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100第一部医薬品各条の部 ポリスチレンスルホン酸カルシウム

ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 140-151)

の条純度試験の項(4)の目を次のように改める.

ポリスチレンスルホン酸カルシウム

純度試験

(4)スチレン 本品 10.0 g をとり,アセトン 10 mL を 加えて 30 分間振り混ぜた後,遠心分離した上澄液を試料溶 液とする.別にスチレン 10 mg にアセトンを加えて正確に 100 mL とする.この液 1 mL を正確に量り,アセトンを 加えて正確に 100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液及 び標準溶液 5

L ずつを正確にとり,次の条件でガスクロ マトグラフ法により試験を行い,それぞれの液のスチレンの ピーク高さ

H

T及び

H

S を測定するとき,HT は

H

S より大 きくない.

試験条件

検出器:水素炎イオン化検出器

カラム:内径 3 mm,長さ 2 m のステンレス管にガ スクロマトグラフ用ポリエチレングリコール 20 M を 150 〜 180

m のガスクロマトグラフ用ケイソウ 土に 15 % の割合で被覆したものを充てんする.

カラム温度:90 °C 付近の一定温度 キャリヤーガス:窒素

流量:スチレンの保持時間が約 9 分になるように調整 する.

システム適合性

シ ス テ ム の 性 能:ス チ レ ン 10 mg を ア セ ト ン 1000 mL に混和する.この液 5

L につき,上記の条件 で操作するとき,スチレンのピークの理論段数及びシ ンメトリー係数は,それぞれ 800 段以上,0.8 〜 1.2 である.

システムの再現性:標準溶液 5

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,スチレンのピーク高 さの相対標準偏差は 5 % 以下である.

第一部医薬品各条の部 マイトマイシン C の条基原の項及 び性状の項を次のように改める.

マイトマイシンC

本品は定量するとき,換算した乾燥物 1 mg 当たり 970

g(力価)以上を含む.ただし,本品の力価は,マイトマ イシン C(C15H18N4O5)としての量を質量(力価)で示す.

性 状 本品は青紫色の結晶又は結晶性の粉末である.

本品は

N

N

―ジメチルアセトアミドに溶けやすく,水又 はメタノールに溶けにくく,エタノール(99.5)に極めて溶 けにくい.

同条性状の項の次に次の五項を加える.

確認試験

(1) 本品の水溶液(1

100000)につき,紫外可視吸光 度測定法により吸収スペクトルを測定し,本品のスペクトル と本品の参照スペクトル又はマイトマイシン C 標準品につ

いて同様に操作して得られたスペクトルを比較するとき,両 者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を認 める.

(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトル又はマイトマイシン C 標準品のスペクトルを比 較するとき,両者のスペクトルは同一波数のところに同様の 強度の吸収を認める.

純度試験 類縁物質 本操作は,試料溶液及び標準溶液調製後 速やかに行う.本品 50 mg をメタノール 10 mL に溶かし,

試料溶液とする.この液 1 mL を正確に量り,メタノール を加えて正確に 100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液 及び標準溶液 10

L ずつを正確にとり,次の条件で液体ク ロマトグラフ法により試験を行い,それぞれの液の各々のピ ーク面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のマイ トマイシン C 以外の各々のピーク面積は標準溶液のマイト マイシン C のピーク面積より大きくなく,試料溶液のマイ トマイシン C 以外のピークの合計面積は標準溶液のマイト マイシン C のピーク面積の 3 倍より大きくない.

試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

カラム:内径 6 mm,長さ 15 cm のステンレス管に 5

m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.

カラム温度:30 °C 付近の一定温度

移 動 相 A:0.5 mol/L 酢 酸 ア ン モ ニ ウ ム 試 液 20 mL に水を加えて 1000 mL とする.この液 800 mL に メタノール 200 mL を加える.

移 動 相 B:0.5 mol/L 酢 酸 ア ン モ ニ ウ ム 試 液 20 mL に水を加えて 1000 mL とする.この液にメタノール 1000 mL を加える.

移動相の送液:移動相 A 及び移動相 B の混合比を次 のように変えて濃度勾配制御する.

流量:毎分 1.0 mL

面積測定範囲:溶媒のピークの後からマイトマイシン C の保持時間の約 2 倍の範囲

システム適合性

検出の確認:標準溶液 10 mL を正確に量り,メタノー ル を 加 え て 正 確 に 100 mL と す る.こ の 液 10

L から得たマイトマイシン C のピーク面積が標準溶液 のマイトマイシン C のピーク面積の 7 〜 13 % に なることを確認する.

システムの性能:本品 25 mg 及び 3―エトキシ―4―ヒド ロキシベンズ ア ル デ ヒ ド 40 mg を メ タ ノ ー ル 50 mL に溶かす.この液 10

L につき,上記の条件で 操作するとき,マイトマイシン C,3―エトキシ―4―ヒ ドロキシベンズアルデヒドの順に溶出し,その分離度 は 15 以上である.

