 50 mL とし,標準原液とする.標準 原液は 5 °C 以下に保存し,3 日以内に使用する.用時,標 準原液適量を正確に量り,pH 8.0 の抗生物質用 0.1 mol/L リン 酸 塩 緩 衝 液 を 加 え て 1 mL 中 に 80 g(力 価)及 び 20 g(力価)を含む液を調製し,高濃度標準溶液及び低濃 度標準溶液とする.

(4) 試料溶液 本品約 50 mg(力価)に対応する量を精 密に量り,メタノール 20 mL に溶かし,pH 8.0 の抗生物 質用 0.1 mol/L リン酸塩緩衝液を加えて正確に 50 mL と する.この液適量を正確に量り,pH 8.0 の抗生物質用 0.1 アセチルスピラマイシン

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