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9月10日

ドキュメント内 質の高い大学教育推進プログラム (ページ 181-197)

9:30 ホーチミン市公衆衛生医療院訪問 見学 13:00 自由行動

大統領府、戦争証跡博物館 ベンタイ市場 見学

22:00 ホーチミン空港着

22:20 ベトナム研修のふりかえり、まとめ 0:15 ホーチミン発

9月11日7:10 関西国際空港着 解散

海外研修エッセイ

(この研修で学んだ こと、感じたこと等を 自由に記入してくだ さい。写真などを盛 り込んでも構いませ ん)

束の間のベトナム研修。研修期間は8日間であったが、学んだことや印象深 い出来事は枚挙に遑がない。このエッセイではそのいくつかをまとめた。

私は、ベトナム研修前は日本で全国的に普及している食教育について、研修 中にベトナムの現状を把握し、日本と比較したいと考えていた。しかし、ベトナム で調査を進め、先生方や学生らと議論する中で、食教育は日本の特別な概念 であることを学んだ。私は食教育があまりにも日本で当たり前になっているた め、ベトナムにも存在するものと思い込んでしまっていた。当たり前のように浸 透している現状をまず疑う。次に当たり前だと思い込んでいる自分を客観的に 捉える。そこで思い込んでいる自分自身に気づかなければ、一方的ではない、

複眼的な視点で物事を捉えられないと深く反省した。

より複眼的思考を養うことに関連して、研修期間中に様々なバックグラウンド を持ち、異分野を研究する人々の意見が得られたことは大変貴重であった。私 を含め研修参加者6名の研究分野や興味・関心は多様で(薬用植物の治療概 念、食の安全、グローバル化と食品、食品生産者の意識、人材育成など)一人 ひとりの質問や感想が今後の研究を進めていく上で新たな視点から物事を捉え るきっかけになり、大いに参考になったといえる。同じ物事を考える場合でも全 体的に観察しているのではなく、自分の興味・関心に沿ったものだけを見がちで あることに気づかせてくれたのは、誰よりも研修に参加した仲間たちである。

タイビン医科大学で催されたベトナム、ラオス、カンボジア、日本の4か国の 集いでは、異文化と自文化を考えるきっかけとなった。この交流会ではタイビン 医科大学の教員方や各国学生らが自由に楽器演奏、歌や踊りを披露した。そ のときに私は思った。「ただ単に座ってステージを眺めるだけでいいのか。何か 私にできないか」と。そこで、打っ付け本番で阿波踊りを踊ることになった。衣装 も音楽も何も用意していなかった。しかし、踊りのリズム、フォーム、歌は10年 以上踊り続けていたこともあり、身体が覚えていた。そのため、不安に襲われた り、躊躇うはなく踊ることが出来た。踊り終えて感じたことは、様々な演技を観 て、他文化を知ったと同時に、自ら踊ることで自文化に改めて気づかされたこと である。阿波踊りとは何なのか。いつ、なぜ始まったのか人に説明はできない。

そこで詳細を調べるきっかけとなった。また、様々な文化と文化との共通点も見 え、特に踊りであれば顔の表情や手足の動きなど、文化の多様性の中につな がりを感じ取ることが出来、興味深かった。

私は今年度中に大阪府内の高等学校で今回の海外研修について活動で学 んだことを発表する予定である。高校生らと異文化理解、異文化交流について 考え、議論する絶好の機会ではないかと期待している。また、私は現在、インタ ーンシップ生として大阪府内の某国際交流協会で子どもたちが世界の様々な国 や文化について知るイベントの企画、運営に携わっている。そこで、海外研修で 見たこと、感じたことを子どもたちだけでなく、保護者の方々にも話したいと思 う。このように身近な地域の人々にも海外研修の経験を発信したい。

私は中国とベトナム、2か国の研修に参加する機会に恵まれたことを非常に 嬉しく思う。研修の最初から最後まで先生方には大変お世話になった。改めて 心底からお礼を申し上げたい。(次回は先生方も一緒にステージで阿波踊りを

踊りませんか。)

アンケート

本グラムに参加して、特に良かった点は何ですか。

タイビン医科大学にて交流会や歓迎会があり、現地の教師や学生と話す機会があったこと。

また、交流会で阿波踊りを披露でき、医科大学の教員や学生と仲良くなる1つの大きなきっかけ ができたこと。

研修中に何か困ったことがありましたか。

一日目に滞在したホテルはお湯が出ず、寒かった。(前向きに考えると、水が出ただけでも幸 いであるが。)

