の条純度試験の項(4)の目を次のように改める.
ポリスチレンスルホン酸カルシウム
純度試験
(4)スチレン 本品 10.0 g をとり,アセトン 10 mL を 加えて 30 分間振り混ぜた後,遠心分離した上澄液を試料溶 液とする.別にスチレン 10 mg にアセトンを加えて正確に 100 mL とする.この液 1 mL を正確に量り,アセトンを 加えて正確に 100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液及 び標準溶液 5
L ずつを正確にとり,次の条件でガスクロ マトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のスチレンの ピーク高さH
T及びH
S を測定するとき,HT はH
S より大 きくない.試験条件
検出器:水素炎イオン化検出器
カラム:内径 3 mm,長さ 2 m のステンレス管にガ スクロマトグラフ用ポリエチレングリコール 20 M を 150 〜 180
m のガスクロマトグラフ用ケイソウ 土に 15 % の割合で被覆したものを充てんする.カラム温度:90 °C 付近の一定温度 キャリヤーガス:窒素
流量:スチレンの保持時間が約 9 分になるように調整 する.
システム適合性
シ ス テ ム の 性 能:ス チ レ ン 10 mg を ア セ ト ン 1000 mL に混和する.この液 5
L につき,上記の条件 で操作するとき,スチレンのピークの理論段数及びシ ンメトリー係数は,それぞれ 800 段以上,0.8 〜 1.2 である.システムの再現性:標準溶液 5
L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,スチレンのピーク高 さの相対標準偏差は 5 % 以下である.第一部医薬品各条の部 マイトマイシン C の条基原の項及 び性状の項を次のように改める.
マイトマイシンC
本品は定量するとき,換算した乾燥物 1 mg 当たり 970
g(力価)以上を含む.ただし,本品の力価は,マイトマ イシン C(C15H18N4O5)としての量を質量(力価)で示す.性 状 本品は青紫色の結晶又は結晶性の粉末である.
本品は
N
,N
―ジメチルアセトアミドに溶けやすく,水又 はメタノールに溶けにくく,エタノール(99.5)に極めて溶 けにくい.同条性状の項の次に次の五項を加える.
確認試験
(1) 本品の水溶液(1
→
100000)につき,紫外可視吸光 度測定法により吸収スペクトルを測定し,本品のスペクトル と本品の参照スペクトル又はマイトマイシン C 標準品について同様に操作して得られたスペクトルを比較するとき,両 者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を認 める.
(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトル又はマイトマイシン C 標準品のスペクトルを比 較するとき,両者のスペクトルは同一波数のところに同様の 強度の吸収を認める.
純度試験 類縁物質 本操作は,試料溶液及び標準溶液調製後 速やかに行う.本品 50 mg をメタノール 10 mL に溶かし,
試料溶液とする.この液 1 mL を正確に量り,メタノール を加えて正確に 100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液 及び標準溶液 10
L ずつを正確にとり,次の条件で液体ク ロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液の各々のピ ーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のマイ トマイシン C 以外の各々のピーク面積は標準溶液のマイト マイシン C のピーク面積より大きくなく,試料溶液のマイ トマイシン C 以外のピークの合計面積は標準溶液のマイト マイシン C のピーク面積の 3 倍より大きくない.試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)
カラム:内径 6 mm,長さ 15 cm のステンレス管に 5
m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.カラム温度:30 °C 付近の一定温度
移 動 相 A:0.5 mol/L 酢 酸 ア ン モ ニ ウ ム 試 液 20 mL に水を加えて 1000 mL とする.この液 800 mL に メタノール 200 mL を加える.
移 動 相 B:0.5 mol/L 酢 酸 ア ン モ ニ ウ ム 試 液 20 mL に水を加えて 1000 mL とする.この液にメタノール 1000 mL を加える.
移動相の送液:移動相 A 及び移動相 B の混合比を次 のように変えて濃度勾配制御する.
流量:毎分 1.0 mL
面積測定範囲:溶媒のピークの後からマイトマイシン C の保持時間の約 2 倍の範囲
システム適合性
検出の確認:標準溶液 10 mL を正確に量り,メタノー ル を 加 え て 正 確 に 100 mL と す る.こ の 液 10
L から得たマイトマイシン C のピーク面積が標準溶液 のマイトマイシン C のピーク面積の 7 〜 13 % に なることを確認する.システムの性能:本品 25 mg 及び 3―エトキシ―4―ヒド ロキシベンズ ア ル デ ヒ ド 40 mg を メ タ ノ ー ル 50 mL に溶かす.この液 10
L につき,上記の条件で 操作するとき,マイトマイシン C,3―エトキシ―4―ヒ ドロキシベンズアルデヒドの順に溶出し,その分離度 は 15 以上である.システムの再現性:標準溶液 10
L につき,上記の条 マイトマイシン C127
O
O H
3C
H
3C O
CH
3H
3C O
N H
3C
H
3C O
CO
2H CO
2H
及び鏡像異性体
件で試験を 3 回繰り返すとき,マイトマイシン C のピーク面積の相対標準偏差は 3.0 % 以下である.
