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100のように変えて濃度勾配制御する.

ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 65-71)

流量:毎分 1.5 mL

面積測定範囲:溶媒のピークの後からバンコマイシンの 保持時間の約 2.5 倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液 20

L から得たバンコマイシン のピーク面積が,試料溶液のバンコマイシンのピーク 面積の 3 〜 5 % になることを確認する.

システムの性能:本品 5 mg を水 10 mL に溶かし,

65 °C で 48 時間加温した後,常温に冷却する.この 液 20

L につき,上記の条件で操作するとき,類縁 物質 1,バンコマイシン及び類縁物質 2 の順に溶出 し,類縁物質 1 とバンコマイシンの分離度は 3 以上 で,バンコマイシンのピークの理論段数は 1500 段以 上で,類縁物質 2 は 15 〜 18 分に溶出する.

システムの再現性:標準溶液 20

L につき,上記の条 件で試験を 5 回繰り返すとき,バンコマイシンのピ ーク面積の相対標準偏差は 2.0 % 以下である.

水 分 5.0 % 以下(0.1 g,容量滴定法,直接滴定.ただし,

水分測定用ホルムアミド/水分測定用メタノール混液(3:

1)を用いる).

強熱残分 1.0 % 以下(1 g).

定 量 法 次の条件に従い,抗生物質の微生物学的力価試験法 I.円筒平板法により試験を行う.

(1) 試験菌

Bacillus subtilis

ATCC 6633 を用いる.

(2) 培地 培 地(1)の 1)の i を 用 い る.た だ し,滅 菌後の pH は 6.2 〜 6.4 とする.

(3) 標準溶液 塩酸バンコマイシン標準品約 25 mg(力 価)に対応する量を精密に量り,水に溶かして正確に 25 mL とし,標準原液とする.標準原液は 5 °C 以下に保存し,

7 日以内に使用する.用時,標準原液適量を正確に量り,

pH 4.5 の 0.1 mol/L リン酸塩緩衝液を加えて 1 mL 中に 100

g(力価)及び 25

g(力価)を含む液を調製し,高 濃度標準溶液及び低濃度標準溶液とする.

(4) 試料溶液 本品約 25 mg(力価)に対応する量を精 密に量り,水に溶かして正確に 25 mL とする.この液適量 を正確に量り,pH 4.5 の 0.1 mol/L リン酸塩緩衝液を加え て 1 mL 中 に 100

g(力 価)及 び 25

g(力 価)を 含 む 液を調製し,高濃度試料溶液及び低濃度試料溶液とする.

貯 法 容 器 気密容器.

第一部医薬品各条の部 塩酸ピブメシリナムの条基原の項及 び性状の項を次のように改める.

塩酸ピブメシリナム

本品は定量するとき,換算した脱水物 1 mg 当たり 630

g(力価)以上を含む.ただし,本品の力価は,ピブメシ

リナム(C21H33N3O5S:439.57)としての量を質量(力価)で 示す.

性 状 本品は白色〜帯黄白色の結晶性の粉末である.

本品はメタノール又は酢酸(100)に極めて溶けやすく,

水又はエタノール(99.5)に溶けやすく,アセトニトリルに やや溶けやすい.

同条性状の項の次に次の六項を加える.

確認試験

(1) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトル又は塩酸ピブメシリナム標準品のスペクトルを比 較するとき,両者のスペクトルは同一波数のところに同様の 強度の吸収を認める.

(2) 本品 0.5 g を水 10 mL に溶かし,希硝酸 1 mL 及 び硝酸銀試液 1 滴を加えるとき,白色の沈殿を生じる.

旋 光 度 〔α〕20D:+200 〜 +220°(脱水物に換算したもの 1 g,水,100 mL,100 mm).

純度試験

(1) 重金属 本品 1.0 g をとり,硝酸マグネシウム六水 和物のエタノール(95)溶液(1

10)10 mL を加え,エ タノールに点火して燃焼させた後,徐々に加熱して灰化する.

もしこの方法でなお炭化物が残るときは,少量の硝酸で潤し,

再び強熱して灰化する.冷後,残留物に塩酸 3 mL を加え,

水浴上で加温して溶かした後,加熱して蒸発乾固する.残留 物に水 10 mL を加え,水浴上で加温して溶かし,冷後,ア ンモニア試液を滴加し,pH を 3 〜 4 に調整した後,希酢 酸 2 mL を加え,必要ならばろ過し,水 10 mL で洗い,

ろ液及び洗液をネスラー管に入れ,水を加えて 50 mL とし,

検液とする.比較液は鉛標準液 2.0 mL をとり,以下検液 の調製法と同様に操作する(20 ppm 以下).

(2) ヒ素 本品 1.0 g をとり,第 4 法により検液を調製 し,試験を行う(2 ppm 以下).

(3) 類 縁 物 質 本 品 0.05 g を ア セ ト ニ ト リ ル/酢 酸

(100)混液(97:3)4.0 mL に溶かし,試料溶液とする.

別に塩酸ピブメシリナム標準品 2.0 mg を水 4.0 mL に溶 かし,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマトグ ラフ法により試験を行う.標準溶液 2

L を薄層クロマト グラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットし,

30 分間放置した後,試料溶液 2

L をスポットする.直ち にアセトン/水/酢酸(100)混液(10:1:1)を展開溶媒と して,約 12 cm 展開した後,薄層板を風乾する.これをヨ ウ素蒸気中で 10 分間放置するとき,標準溶液から得たスポ ットに対応する位置の試料溶液から得たスポットは,標準溶 液から得たスポットより大きくなく,かつ濃くない.また,

試料溶液には主スポット及び上記のスポット以外のスポット を認めない.