研修期間後半にアレルギー性結膜炎にかかってしまった。

訪問国の治安などはどうでしたか。また、留意すべきと思う点がありますか。

治安は問題なさそうだったが、交通量が多いため、交通事故に気を付けなければならないと思 った。

本プログラムに対する意見・要望などがあれば記述してください。

大阪大学に在籍する留学生にも積極的に募集を呼びかけてみればよいのではないか。留 学生の友人に研修後の話をするととても羨ましがっていた。

組織的な大学院教育改革推進プログラム「健康環境リスクマネージメント専門家育成」

応用環境生物学特別講義 海外研修プログラム

海外研修報告書

学籍番号 21A10027 (平成22年9月28日作成)

(ふりがな) 氏 名

すえおか かなこ

末岡 加奈子

生年月日(西暦) 1972 2 4 日生 女性 所属

人間科学 研究科・学部 人間科学 専攻

教育環境学 教育文化学 研究室 1 年次

研修先

国・都市 ベトナム

主な訪問機関

国立薬料院・薬用植物園 (Ninh Binh)

Cuc Phuong 国立公園 (Ninh Binh)

タイビン医科大学 (Thai Binh)

国立栄養院 (Hanoi)

国立薬料院 (Hanoi)

ホーチミン市 Binh dien 卸売市場 (HCM city)

ホーチミン市公衆衛生医療院 (HCM city)

研修期間 2010 9 4 2010 9 11 ( 8 日間)

研修内容 及び その他活動内容

●9/4(Sat) 国立薬料院・薬用植物園 (Ninh Binh)

15:40 到着 植物園所長らと面会、植物園見学

保健省に所属する当施設では、薬用植物の栽培→育成→商品への加工・製造、農学的およ び生物工学的研究、商品開発にいたるまで一連のプロセスを担っており、それぞれのセクション における役割について具体的な説明を受けた。

当附属植物園は国内に3つあるうちの一つで、355種類の薬用植物の栽培を行っており、ベトナ ムで生産可能な種の開発研究も行っている。

薬料の製造能力は3t/日、実際には100/年製造している。

また、摂南大学と提携しベトナムの薬料を使用した抗がん剤の開発も行っているとのことであっ た。

●9/5(Sun) Cuc Phuong 国立公園 (Ninh Binh) 車にて国立公園内見学。

9:20 村の集会所(栄養教育センター)到着

ソンさんらと面会し、総合食教育アクションリサーチサイトにて、活動に参加。

村に配置されている医療工作員と呼ばれるスタッフが、乳幼児をもつ母親を対象に母子への栄 養指導の理論・実践を行った。この「社」での乳幼児の栄養不良は25%、また2/3の女性が避妊 によって心身の不調を訴えている実情があるとのことであった。

通常、この医療工作員は、妊娠中を含め出産後の乳幼児の成長に合わせて各家庭を巡回して

10:35 VAC農法(畑、池、家畜の三つの組み合わせによる有機農法)見学 VAC農法を先駆的に行っておられる家庭で、敷地内を実際に見学させて頂いた。

●9/5 - 9/8(Wed) タイビン医科大学 (Thai Binh) - Hanoi から約110km, 車で2hrs.-

(ベトナム国内7つの医科大学の一つで、東洋医学の研究も活発。)

9/5 午後

大学長、各教員からタイビン医科大学の紹介、あいさつ

9/6 市場調査

市場における食品添加物、微生物汚染、ホルモン、カビに関する調査を行った。

下記の写真は、豚肉販売の店舗。皮の部分だけは加熱済の状態で販売していた。ほどなく完売 するので冷蔵庫は不要、とのことであった。

10:00 ◆インタビュー調査1軒目(男性50~60代くらい?)

畜産における抗生物質や成長促進剤の使用、および環境衛生についての聞き取り調査を行っ た。豚50頭、ニワトリ300羽所有。

インタビュー調査1軒目(男性の妻 50代くらい?)

食品添加物(着色料、ホウ素等)についての聞き取り調査を行った。

◆インタビュー調査2軒目(男性69才)

畜産における抗生物質や成長促進剤の使用、および環境衛生についての聞き取り調査を行っ た。豚3頭(母豚のみ)所有。(子豚は、ちょうど出荷直後であった)

敷地内のニワトリは親戚の所有とのこと。

◆CHC(Community Health Center)にてサンプル検査

◆午後、タイビン医科大学にて薬学実習、タイビン医科大学歴史博物館の見学。

翌日の植物利用に関する講義。

◆夕食後、学生との交流会、各メンバーのプレゼン発表、若手研究者による研究発表。

9/7

8:00 ◆村のHerb garden見学

多品種の薬用植物の栽培を行っており、スタッフから各植物の効用や用途を聞くことができた。

また、他地域から持ち込まれたサンプルの育成や栽培もここでおこなっている。

ドキュメント内 質の高い大学教育推進プログラム (ページ 181-197)

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