乾燥減量 1.0 % 以下(0.1 g,減圧・0.67 kPa 以下,60 °C,
3 時間).
定 量 法 本品及びマイトマイシン C 標準品約 25 mg(力 価)ずつに対応する量を精密に量り,それぞれを
N
,N
―ジ メチルアセトアミドに溶かし,正確に 50 mL とし,試料溶 液及び標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液 10L ずつ を正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験 を行い,それぞれの液のマイトマイシン C のピーク面積A
T 及びA
S を測定する.マイトマイシン C(C15H18N4O5)の量[
g(力価)]=
W
S ×A
TA
S × 1000W
S:マイトマイシン C 標準品の秤取量[mg(力価)] 試験条件検出器:紫外吸光光度計(測定波長:365 nm)
カラム:内径 4 mm,長さ 30 cm のステンレス管に 10
m の液体クロマトグラフ用フェニル化シリカゲ ルを充てんする.カラム温度:25 °C 付近の一定温度
移動相:0.5 mol/L 酢酸アンモニウム試液 40 mL に薄 めた酢酸(100)(1
→
20)5 mL を加え,更に水を 加えて 1000 mL とする.この液 600 mL にメタノ ール 200 mL を加える.流量:マイトマイシン C の保持時間が約 7 分になる ように調整する.
システム適合性
システムの性能:マイトマイシン C 標準品 25 mg 及 び 3―エトキシ―4―ヒドロキシベンズアルデヒド 0.375 g を
N
,N
―ジメチルアセトアミド 50 mL に溶かす.この液 10
L につき,上記の条件で操作するとき,マイトマイシン C,3―エトキシ―4―ヒドロキシベンズ アルデヒドの順に溶出し,その分離度は 3 以上であ る.
システムの再現性:標準溶液 10
L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,マイトマイシン C のピーク面積の相対標準偏差は 1.0 % 以下である.貯 法 容 器 気密容器.
第一部医薬品各条の部 マレイン酸クロルフェニラミン注射 液の条の次に次の一条を加える.
マレイン酸トリメブチン
Trimebutine Maleate トリメブチンマレイン酸塩
C22H29NO5・C4H4O4:503.54
(2RS)―2―Dimethylamino―2―phenylbutyl 3,4,5―
trimethoxybenzoate monomaleate [34140―59―5]
本品を乾燥したものは定量するとき,マレイン酸トリメブ チン(C22H29NO5・C4H4O4)98.5 〜 101.0 % を含む.
性 状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である.
本品は
N
,N
―ジメチルホルムアミド又は酢酸(100)に溶 けやすく,アセトニトリルにやや溶けやすく,水又はエタノ ール(99.5)に溶けにくい.本品は 0.01 mol/L 塩酸試液に溶ける.
本品の
N
,N
―ジメチルホルムアミド溶液(1→
20)は旋 光性を示さない.確認試験
(1)本品の 0.01 mol/L 塩酸試液溶液(1
→
50000)につ き,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定し,本品のスペクトルと本品の参照スペクトルを比較するとき,
両者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を 認める.
(2)本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数の ところに同様の強度の吸収を認める.
融 点 131 〜 135 °C 純度試験
(1) 重金属 本品 2.0 g をとり,第 2 法により操作し,
試 験 を 行 う.比 較 液 に は 鉛 標 準 液 2.0 mL を 加 え る(10 ppm 以下).
(2) ヒ素 本品 2.0 g をとり,第 3 法により検液を調製 し,試験を行う(1 ppm 以下).
(3) 類 縁 物 質 本 品 0.10 g を 0.01 mol/L 塩 酸 試 液/ア セトニトリル混液(13:7)100 mL に溶かし,試料溶液と する.この液 1 mL を正確に量り,0.01 mol/L 塩酸試液/
アセトニトリル混液(13:7)を加えて正確に 250 mL とし,
標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液 20
L ずつを正確 にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定す るとき,試料溶液のマレイン酸及びトリメブチン以外の各々 のピーク面積は,標準溶液のトリメブチンのピーク面積の
1
2 より大きくない.また,これらのピークの合計面積は,
標準溶液のトリメブチンのピーク面積より大きくない.
マレイン酸トリメブチン
128
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)
カラム:内径 4.6 mm,長さ 15 cm のステンレス管に 5
m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.カラム温度:40 °C 付近の一定温度
移動相:薄めた過塩素酸(17
→
20000)に酢酸アンモ ニウム溶液(1→
1000)を加えて pH を 3.0 に調整 した液 650 mL に 1―ペンタンスルホン酸ナトリウム 1 g を加えて溶かす.この液 650 mL にアセトニト リル 350 mL を加える.流量:トリメブチンの保持時間が約 9 分になるように 調整する.