システムの再現性:標準溶液 10

L につき,上記の条 マイトマイシン C

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O

O H

3

C

H

3

C O

CH

3

H

3

C O

N H

3

C

H

3

C O

CO

2

H CO

2

H

及び鏡像異性体

件で試験を 3 回繰り返すとき,マイトマイシン C のピーク面積の相対標準偏差は 3.0 % 以下である.

乾燥減量 1.0 % 以下(0.1 g,減圧・0.67 kPa 以下,60 °C,

3 時間).

定 量 法 本品及びマイトマイシン C 標準品約 25 mg(力 価)ずつに対応する量を精密に量り,それぞれを

N

N

―ジ メチルアセトアミドに溶かし,正確に 50 mL とし,試料溶 液及び標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液 10

L ずつ を正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験 を行い,それぞれの液のマイトマイシン C のピーク面積

A

T 及び

A

S を測定する.

マイトマイシン C(C15H18N4O5)の量[

g(力価)]

W

S ×

A

T

A

S × 1000

W

S:マイトマイシン C 標準品の秤取量[mg(力価)] 試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:365 nm)

カラム:内径 4 mm,長さ 30 cm のステンレス管に 10

m の液体クロマトグラフ用フェニル化シリカゲ ルを充てんする.

カラム温度:25 °C 付近の一定温度

移動相:0.5 mol/L 酢酸アンモニウム試液 40 mL に薄 めた酢酸(100)(1

20)5 mL を加え,更に水を 加えて 1000 mL とする.この液 600 mL にメタノ ール 200 mL を加える.

流量:マイトマイシン C の保持時間が約 7 分になる ように調整する.

システム適合性

システムの性能:マイトマイシン C 標準品 25 mg 及 び 3―エトキシ―4―ヒドロキシベンズアルデヒド 0.375 g を

N

N

―ジメチルアセトアミド 50 mL に溶かす.

この液 10

L につき,上記の条件で操作するとき,

マイトマイシン C,3―エトキシ―4―ヒドロキシベンズ アルデヒドの順に溶出し,その分離度は 3 以上であ る.

システムの再現性:標準溶液 10

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,マイトマイシン C のピーク面積の相対標準偏差は 1.0 % 以下である.

貯 法 容 器 気密容器.

第一部医薬品各条の部 マレイン酸クロルフェニラミン注射 液の条の次に次の一条を加える.

マレイン酸トリメブチン

Trimebutine Maleate トリメブチンマレイン酸塩

C22H29NO5・C4H4O4:503.54

(2RS)―2―Dimethylamino―2―phenylbutyl 3,4,5―

trimethoxybenzoate monomaleate [34140―59―5]

本品を乾燥したものは定量するとき,マレイン酸トリメブ チン(C22H29NO5・C4H4O4)98.5 〜 101.0 % を含む.

性 状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である.

本品は

N

N

―ジメチルホルムアミド又は酢酸(100)に溶 けやすく,アセトニトリルにやや溶けやすく,水又はエタノ ール(99.5)に溶けにくい.

本品は 0.01 mol/L 塩酸試液に溶ける.

本品の

N

N

―ジメチルホルムアミド溶液(1

20)は旋 光性を示さない.

確認試験

(1)本品の 0.01 mol/L 塩酸試液溶液(1

50000)につ き,紫外可視吸光度測定法により吸収スペクトルを測定し,

本品のスペクトルと本品の参照スペクトルを比較するとき,

両者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を 認める.

(2)本品につき,赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウ ム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本品の参照 スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同一波数の ところに同様の強度の吸収を認める.

融 点 131 〜 135 °C 純度試験

(1) 重金属 本品 2.0 g をとり,第 2 法により操作し,

試 験 を 行 う.比 較 液 に は 鉛 標 準 液 2.0 mL を 加 え る(10 ppm 以下).

(2) ヒ素 本品 2.0 g をとり,第 3 法により検液を調製 し,試験を行う(1 ppm 以下).

(3) 類 縁 物 質 本 品 0.10 g を 0.01 mol/L 塩 酸 試 液/ア セトニトリル混液(13:7)100 mL に溶かし,試料溶液と する.この液 1 mL を正確に量り,0.01 mol/L 塩酸試液/

アセトニトリル混液(13:7)を加えて正確に 250 mL とし,

標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液 20

L ずつを正確 にとり,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,

それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定す るとき,試料溶液のマレイン酸及びトリメブチン以外の各々 のピーク面積は,標準溶液のトリメブチンのピーク面積の

1

2 より大きくない.また,これらのピークの合計面積は,

標準溶液のトリメブチンのピーク面積より大きくない.

マレイン酸トリメブチン

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試験条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

カラム:内径 4.6 mm,長さ 15 cm のステンレス管に 5

m の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化 シリカゲルを充てんする.

カラム温度:40 °C 付近の一定温度

移動相:薄めた過塩素酸(17

20000)に酢酸アンモ ニウム溶液(1

1000)を加えて pH を 3.0 に調整 した液 650 mL に 1―ペンタンスルホン酸ナトリウム 1 g を加えて溶かす.この液 650 mL にアセトニト リル 350 mL を加える.

