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年 応用環境生物学特論 授業アンケート 集計結果

ドキュメント内 質の高い大学教育推進プログラム (ページ 89-124)

場所: 大阪大学薬学研究科2号館特別講義室 プログラム

平成 22 年 応用環境生物学特論 授業アンケート 集計結果

実施日:平成 22 年 5 月 26 日

対象:応用環境生物学特論を受講の修士 1 年生 29 名 形式:無記名による記述式アンケート

1. 授業の目標について このままでよい 26 名 改善が必要である 3 名

どのような改善が必要か

目標が高いのに、単位が 1 単位なのは少ない。

ある程度テーマの範囲を絞った方がスムーズに進むと思う。

〝異なる研究科の視点を知る“という点は良かったが、グループ討論の際、それぞれ の視点をどうすればうまく融合できるかという点に関して手助けがほしかった。

今後取り上げてほしいテーマ

感染症について

安心面について

日本と他国との比較

口蹄疫など家畜の感染症

食の安全・安心について

2. 授業の形態について このままでよい 16 名 改善が必要である 13 名

どのような改善が必要か

PC の台数が少なく調査が非効率的だった。

→調査環境を整える。

調査の内容が薄いものになってしまった(Wikipedia レベル)。

→適切な情報収集ツールを紹介する。

調査・資料作成などの時間が短く、講義時間外のグループ内のやり取りが困難だっ た。

→テーマ決定であまり迷わないようにしてほしい。テーマ選択制の導入など。

→授業の最初の方からグループ討論ができたらよかった。

1 グループの人数が多く、議論がまとまらなかった。5 人程度が適切だと思う。

遅刻者が多くグループワークがうまく進まなかったことがあったので、遅刻者はチェッ クしてほしい。

毎回、集まる意味がわからなかった。

今後実施してほしい授業形態

講義の後に討論をする。

グループを少人数にしたグループ討論。

大人数でのディベートを取り入れた授業。

文系の学生にも理解できるよう、理系の学生にとって基礎的な事柄に関しても説明を 加える。

授業時間以外にも作業を行わないといけないような形式は避けてほしい。

出席ではなく、毎回の進捗状況を電子ファイルで提出する形式の授業。

3. その他の意見

良かった点

他学部の人と話をすることにより、刺激を得ることができ、良い経験になった。多面的 な視点から考えることができた。色々な知識を得ることができた。

ある国における問題を提起し、その解決策を考える上で、日本との違いを考えること の重要性を認識できた。

日本での問題解決方法を踏まえて、発展途上国における問題解決に取り組んでい くことが重要だと認識できた。

初対面の人との交流は新鮮でよかった。

全体を通して、教育の大切さを知れた。自分もいつかは教育できる人間になりたい。

他の授業と異なった形で問題に取り組めて、面白かった。

グループでの取り組みだったため、足りない部分を補い合って良い内容を学ぶこと ができる良い授業だった。

ありがとうございました。

悪かった点

薬学研究科の人が多かったので、もっと他の研究科の人がいればより良い授業に なったと思う。

海外研修に参加したい人としたくない人で授業に対する意気込みが違い、やりにく かった。

より充実した発表をするために、グループ討論の時間がもっとほしかった。

他研究科の人たちともっと深い議論をして、交流を深めることもしたかった。

多くの先生に来ていただきていたのに、あまり活かされていなかった(GLOCOL の 先生方の国際的な視点での話をもっと聞いてみたかった)。

スライド作りが大変だった。

人数が多く、役割分担がうまくできなかった。

授業時間外の負担が多かった。

海外の状況など、もっと講義をしてほしかった。

教員が求める質の発表を授業内で作成するのは不可能。

その他

薬学の専門知識だけを持って、途上国に行ってもうまくいかないことがあることを学 生さんたちに知ってほしい。

2011/2/24

水系感染症

~吹田市とバンコクの比較~

グループA

疾患 罹患人数( 10万人当たり) 1位 急性下痢症 1906.62 2位 出血性結膜炎 400.42 3位 原因不明熱 313.85 4 肺炎 222.50 5 食中毒 207.60

タイにおける流行疾患

訪問予定国;タイではどのような病気が流行しているのか

水環境の改善により

これらの疾病を予防できるのでは?

急性下痢症は疾患別死亡率でも4位

タイと日本の概況

タイ 日本

人口 6700万人 1億3000万人

GDP(1人あたり) 8224ドル 34115ドル

気候 熱帯モンスーン 温帯

年間降水量(mm) 1900 1700 2008年

タイ:田舎と都会で大きな差

単純比較ができない バンコクと吹田市で比較 水環境は気候・自然環境と密接にかかわっている

改善された水源と適切な衛生施設を利用する人の比率と 5歳未満児の死亡率の推移

( 出典: ユニセフ子ども白書2009)

数値の上では問題ないように見えるが…現状は???