面積測定範囲:マレイン酸のピークの後からトリメブチ ンの保持時間の約 2 倍の範囲
システム適合性
検 出 の 確 認:標 準 溶 液 5 mL を 正 確 に 量 り,0.01 mol/L 塩酸試液/アセトニトリル混液(13:7)を加 えて正確に 20 mL とする.この液 20
L から得た トリメブチンのピーク面積が,標準溶液のトリメブチ ンのピーク面積の 20 〜 30 % になることを確認す る.システムの性能:本品 40 mg 及び塩酸イミプラミン 20 mg を 0.01 mol/L 塩酸試液/アセトニトリル混液
(13:7)100 mL に溶かす.この液 20
L につき,上記の条件で操作するとき,トリメブチン,イミプラ ミンの順に溶出し,その分離度は 2.5 以上である.
システムの再現性:標準溶液 20
L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,トリメブチンのピー ク面積の相対標準偏差は 5 % 以下である.乾燥減量 0.5 % 以下(1 g,105 °C,3 時間). 強熱残分 0.10 % 以下(1 g).
定 量 法 本品を乾燥し,その約 0.8 g を精密に量り,酢酸
(100)70 mL に 溶 か し,0.1 mol/L 過 塩 素 酸 で 滴 定 す る
(指示薬:クリスタルバイオレット試液 3 滴).ただし,滴 定の終点は液の紫色が青色を経て青緑色に変わるときとする.
同様の方法で空試験を行い,補正する.
0.1 mol/L 過塩素酸 1 mL= 50.35 mg C22H29NO5・C4H4O4
貯 法 容 器 密閉容器.
第一部医薬品各条の部 D―マンニトール注射液の条強熱残 分の項及び発熱性物質の項を削り,pH の項の次に次のエンド トキシンの項を加える.
D― マンニトール注射液
エンドトキシン 0.50 EU/mL 未満.
同条貯法の項を次のように改める.
貯 法 容 器 密封容器.本品は,プラスチック製水性注 射剤容器を使用することができる.
第一部医薬品各条の部 ミグレニンの条定量法の項(2)の 目を次のように改める.
ミグレニン
定 量 法
(2)カフェイン 本品を乾燥し,その約 1 g を精密に量 り,内標準溶液 5 mL を正確に加え,更にクロロホルムを 加えて溶かし,10 mL とし,試料溶液とする.別にカフェ イン標準品を 80 °C で 4 時間乾燥し,その約 90 mg を精 密に量り,内標準溶液 5 mL を正確に加え,更にクロロホ ルムを加えて溶かし,10 mL とし,標準溶液とする.試料 溶液及び標準溶液 1
L につき,次の条件でガスクロマト グラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対す るカフェインのピーク面積の比Q
T及びQ
S を求める.カフェイン(C8H10N4O2)の量(mg)=
W
S ×Q
TQ
SW
S:カフェイン標準品の秤取量(mg)内標準溶液 エテンザミドのクロロホルム溶液(1
→
50)試験条件
検出器:水素炎イオン化検出器
カラム:内径 2.6 mm,長さ 210 cm のガラス管に,
ガスクロマトグラフ用 50 % フェニル―メチルシリコ ーンポリマーを 180 〜 250
m のガスクロマトグ ラフ用ケイソウ土に 15 % の割合で被覆したものを 充てんする.カラム温度:210 °C 付近の一定温度 キャリヤーガス:窒素
流量:エテンザミドの保持時間が約 4 分になるように 調整する.
システム適合性
システムの性能:アンチピリン 0.9 g 及びカフェイン 0.09 g をクロロホルム 10 mL に溶かす.この液 1
L につき,上記の条件で操作するとき,カフェイン,アンチピリンの順に流出し,その分離度は 1.5 以上 である.
システムの再現性:標準溶液 1
L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,内標準物質のピーク 面積に対するカフェインのピーク面積の比の相対標準 偏差は 1.0 % 以下である.第一部医薬品各条の部 メシル酸ジヒドロエルゴトキシンの 条定量法の項(1)の目を次のように改める.
メシル酸ジヒドロエルゴトキシン
定 量 法
(1)メシル酸ジヒドロエルゴトキシン 本品及びメシル酸 ジヒドロエルゴトキシン標準品約 30 mg ずつを精密に量り,
それぞれを水/アセトニトリル混液(3:1)に溶かし,次に 内標準溶液 10 mL ずつを正確に加えた後,水/アセトニト リル混液(3:1)を加えて 50 mL とし,試料溶液及び標準 メシル酸ジヒドロエルゴトキシン