流量:トリメブチンの保持時間が約 9 分になるように 調整する.

面積測定範囲:マレイン酸のピークの後からトリメブチ ンの保持時間の約 2 倍の範囲

システム適合性

検 出 の 確 認:標 準 溶 液 5 mL を 正 確 に 量 り,0.01 mol/L 塩酸試液/アセトニトリル混液(13:7)を加 えて正確に 20 mL とする.この液 20

L から得た トリメブチンのピーク面積が,標準溶液のトリメブチ ンのピーク面積の 20 〜 30 % になることを確認す る.

システムの性能:本品 40 mg 及び塩酸イミプラミン 20 mg を 0.01 mol/L 塩酸試液/アセトニトリル混液

(13:7)100 mL に溶かす.この液 20

L につき,

上記の条件で操作するとき,トリメブチン,イミプラ ミンの順に溶出し,その分離度は 2.5 以上である.

システムの再現性:標準溶液 20

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,トリメブチンのピー ク面積の相対標準偏差は 5 % 以下である.

乾燥減量 0.5 % 以下(1 g,105 °C,3 時間). 強熱残分 0.10 % 以下(1 g).

定 量 法 本品を乾燥し,その約 0.8 g を精密に量り,酢酸

(100)70 mL に 溶 か し,0.1 mol/L 過 塩 素 酸 で 滴 定 す る

(指示薬:クリスタルバイオレット試液 3 滴).ただし,滴 定の終点は液の紫色が青色を経て青緑色に変わるときとする.

同様の方法で空試験を行い,補正する.

0.1 mol/L 過塩素酸 1 mL= 50.35 mg C22H29NO5・C4H4O4

貯 法 容 器 密閉容器.

第一部医薬品各条の部 D―マンニトール注射液の条強熱残 分の項及び発熱性物質の項を削り,pH の項の次に次のエンド トキシンの項を加える.

D― マンニトール注射液

エンドトキシン 0.50 EU/mL 未満.

同条貯法の項を次のように改める.

貯 法 容 器 密封容器.本品は,プラスチック製水性注 射剤容器を使用することができる.

第一部医薬品各条の部 ミグレニンの条定量法の項(2)の 目を次のように改める.

ミグレニン

定 量 法

(2)カフェイン 本品を乾燥し,その約 1 g を精密に量 り,内標準溶液 5 mL を正確に加え,更にクロロホルムを 加えて溶かし,10 mL とし,試料溶液とする.別にカフェ イン標準品を 80 °C で 4 時間乾燥し,その約 90 mg を精 密に量り,内標準溶液 5 mL を正確に加え,更にクロロホ ルムを加えて溶かし,10 mL とし,標準溶液とする.試料 溶液及び標準溶液 1

L につき,次の条件でガスクロマト グラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対す るカフェインのピーク面積の比

Q

T及び

Q

S を求める.

カフェイン(C8H10N4O2)の量(mg)=

W

S ×

Q

T

Q

S

W

S:カフェイン標準品の秤取量(mg)

内標準溶液 エテンザミドのクロロホルム溶液(1

50)

試験条件

検出器:水素炎イオン化検出器

カラム:内径 2.6 mm,長さ 210 cm のガラス管に,

ガスクロマトグラフ用 50 % フェニル―メチルシリコ ーンポリマーを 180 〜 250

m のガスクロマトグ ラフ用ケイソウ土に 15 % の割合で被覆したものを 充てんする.

カラム温度:210 °C 付近の一定温度 キャリヤーガス:窒素

流量:エテンザミドの保持時間が約 4 分になるように 調整する.

システム適合性

システムの性能:アンチピリン 0.9 g 及びカフェイン 0.09 g をクロロホルム 10 mL に溶かす.この液 1

L につき,上記の条件で操作するとき,カフェイン,

アンチピリンの順に流出し,その分離度は 1.5 以上 である.

システムの再現性:標準溶液 1

L につき,上記の条 件で試験を 6 回繰り返すとき,内標準物質のピーク 面積に対するカフェインのピーク面積の比の相対標準 偏差は 1.0 % 以下である.

第一部医薬品各条の部 メシル酸ジヒドロエルゴトキシンの 条定量法の項(1)の目を次のように改める.

メシル酸ジヒドロエルゴトキシン

定 量 法

(1)メシル酸ジヒドロエルゴトキシン 本品及びメシル酸 ジヒドロエルゴトキシン標準品約 30 mg ずつを精密に量り,

それぞれを水/アセトニトリル混液(3:1)に溶かし,次に 内標準溶液 10 mL ずつを正確に加えた後,水/アセトニト リル混液(3:1)を加えて 50 mL とし,試料溶液及び標準 メシル酸ジヒドロエルゴトキシン

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ドキュメント内 第十四改正日本薬局方第一追補 (ページ 140-151)