Countries and territories

% of population using improved drinking-water sources

% of population using improved

sanitation facilities Under-5 mortality rate

2006 2006

total urban rural total urban rural 1970 1990 2007

China 88 98 81 65 74 59 118 45 22

Japan 100 100 100 100 100 100 17 6 4

Thailand 98 99 97 96 95 96 103 31 7

Viet Nam 92 98 90 65 88 56 85 56 15

SUMMARY INDICATORS

Industrialized countries§ 100 100 98 100 100 99 24 10 6

Developing countries§ 84 94 76 53 71 39 162 103 74

Least developed

countries§ 62 81 55 33 49 27 241 179 130

World 87 96 78 62 79 45 143 93 68

バンコク;3ヶ所(バンケン、サムセン、トンブリ)の浄水場

水環境の現状~上水道~

吹田市;2ヶ所(片山、泉)の浄水場

タイの上水道設備は概ね良好 水質は一定の基準を満たしている

そのため上水道は下痢症の直接的な要因とはいえ ない

配管の不備等による汚水混入

建物の屋上に設置されている貯水タンクの汚染など 飲用に適していない

現地の人も飲まない

上水道に関して疾病を予防するのは難しい

水環境の現状~下水道~

吹田市

バンコク

;3ヶ所(南吹田、川面、正雀)下水処理場

2011/2/24

水環境の現状~下水道~

バンコク;7ヶ所の下水処理場がある

水環境の現状~下水道~

雨天時に汚水を公共用水域に放流することがないので、水質汚濁防止上有 利。

在来の雨水排除施設を利用できない場合には経済的に不利。

日本の分流式下水道 バンコクの下水道のしくみ

晴天時の堆積物も放流される

・下水管の勾配が緩やかで流れにくい

・ポンプもない

・下水処理場に届くまで数日かかる 雨天時に流下流量が晴天時の

一定倍率以上になると、それを 超過した流入水(汚水+雨水)は 公共用水域に直接放流される

問題点

・上水道は設備自体は整っている 配水管が老朽化

漏水率 約30%

下水は雨水とともに下水管へ流入 降水量は雨季に劇的に増加 下水処理場の許容量を超過

汚水垂れ流し 上水

下水

2006年10月のバンコクの洪水

・下水道は設備が雨季に関して不十分

対策

・汚物(し尿)を下水道に合流する前に処理

・雨水を別のルートに逃がす 雨水貯留施設、雨水汲水ポンプ

・放流する直前に水を塩素消毒する

南吹田下水処理場:ポンプ室 大雨時→市街地の浸水防止

径2,000mmの雨水ポンプを稼動(最大4台)

雨水を神崎川に直接放流 上水

・配水管(鉛管)のメンテナンス

・水道水はそのまま飲まない 下水

教育

・衛生行動の推進

2011/2/24

参考文献 ユニセフ子ども白書2009

Health& Progress指標より抜粋

http://www.unicef.org/sowc09/statistics/tables.php

タイ観光ガイド http://www.hankyu-travel.com/guide/thailand/climate.php 東京・バンコクにおけるインフラ整備政策の変遷とその効果分析比較 -アジア諸 国への技術移転の可能性-

http://www.itailab.se.shibaura-it.ac.jp/kankyo_system/event/event2008/kougai2008/data/pdf/m506031.pdf 吹田市水道局

http://www.city.suita.osaka.jp/kakuka/suido/suido/index.htm

2011/2/24

ベトナムにおける感染症

-都市・農村の比較を通じて-

人口 約8,579万人

(2009年4月1日現在国勢調査)

人口増加率1.2%

(過去10年間平均)

地理的要因 面積 32万9241km²

ベトナムの国土は南北1,650km、東西 600kmに広がる。

南と北に大規模なデルタが広がり、人口 の約7割がその2ヶ所に集中

首都はハノイ 国名:ベトナム社会主義共和国

(Socialist Republic of Viet Nam)

民族

キン族(越人)約86%、他に53の少数民族 言語

ベトナム語 主要産業

農林水産業、鉱業、軽工業 GDP(国内総生産)

915億米ドル(2009年)

一人当たりGDPは1064米ドル

しかし格差が大きく、特に北部山岳地帯や中部地域などでは低い

・病院利用者は所得レベルが高い層ほど多く、貧困者の利用は少ない傾向

・医療保険加入者は公務員、企業関係者を中心に全人口の20%

⇒2003年より貧困者医療基金制度を発足させた

気候

ベトナム全土は北回帰線よりも南に位置 し、赤道近くまでのびる。このため南西モ ンスーンの影響を強くうける。7月から11 月に台風の影響をうけ、特に国土の中央 部が被害を受けやすい。

北部は温湿性の気候であり4~10月が雨 期。山脈の影響で山岳部では降水量が 年間4000mmを超えるところもある。冬は 乾季となる。

南部は熱帯性気候下にある。平均気温 は1月が18度、7月が33度だが、平均降水 量は1,000mmと北部より少ない。年間を 通して気温変化が少ないのが南部の特 徴である。

ベトナムの都市と農村

都市

ベトナム政府は1986年、市場経済導入を基本とした新解放政策(ドイモイ政策)を 導入し、1990年以降の年間経済成長率は実質約8%に達し、著しい経済成長を遂げ た。これに伴い、ホーチミンやハノイなどの大都市では急速な都市化が進んだ。

農村

ベトナムの人口のうち約8割は農村に居住しており、労働力では約7割を占めている のに対し、土地資源は概してきわめて僅少であり、特に紅河デルタ地域では一戸 あたり経営耕地面積がわずかに0.3ha程度しかない。さらに、この零細経営規模は、

相続などによってさらに再分割されており、この結果、農村過剰人口問題が生じ、

ベトナム農村では貧困が厳しい状況である。

ベトナムでは、都市と農村で所得格差や保健医療における格差が 生じている

ベトナムは、都市と農村でそれぞれ異なる感染症が流行している

ベトナムの農村部における感染症

ドキュメント内 質の高い大学教育推進プログラム (ページ 89-124)

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