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6. 耐震重要度ⅠA,Ⅰ配管系の一次耐震診断定量評価

6.7. 配管系サポート

力以下であることを確認する。

6.7.1.2. 配管慣性力に係るサポート支持荷重

配管スパン両端の配管管材及び内容液に係る慣性力によるサポート荷重 RAは、配管系の地震応答震 度に当該配管の重量を乗じて算出するものとする。

ただし、簡易的に表 6-7によっても良い。ここで、サポートの支持方向ごとの値とする。ここで、

鉛直方向荷重は自重+鉛直方向地震荷重の値とする。

ただし、保温材等の分布重量、弁等の集中重量がある場合はこの影響を考慮する。

表 6-7 サポート支持荷重RA

サポート荷重 (kN)

配 管 の 外 径 (mm)

運転状態における 配管内の高圧ガス

の状態 48.6 60.5 89.1 114.3 216.3 318.5 406.4 508.0 609.6

液化ガス 0.8 1.2 3.2 5.2 19.4 44.8 57.8 135.4 208.0 圧縮ガス 0.6 1.0 2.4 3.6 12.8 28.6 50.8 84.4 128.6 ただし、

① 本表において、配管の水平方向修正震度を2.0、鉛直方向震度を1.0としている。

② 配管スパン長は、安全側に許容スパン長としたときの自重(配管材+内容液)に関して算 出した値である。

③ 管軸方向反力は、別途考慮するものとする。

6.7.1.3. 地震応答変位に起因する相対変位に係るサポートの支持荷重

配管スパンに地震応答変位に起因する相対変位があるとき、両端のサポートの支持荷重は、下式に より算出する。

j y pa

r

r

L

R M δ

= δ

ここで、Fs、E、t、D、L及びδaは次の値とする。

Rr :サポート支持荷重 (N)

Lj :6.2.1(3)に規定する地震動の方向に直交する平面に対する当該配管スパンの 投影長 (mm)

My :管の降伏モーメント My=Z・Sy (N/mm2)

Sy :管材料の設計温度における降伏点又は0.2%耐力 (N/mm2) Z :配の断面係数 Z=πr2t (mm3)

δr :6.2.1(2)に規定する当該配管スパンに係る変位量 (mm)

δpa :6.2.1(3)に規定する当該配管スパンの変位吸収能力 (mm)

6.7.1.4. 地盤変状に起因する相対変位に係るサポートの支持荷重

配管スパンに地盤変状に起因する相対変位があるとき、両端のサポートの支持荷重は、下式によ り算出する。

j y ga

g

g

L

R M δ

= δ

ここで、Fs、E、t、D、L及びδaは次の値とする。

Rg :サポート支持荷重 (N)

Lj :6.2.2(3)に規定する地震動の方向に直交する平面に対する当該配管スパンの 投影長 (mm)

My :管の降伏モーメント My=Z・Sy (N/mm2)

Sy :管材料の設計温度における降伏点又は0.2%耐力 (N/mm2) Z :配の断面係数 Z=πr2t (mm3)

δg :6.2.2(2)に規定する当該配管スパンに係る変位量 (mm)

δga :6.2.2(3)に規定する当該配管スパンの変位吸収能力 (mm)

変位吸収能力の変位が作用した時当該サポートの位置で管モーメントは降伏モーメントに等しいと してサポート反力を算出する。

図 6-5 のように、(a) 診断対象サポートが解放サポートであるとき、(b)応答変位に起因する変位、

(c) 解放時の変位δg’、及び(d)解放後地盤変状に起因する変位δgのそれぞれの変位に対してて配管系

の6.3.2.の変位吸収能力の評価、6.6.2のフランジ継ぎ手Fの評価及び本節のサポートに関する評価が 必要である。

図 6-5 解放サポートの取扱い

6.7.1.5. サポート許容支持力

サポート許容支持力は下記による。

(1) 地震応答に係るサポート許容支持力RAaは、降伏荷重とする。

(2) 地盤変状に係るサポート許容支持力Rgaは、限界荷重とする。

(3) 降伏荷重及び限界荷重の計算方法は、高圧ガス保安協会「高圧ガス設備等耐震設計指針 レベ ル2耐震性能評価 解説編 [9.2.4.5]節」,KHK E 012-3-2000,p174/179

当該降伏荷重又は限界荷重に関してサポート取り付け溶着部品等及びその周辺配管の亀裂、破断等が 生じないことを確認する必要がある。

6.7.2. レストレイントの非支持方向変位による機能喪失

レストレイントの非支持方向変位による機能喪失に関する一次耐震診断は、非拘束方向の地震応答変 位及び地盤変状変位に対して、レストレイントの機能が喪失しないことを確認する。

非拘束方向の地震応答変位及び地盤変状変位は、それぞれ6.2.1(2)及び6.2.2(2)に準じて算出する。