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塔槽類又は回転機に係るノズル部

6. 耐震重要度ⅠA,Ⅰ配管系の一次耐震診断定量評価

6.6. 塔槽類又は回転機に係るノズル部

重要度Ⅰa 及びⅠの塔槽類又は回転機に係るノズル部に関する一次耐震診断は、地震の影響要因の

うち4.2.2 に規定する「配管支持構造物の地震応答変位に起因する相対変位」及び4.2.3 に規定する

に「地盤変状に起因する相対変位」対して、4.1に規定する配管系損傷(6)ノズル部配管反力による管 台、胴板の変形、亀裂または破断による漏洩に係る耐震診断を行なう。

重要度Ⅰa及びⅠの回転機に係るノズル部の一次耐震診断における定量評価は、省略してよい。

配管の変位吸収能力の程度に応じて、最大モーメント Mに配管の変位吸収能力と地盤変状量の比 を乗じたモーメントを用いてチェックする。

6.6.1. 地震応答変位に起因する相対変位に対するノズル部の一次耐震診断

ノズルの地震応答変位に起因する相対変位に関する地震影響比は、Pb/3S又は(PL+Pb+Qの最 大値と最小値の差)/4Syのいずれかおおきい値とする。

ここで、 PL は、局部一般膜応力強さ(N/mm2) Pbは、1次曲げ応力強さ(N/mm2) Qは、2次応力強さ(N/mm2)

Mrは、地震応答変位に基づくノズル部最大曲げモーメントMrで下式により算出する。

y pa

r

r

M

M δ

= δ

δr は、6.2.1(1)に規定する地盤変状によるサポート間の相対変位

δpa は、6.2.1(3)地震応答変位に係る変位吸収能力 (mm) My は、管の降伏モーメント (Nmm)

y

y

Z S

M =

Sy は、管材料の設計温度における降伏点、または0.2%耐力 (N/mm2)

Z は、管の断面係数、Z=πr2t (mm3)

ノズル部に作用する配管曲げモーメント Mrは、フランジ部(6.3.1)と同様に変位吸収能力δra に対してはノズル部で配管材の降伏モーメントMyが作用すると仮定して、Myに 実相対変位δrと 変位吸収能力δpaの比の値を乗じたモーメントとする。

塔槽類に係るノズル部の評価は、強度検討は薄肉シェル理論に基づいた簡易手法(BIJLAARD 法)、

あるいは、有限要素法(FEM)による詳細解析等による。又は、有限要素法に基づいて得られた近似式 による簡易法、例えば、Koves, W., Mokhtarian, K., Rodabaugh, E.,Widera, G.E.O., Wei, Z.,

“Large Diameter Ratio Shell Intersections”, WRC Bulletin No.497,December 2004 (参考表1)

によることもできる。

6.6.2. 地盤変状に起因する相対変位に対するノズル部の一次耐震診断

ノズルの地盤変状に起因する相対変位に関する地震影響比は、(PL+Pb+Qの最大値と最小値の差)

/4Syとする。

ここで、 PL は、局部一般膜応力強さ(N/mm2) Pbは、1次曲げ応力強さ(N/mm2) Qは、2次応力強さ(N/mm2)

Mrは、地震応答変位に基づくノズル部最大曲げモーメントMrで下式により算出する。

y ga

g

r M

M δ

= δ

δg は、6.2.2(2)に規定する地盤変状によるサポート間の相対変位

δga は、6.2.2(2)に規定する 地震応答変位に係る変位吸収能力 (mm) My は、管の降伏モーメント (Nmm)

y y ZS M =

Sy は、管材料の設計温度における降伏点、または0.2%耐力 (N/mm2)

Z は、管の断面係数、Z=πr2t (mm3)

ノズル部に作用する配管曲げモーメントMgは、フランジ部に関する6.3.2(2)②と同様に変位吸収 能力δgaに対してはノズル部で配管材の降伏モーメントMyが作用すると仮定して、Myに実相対変 位δgと変位吸収能力δgaの比の値を乗じたモーメントとする。