価
一1
点
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1
2
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奄奄奄奄奄奄奄奄奄
地震前地震1 地震2
T月掛 ヵ月後 ヵ月後
図3−23跳評価の平均値の度数分布
第4章 結論
子どもたちの身体の発育は著しく向上しているが.体力や運動能力の低下,けが・病気 の増加,保健室への不定愁訴,さらに,からだのゆがみや左右差などの身体的発達の機能 面や形態面に問題がみられた。
そこで,本研究では,児童の発育・発達の指標である体格・運動能力に影響を及ぼす要 因を明らかにするために,小学校2年生.4年生,6年生の生活習慣やストレスをとらえ て,児童の健全な発育・発達への示唆を得ようとしたものである。
この結果,以下のようなことが指摘できた。
すなわち,生活習慣に関しては,
(1)食べ物は,緑黄色菜類,淡色菜類,くだもの.魚介類,菓子・清涼飲料水,卵・肉 類の摂取が身体発達に重要な役割や影響がみられた。緑黄色菜類,淡色菜類,くだもの,
魚介類をよく食べる児童は運動能力が高く,反対に,菓子・清涼飲料水や卵・肉類をよく べる児童は運動能力が低かった。とくに.菓子・清涼飲料水,卵・肉類は児童の好む食品 であり,過剰摂取は身体発達に悪影響を及ぼしていた。
また,身体の発育を促進するのに欠かせない牛乳・乳製品,海草・小魚類などの無機質 の食品は,あまり食べない児童は痩せ型で,よく食べる児童は均整型が多かった。
したがって,体格・運動能力に影響を及ぼす食品類は統計的に有意なものは少なかった が.身心ともに成長発達の途上にある児童にとって,栄養バランスのとれた規則正しい食 事をすることは重要である。
今後,ますますインスタント食品や調理済みの食品を常用する家庭が増え,外食産業の 普及により食べたいものがいっでも食べられるようになろう。この結果.嗜好が中心とな
る食生活により,ビタミンやミネラルの不足をきたし,食生活の基本や関心が薄れ,欠食 や偏食など.栄養的な面からの問題が生じてくるであろう。
すなわち,食習慣が大きな意味をもっているので,学校による家庭や個人レベルの間食 を含む栄養摂取量や好き嫌いの食品をなくす食生活の指導が必要であろう。
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(2)睡眠は,睡眠時間の多少.入眠時刻の変動の有無,睡眠バランスで検討した。この 結果,睡眠のあり方は児童の発育・発達に影響を及ぼし,とくに,睡眠時間,就寝時刻,
起床時刻,1週間の変動を総合し回帰評価した睡眠バランスは,運動能力に影響を及ぼす 主要因であった。すなわち,睡眠バランスがよい児童は運動能力が高く,睡眠バランスが 悪い児童は運動能力が低く,かっ体型も肥え型の児童である。
したがって,児童に「好ましい睡眠のあり方」を指導するのは勿論であるが,三眠を促 進する昼間の活動を盛んにすることが重要といえる。
そのためには,学校で友だちとの活発な群れ遊びを推進し.帰宅後の遊びを保障し,テ レビ視聴・ファミコンゲーム時間を減少させ.食生活における栄養摂取を考えるなどの,
低学年から親子で相談しながら,日課づくりの習慣が必要とされる。
(3)遊びは.登校直後や,業問休み,給食後,放課後などの休憩時間に活発な遊びをし たり,帰宅後に戸外遊びをする児童は運動能力が高かった。とくに,学校での遊びのあり 方が運動能力の差に深く関与し,休み時間に活発な群れ遊びをしている児童は運動能力が 高く,群れ遊びをしていない児童ほど運動能力が低かった。
すなわち,児童の発育・発達を高めるにあたっては,遊びの質と量の大切さ.帰宅後の 継続的な友だち関係の大切さ,さらに.今日では,家庭や学校の意識の改:革が必要である
ことを示唆している。そのためには,家庭学校,地域社会が一体となり協力し,児童が 快適な生活を送るために.主体的,能動的,創造的な遊びを保障する環境づくりが必要で
ある。
(4)地域の運動クラブへの参加や日常の積極的な運動習慣をもっている児童は運動能力 が高く.好ましい身体的な発達を保持増進していた。反対に,テレビ視聴・ファミコンゲ ームをする時間が長い児童や塾・習い事に行っている児童は運動能力が低かった。
このことから,長時間のテレビ視聴・ファミコンゲームや塾・習い事は身体の発達によ い影響を与えないものであることがいえるが.これが直接の原因ではなく.戸外遊びの減 少や睡眠バランスを崩すことが起因していた。
なお.テレビ規制をしている児童は.運動能力が優れている傾向がみられたことから,
親の養育態度によって改善しうる項目であり,親子で相談しながら日課づくりを行い,計 画的なテレビ視聴・ファミコンゲームや勉強時間が必要とされる。
(5)保健室を病気や不定愁訴などで利用する児童のからだはゆがみや左右差が大きく,
とくに,後者は顕著であった。
また,不定愁訴やからだのゆがみ・左右差が大きい児童は生活習慣や家庭環境などに問 題があることが多く,身心両面ともに弱さがみられた。
すなわち,学校での疲れ,保健室での不定愁訴や,からだにゆがみがみられる児童は,
生活習慣の確立,家庭環境の改善,親の養育態度の意識改革が必要とされる。
ストレスによる要因に関しては,
(6)阪神大震災で起こった生活習慣の乱れ,不安・恐怖などの地震ストレスは,跳力を 低下させた。また,ストレスの多少により.跳力の低下に差があった。跳力と体格や運動 能力の相関から考えると.過度のストレスは身体的な発達を遅滞させたり,低下させるほ
どの悪影響を及ぼすものと考えられ多。
このことから考えて,生活の要因からおこるストレスが児童の日常生活で蓄積された場 合,地震ストレスと同じことが発生し,身体的発達に影響を及ぼすであろう。すなわち,
児童にも発生するストレスを重要視し,家庭,学校は児童の日常生活を見直しながら,ス トレスの発生を最小限度に止める努力と,それを解消できる日課づくりをする必要があろ
う。
以上のように,生活習慣や生活リズムは児童の発育・発達に影響を及ぼし,保健室を利 用する児童の多くは.からだにゆがみや生活習慣に問題がみられた。さらに,ストレスに
よる運動能力の低下も明確であった。したがって,家庭,学校.地域社会が協力して,現 在おかれている好ましくない生活のあり方を見直し.改善することが必要であろう。
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引用・参考文献
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10)睡眠学会:「睡眠学ハンドブック」 朝倉書店 1994 P.23−4111)日本子どもを守る会・:一「子ども白書」 草土文化 1992 p.190−191 \ 12)河野友信:「ストレス・心身症」 同文書院 1994 p.16−17
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14)正木健雄:「子どもの体力」 大月書店 1991 p.81−95 p.127−137 15)文部省体育局:「体力・運動能力調査」 文部省 1992
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北大路書房 1980
17)原田碩三:「保育の実践」 北大路書房 1992 p28−36 18)河合伊六.佐藤修策:「生徒指導・新しい教育改革をふまえて」
北大路書房 1993
19)佐藤修策,黒田健次:「登校拒否への教育的支援」 北大路書房 1994
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