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医薬品各条 改正事項

ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 171-200)

NHHN

第二部 医薬品各条 改正事項

第二部医薬品各条の部 アラビアゴムの条確認試験の項を次 のように改める.

アラビアゴム

確認試験 本品の粉末 1 g に水 25 mL 及び硫酸 1 mL を 加え,還流冷却器を付け,沸騰水浴中で 60 分間加熱する.

冷後,無水炭酸ナトリウム 2.0 g を穏やかに加え,その液 1 mL にメタノール 9 mL を加えてよく混和し,遠心分離 し,上澄液を試料溶液とする.別に

D

―ガラクトース 0.01 g を水 1 mL に溶かし,メタノールを加えて 10 mL とし,

標準溶液(1)とする. ―アラビノース及び ―ラムノース 一水和物についてそれぞれ同様に操作し,標準溶液(2)及 び標準溶液(3)とする.これらの液につき,薄層クロマト グラフ法により試験を行う.試料溶液,標準溶液(1),標 準溶液(2)及び標準溶液(3)10

L ずつを薄層クロマ トグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットす る.次にアセトン/水混液(9:1)を展開溶媒として約 10 cm 展開した後,薄層板を風乾する.これに 1―ナフトール

・硫酸試液を均等に噴霧し,105 °C で 5 分間加熱するとき,

試料溶液から得た 3 個のスポットは,標準溶液の

D

―ガラク トース, ―アラビノース及び ―ラムノースの各スポットと 色調及び

R

f 値が等しい.

同条純度試験の項(2)の目の次に次の(3)の目を加える.

純度試験

(3) ブドウ糖 確認試験 の 試 料 溶 液 及 び 別 に ブ ド ウ 糖 0.01 g を水 1 mL に溶かし,メタノールを加えて 10 mL とした標準溶液につき,確認試験を準用し,薄層クロマトグ ラフ法により試験を行うとき,標準溶液から得たブドウ糖の スポットと

R

f 値が等しい位置に試料溶液ではスポットを認 めない.

第二部医薬品各条の部 アラビアゴム末の条確認試験の項及 び純度試験の項(3)の目を次のように改める.

アラビアゴム末

確認試験 本品 1 g に水 25 mL 及び硫酸 1 mL を 加 え,

還流冷却器を付け,沸騰水浴中で 60 分間加熱する.冷後,

無水炭酸ナトリウム 2.0 g を穏やかに加え,その液 1 mL にメタノール 9 mL を加えてよく混和し,遠心分離し,上 澄液を試料溶液とする.別に

D

―ガラクトース 0.01 g を水 1 mL に溶かし,メタノールを加えて 10 mL とし,標準溶 液(1)とする. ―アラビノース及び ―ラムノース一水和 物についてそれぞれ同様に操作し,標準溶液(2)及び標準 溶液(3)とする.これらの液につき,薄層クロマトグラフ

法により試験を行う.試料溶液,標準溶液(1),標準溶液

(2)及び標準溶液(3)10

L ずつを薄層クロマトグラフ 用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする.次に アセトン/水混液(9:1)を展開溶媒として約 10 cm 展開 した後,薄層板を風乾する.これに 1―ナフトール・硫酸試 液を均等に噴霧し,105 °C で 5 分間加熱するとき,試料溶 液から得た 3 個のスポットは,標準溶液の

D

―ガラクトース,

―アラビノース及び ―ラムノースの各スポットと色調及び

R

f 値が等しい.

純度試験

(3) ブドウ糖 確認試験で得た試料溶液及び別にブドウ糖 0.01 g を水 1 mL に溶かし,メタノールを加えて 10 mL とした標準溶液につき,確認試験を準用し,薄層クロマトグ ラフ法により試験を行うとき,標準溶液から得たブドウ糖の スポットと

R

f値が等しい位置に試料溶液ではスポットを認 めない.

第二部医薬品各条の部 アロエの条基原の項及び乾燥減量の 項を次のように改める.

アロエ

本品は主として

Aloe ferox

Miller 又はこれと

Aloe afri-cana

Miller 又は

Aloe spicata

Baker との雑種(Liliaceae)

の葉から得た液汁を乾燥したものである.

本品は換算した生薬の乾燥物に対し,バルバロイン 4.0 % 以上を含む.

乾燥減量 12.0 % 以下.

同条エキス含量の項の次に次の成分含量測定法の項を加える.

成分含量測定法 本品の粉末約 0.1 g を精密に量り,メタノ ール 40 mL を加えた後,還流冷却器を付けて水浴上で 30 分間加熱し,冷後,ろ過し,メタノールを加えて正確に 50 mL とする.この液 5 mL を正確に量り,メタノールを加 えて正確に 10 mL とし,試料溶液とする.別に成分含量測 定用バルバロインをデシケーター(減圧,酸化リン()) で 24 時間乾燥し,その約 10 mg を精密に量り,シュウ酸 二水和物 0.04 g を加えた後,メタノールを加えて溶かし,

正確に 100 mL とする.この液 5 mL を正確に量り,メタ ノールを加えて正確に 10 mL とし,標準溶液とする.試料 溶液及び標準溶液 5

L ずつを正確にとり,次の条件で液 体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のバル バロインのピーク面積

A

T及び

A

S を測定する.