水 分 1.0 % 以下(0.25 g,電量滴定法).

定 量 法 本品及び塩酸ピブメシリナム標準品約 20 mg(力 価)に対応する量を精密に量り,それぞれを移動相に溶かし,

内標準溶液 10 mL ずつを正確に加えた後,移動相を加えて 100 mL とし,試料溶液及び標準溶液とする.試料溶液及び 標準溶液 10

L につき,次の条件で液体クロマトグラフ法 により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するピブメ 塩酸ピブメシリナム

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注入後からの

時間 (分) 移動相 A (%) 移動相 B (%)

0 〜 60 60 〜 75

100 → 0 0

0 → 100 100

シリナムのピーク面積の比

Q

T及び

Q

S を求める.

ピブメシリナム(C21H33N3O5S)の量[

g(力価)]

W

S ×

Q

T

Q

S

× 1000

W

S:塩酸ピブメシリナム標準品の秤取量[mg(力価)] 内標準溶液 ジフェニルの移動相溶液(1

12500)

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

カラム:内径 4 mm,長さ 30 cm のステンレス管に 10

m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル 化シリカゲルを充てんする.

カラム温度:25 °C 付近の一定温度

移動相:酢酸アンモニウム 0.771 g を水約 900 mL に 溶かし,酢酸(100)を加えて pH を 3.5 に調整した 後,更に水を加え て 1000 mL と す る.こ の 液 400 mL にアセトニトリル 600 mL を加える.

流量:ピブメシリナムの保持時間が約 6.5 分になるよ うに調整する.

システム適合性

システムの性能:標準溶液 10

L につき,上記の条件 で操作するとき,ピブメシリナム,内標準物質の順に 溶出し,その分離度は 4 以上である.

システムの再現性:標準溶液 10

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,内標準物質のピーク 面積に対するピブメシリナムのピーク面積の比の相対 標準偏差は 1.0 % 以下である.

貯 法 容 器 気密容器.

第一部医薬品各条の部 塩酸ブレオマイシンの条基原の項及 び性状の項を次のように改める.

塩酸ブレオマイシン

本品は定量するとき,1 mg 当たり 1400 〜 2000

g(力 価)を含む.ただし,本品の力価は,ブレオ マ イ シ ン A2

(C55H84ClN17O21S3:1451.00)としての量を質量(力価)で示 す.

性 状 本品は白色〜黄白色の粉末である.

本品は水に溶けやすく,エタノール(95)に溶けにくい.

本品は吸湿性である.

同条性状の項の次に次の七項を加える.

確認試験

(1) 本品 4 mg をとり,硫酸銅()試液 5

L 及び水 を加えて溶かし,100 mL とする.この液につき,紫外可視 吸光度測定法により吸収スペクトルを測定し,本品のスペク トルと本品の参照スペクトルを比較するとき,両者のスペク トルは同一波長のところに同様の強度の吸収を認める.

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数の ところに同様の強度の吸収を認める.

(3) 本品の水溶液(1 → 100)は塩化物の定性反応(2)

を呈する.

pH

本品 0.10 g を水 20 mL に溶かした液の pH は 4.5 〜 6.0 である.

成分含量比 本品 10 mg を水 20 mL に溶かし,試料溶液と する.試料溶液 20

L につき,次の条件で液体クロマトグ ラフ法により試験を行い,各々のピーク面積を自動積分法に より測定する.面積百分率法によりそれらの量を求めるとき,

ブレオマイシン A2(最初の主ピーク成分)は 55 〜 70 %,

ブレオマイシン B2(2 番目の主ピーク成分)は 25 〜 32

%,ブレオマイシン A2 とブレオマイシン B2 の和は 85 % 以上,デメチルブレオマイシン A2(ブレオマイシン A2 に 対する相対保持時間が 1.5 〜 2.5)は 5.5 % 以下,その他 のピークの合計は 9.5 % 以下である.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

カラム:内径 4.6 mm,長さ 25 cm のステンレス管に 7

m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40 °C 付近の一定温度

移動相原液:1―ペンタンスルホン酸ナトリウム 0.96 g 及びエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水 和 物 1.86 g を 水 1000 mL 及 び 酢 酸(100)5 mL に溶かし,アンモニア試液を加えて pH 4.3 に調整す る.

移動相 A:移動相原液/メタノール混液(9:1)

移動相 B:移動相原液/メタノール混液(3:2)

移動相の送液:移動相 A 及び移動相 B の混合比を次 のように変えて濃度勾配制御する.

流量:毎分約 1.2 mL

面積測定範囲:溶媒のピークの後からデメチルブレオマ イシン A2 溶出後 20 分の範囲

システム適合性

システムの性能:試料溶液 20

L につき,上記の条件 で操作するとき,ブレオマイシン A2,ブレオマイシ ン B2 の順に溶出し,その分離度は 5 以上である.

システムの再現性:試料溶液 20

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,ブレオマイシン A2

のピーク面積の相対標準偏差は 2.0 % 以下である.

純度試験

(1) 溶状 本品 0.08 g を水 4 mL に溶かすとき,液は 無色澄明である.

(2) 銅 本品 75 mg を正確に量り,薄めた硝酸(1

100)に溶かして正確に 10 mL とし,試料溶液とする.別 に銅標準液 15 mL を正確に量り,薄めた硝酸(1

100)

を加えて正確に 100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液 及び標準溶液につき,次の条件で原子吸光光度法により試験 を行うとき,試料溶液の吸光度は標準溶液の吸光度より大き くない(200 ppm 以下).

使用ガス:

可燃性ガス アセチレン

塩酸ブレオマイシン

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ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 65-71)