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o
授業前 授業後
Rg3−1 学年男iJSFig学糸i及遥疏感尋点、
この結果により,集団描画活動が今回使用した質問紙での測定では,
グループでの学級適応感に影響を与えているとはいえないと考えら れる。その理由として,小泉(1984)が作成した27項目の教育環境適応尺 度を9項目に厳選したことが考えられる。また,小泉(1984,1986)によると,
5,月中旬から6月中旬にかけて対人的環境再体制化の時期にあたり,
その後,児童の適応感は安定するとしている。本研究では調査時期 を6A中旬から7月上旬に設定したため,すでに学級環境と個人が
安定した状態であったことが考えられる。さらに,学級編制が昨年 度,実施され,本年度は行われていないため,両者が安定していた ものとも考えられる。また,今回は,グループを1標本として検討 したため,個人の変化としては言及できない。仮に,グループ内の 個人の変化を検討したならば,グループ内では同得点であっても,
個人の得点には顕著なものが表れたとも考えられ,今後の課題であ
る。
第2節 研究皿 集団描画活動が児童の対人関係に及ぼす影響
1 目的
集団描画活動を行うことで,小学生の対人関係における心理 的距離に,どのような変化が生じるのかを明らかにする。
2 方法
前述したPDMは学級適応感の1つの側面を反映していると
考えられる。第2章の第3節(p28〜p29)に述べた実践の評価に 基づき,分析する。3 結果・考察
PDMに描出される人数の分析より
本研究の手続きに従って得られた児童のPDMについて,まず 描出人数に学年別,性別及び調査時期別の差異が生じているか どうかを検討した。この分析にあたっては,研究1と同様にそ れぞれの描画活動グループを1標本とした。そのため,各グルー プに属する全児童が描出した人数を当該グループの児童数で除 した値が標本値となった。学年別,性別及び調査時期ごとに平 均描出人数とその標準偏差値を整理したものがTable3−2である。
この結果に基づいて2(学年)×2(性別)×2(調査時期)の混合 Table3−2学年別,性別,調査時期のPDMにおける平均描出人数()内はSD
学年 性別 グループΨ
PRE ROST
4年
男子 N=9 落q Nニ9
6.15(0.82)
U.17(0.85)
5.53(1.25)
U.25(0.90)
6年
男子 N=9 落q N=7
5.64(0.89)
S.90(0.75)
5.81(0.92)
T.21(1.05)
計画による3要因の分散分析を行った。その結果,Table3−2か らも明らかであるが,PDM上の描出人数において,学年差が 有意な傾向にあることがわかり,6年生群(M=5.39)よりも4年
生群(M=6.03)の方がより多いことが示された(F=3.89,df=1/30,
p<.06)。これ以外の主効果はいずれも有意ではなかった。また,
学年×調査時期の交互作用にのみ有意な傾向があるという結果
が得られた(F=4.00,df=1/30, p〈,06)。この有意な交互作用の
内容を検定するために下位検定を行った。その結果,集団描画 活動を行う以前では,PDM上の描出人数に有意な差があり,
6年生群(M=5.27)が4年生群(M=6.16)よりも有意に描出人数 が少なかったが,活動後には,この差は消失して同じ水準(4
年:M=5.89,6年:M=5.51)になるというものであった(Fig.3−2参
照)。
(人)
6.4
6.2
6.0
5.8
5.6
5.4
5.2
+4年(N=18)
+6年(N=16)
o
授業前 授業後
Rg.3−2学年別PDMにおける平均描出人数
PDMに描出された人物との心理的距離についての分析
集団描画活動が児童の友達に対する心理的距離に影響を及ぼす のかどうかを検討した。この分析を行うため,PDM上に描出さ れたそれぞれ友達と描出者との距離をまず測定した。この測定に
あたっては,描出者自身をあらわす「自分」から1cm刻みで10 の同心円を描き,最近接の同心円内にある人物に心理的距離得点 1を,そして最も遠い円内にある人物に心理的距離得点10を付与
した。次に,各個人と描出された人物との平均心理的距離得点を 算出した。この値をもとにそれぞれの描画活動グループの平均心 理距離得点が定めた。この値に基づき,学年別,性別及び調査時 期ごとに平均心理的距離と標準偏差値をまとめたものがTable3−3
である。
Table3−3学年別,性別,調査時期のPDMにおける平均心理的距離 ()内はSD
学年 性別 グループ PRE
ROST
4年
男子 N=9 落q N=9
18.22(2.89)
P8.79(3.94)
12.88(3.05)
P5.52(4.72)
6年
男子 N=9 落q N=7
12.92(5.79)
P3.98(5.95)
12.38(4.07)
P2.68(6.53)
この表に基づいて2(学年)×2(性別)×2(調査時期)の混合計 画による3要因の分散分析を行った結果,学年の主効果が有意 であり,6年生子の学級における心理的距離が4年生群の心理 的距離よりも有意に近いという結果が得られた(F=4.44,
df=1/30, p<,05)。また,調査時期の主効果も有意であり,集団 描画活動前の心理的距離よりも,活動後の心理的距離が有意に
接近していることが認められた。(F=16.00,df=1/30, p〈.01)。
さらに,学年×調査時期の交互作用も有意であった(F=6.71,
df=1/30, p<.05)。対友達との心理的距離に関して6年生群
(PRE:M=13.45, POST:M=12.53)は,調査時期を経ても有意な変化
はない。4年生群(M=18.51)は当初,心理的には6年生よりも隔 たった友達関係を持っているが,活動後には,6年生と同じ水 準(M=14.20)になるまで,心理的距離が接近していることを示唆 する結果であった(Fig.3−3参照)。
(cm)
20 19 18 17 16 15 14 13 12
11