バルバロインの量(mg)=

W

A

T

A

S

× 2

W

S:成分含量測定用バルバロインの秤取量(mg)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:360 nm)

カラム:内径約 6 mm,長さ約 15 cm のステンレス 管に 5

m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシ リル化シリカゲルを充てんする.

アロエ

161

カラム温度:30 °C 付近の一定温度

移 動 相:水/ア セ ト ニ ト リ ル/酢 酸(100)混 液(74:

26:1)

流量:バルバロインの保持時間が約 12 分になるように 調整する.

システム適合性

システムの性能:成分含量測定用バルバロイン約 10 mg を量り,シュウ酸二水和物 0.04 g を加えた後,

メタノールを加えて溶かし,正確に 100 mL とする.

この液 5 mL を正確に量り,エテンザミドのメタノ ール溶液(1

2000)1 mL を加えた後,メタノー ルを加えて 10 mL とする.この液 5

L につき,

測定波長だけを 300 nm に変更して上記の条件で操 作するとき,バルバロイン,エテンザミドの順に溶出 し,その分離度は 2.0 以上である.

システムの再現性:標準溶液 5

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,バルバロインのピー ク面積の相対標準偏差は 1.5 % 以下である.

第二部医薬品各条の部 アロエ末の条確認試験の項(2)の 目を次のように改める.

アロエ末

確認試験

(2)本品 0.2 g にメタノール 10 mL を加え,5 分間振り 混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする.別に薄層クロマ トグラフ用バルバロイン 1 mg をメタノール 1 mL に溶か し,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマトグラ フ法により試験を行う.試料溶液及び標準溶液 10

L ずつ を薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板 にスポットする.次に酢酸エチル/アセトン/水/酢酸(100)

混液(20:5:2:2)を展開溶媒として約 10 cm 展開した 後,薄層板を風乾する.これに紫外線(主波長 365 nm)を 照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た赤色の蛍光スポットと色 調及び

R

f 値が等しい.

第二部医薬品各条の部 イオウ・サリチル酸・チアントール 軟膏の条の次に次の一条を加える.

イレイセン

Clematis Root CLEMATIDIS RADIX 威霊仙

本品はサキシマボタンヅル

Clematis chinensis

Osbeck,

Clematis manshurica

Ruprecht 又は

Clematis hexapetala

Pallas(Ranunculaceae)の根及び根茎である.

性 状 本品は短い根茎と多数の細長い根からなる.根は長さ 10 〜 20 cm,径 1 〜 2 mm,外面は褐色〜黒褐色を呈し,

細かい縦じわがあり,折りやすく,皮層と中心柱は離れやす

い.根の横断面は灰白色〜淡黄褐色を呈し,中心柱は淡灰黄 色〜黄色,ルーペ視するとき,中心柱はほぼ円形で,木部の 2 〜 4 箇所がわずかに湾入している.根茎は長さ 2 〜 4 cm,径 5 〜 20 mm,表面は淡灰褐色〜灰褐色で,皮 部 は脱落し繊維状を呈し,しばしば隆起した節があり,頂端に 木質の茎の残基を付ける.

本品は弱いにおいがあり,味はほとんどない.

本品の根の横切片を鏡検するとき,最外層は一層の表皮か らなり,表皮下に一層の外皮がある.内皮により皮層と中心 柱に区分される.皮層は柔組織からなる.木部の 2 〜 4 箇 所がわずかに湾入し,その部分に師部があり,しばしば繊維 を含む.柔組織中には単粒及び 2 〜 8 個の複粒のでんぷん 粒を含む.

確認試験

(1)本品の粉末 0.5 g に水 10 mL を加 え,2 〜 3 分 間 煮沸した後,放冷し,激しく振り混ぜるとき,持続性の微細 な泡を生じる.

(2)本品の粉末 0.5 g に無水酢酸 3 mL を加え,水浴上 で 2 分間加温した後,ろ過する.ろ液に硫酸 1 mL を穏や かに加えるとき,境界面は褐色を呈する.

乾燥減量 13.0 % 以下(6 時間). 灰 分 8.5 % 以下.

酸不溶性灰分 3.0 % 以下.

エキス含量 希エタノールエキス 15.0 % 以上.

第二部医薬品各条の部 塩酸アヘンアルカロイドの条性状の 項及び純度試験の項(1)の目を次のように改める.

塩酸アヘンアルカロイド

性 状 本品は白色〜淡褐色の粉末である.

本品は水にやや溶けやすく,エタノール(95)に溶けにく い.

本品は光によって着色する.

純度試験

(1) 溶状 本品 0.5 g を水 10 mL に溶かすとき,液は 澄明で,この液につき,波長 420 nm の吸光度を測定する とき,0.20 以下である.

第二部医薬品各条の部 オウゴンの条確認試験の項(2)の 目を次のように改める.

オウゴン

確認試験

(2) 本品の粉末 2 g にメタノール 10 mL を加え,水浴 上で 3 分間加温し,冷後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする.

別にバイカリン標準品 1 mg をメタノール 1 mL に溶かし,

標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマトグラフ法 により試験を行う.試料溶液及び標準溶液 5

L ずつを薄 層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にス

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アロエ末

ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 171-200)