φ20.2(LMC) φ20.2(LMC) φ 20.2
20.1
(穴)
図面指示 許容内容
<ポイント>
・(この図は)ASME Y14.5-2009 が規定する「包絡原理」を示している。
「形状の変化」の状態を決めた、「ASMEのルール1(#1)」と言われるものである。
・ISO/JISでは、これとまったく同じ規定を「包絡の条件」という。
・これは「テーラーの原理」がルーツとなっている、「軸」と「穴」とが問題なくはまり合う ための原理を表したものである。
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7-2. 最大実体公差方式 第7章 特別な指示方法
φ 12
+0.2 0φ 12
0 -0.2最大実体寸法 MMS (最大実体状態 MMC) 最小実体寸法 LMS (最小実体状態 LMC) 最小実体寸法 LMS (最小実体状態 LMC)
最大実体寸法 MMS (最大実体状態 MMC)
■ “最大実体公差方式(MMR)”を理解するためには “用語”の理解が必要 軸部品
=外側形体
穴部品
=内側形体
*「最大実体状態」(MMC):部品として質量が最大になる状態。軸では最大直径、穴では最小直径のとき
*「最大実体寸法」(MMS):最大実体状態における寸法。軸では最大直径、穴では最小直径となる
*「最小実体状態」(LMC):部品として質量が最小になる状態。そのときの寸法を「最小実体寸法」という
<ポイント>
・最大実体公差方式(MMR)を理解する上では、以下の用語の理解が必要
(MMR: maximum material requirement)
・最大実体状態(MMC): maximum material condition
・最大実体寸法(MMS): maximum material size
・最小実体状態(LMC): least material condition
・最小実体寸法(LMS): least material size
・最大実体実効寸法(MMVS): maximum material virtual size
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7-2. 最大実体公差方式 第7章 特別な指示方法
0 -0.2
M φ0.2
φ 1 2 φ 1 2 . 2
φ 0 . 2
局部実寸法 最大実体実効寸法 公差域
φ12 φ12 φ12
φ 1 2 . 2
φ 0 . 4
局部実寸法 最大実体実効寸法 公差域
φ11.8 φ11.8 φ11.8
φ 12 .2
局部実寸法 φ11.8 φ11.8 φ11.8
φ 0 . 2
公差域
局部実寸法 φ12 φ12 φ12
φ 0 .2
公差域
0 -0.2
φ0.2
φ 1 2
M 指示がない図面指示の場合
■ “最大実体公差方式(MMR)”(マルM)が指示された図面の意味とは
<指示方法>
公差値の後に、記号 M (マルM) を付け加える
*軸の直径の局部実寸法に関係なく、指示した幾何公差 の公差値は不変
<状態1>
軸の直径の 局部実寸法 がMMSのとき
<状態2>
軸の直径の 局部実寸法 がLMSのとき
<最大実体実効寸法:MMVS>
・最大実体寸法に幾何公差を考 慮した寸法のこと
・はまり合う相手部品の最悪状態 を再現したもの
これを“機能ゲージ”という
<機能ゲージ>
<図面指示>
<ポイント>
・(基本として押さえたい点は)
「マルMを指示した場合」と「指定しない場合」における、「幾何公差の公差値」が異な ることである。
・ 「指定しない場合」は、指示した「幾何公差の公差値」は不変である。
・ 「マルMを指示した場合」は、指示した「幾何公差の公差値」であるのは、寸法が最 大実体状態(MMC)のときだけで、寸法がそれから離れたときは、その差分が「幾何公 差の公差値に加わり」、公差値が増加する。
・形体の最大実体実効寸法(MMVS)とは、最大実体寸法(MMS)に幾何公差の公差 値を加味(軸の場合は「加える」、穴の場合は「差し引く」)した寸法である。
⇒この寸法が「機能ゲージ」の製作寸法になる。
<注意点>
・穴の軸のガタ(隙間)が大きくなると機能的に問題な箇所(例えば、ギアの軸と支持 穴、リンクの支点など)には、マルMを適用しない。
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7-2. 最大実体公差方式 第7章 特別な指示方法
20 ± 0. 5
0 -0.05
φ10 φ0.05 M A
A
φ10.05 最大実体実効寸法 データム平面Aに垂直な 最大実体実効状態
局部実寸法9.95~10 最大実体状態 最小実体寸法φ9.95 最大実体寸法φ10
直角度の公差域φ0.05~φ0.1 データム平面A
φ10.05 MMVS
φ0.05 φ10 φ10 φ10
φ10.05
φ0.1 MMVS
φ9.95 φ9.95 φ9.95
90°
φ10.05
■ 直角度指示に“最大実体公差方式”が指示された図面の例
<図面指示>
<機能ゲージ例>
<状態1>
軸の直径の局部実寸法が MMSのとき
<状態2>
軸の直径の局部実寸法が LMSのとき
*最大の制限条件とは いかなる場合にも、軸の最大 実体寸法(MMS)に幾何公差
(この場合、直角度)を加え た寸法、つまり、最大実体実 効寸法(MMVS)=φ10.05の 境界面を超えないこと この境界を超えて外に出っ 張らないこと
*この例では、2つの機能ゲージを作り、直角 度とMMVSとの検証を行っている
<ポイント>
・この「図面指示」例は、直角度にマルMが適用された例である。
・この例の場合のMMVSは、φ10.05(=φ10(MMS)+φ0.05(幾何公差=直角 度))となる。
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データム平面A 90° 90°
90° 90°
位置度の公差域φ0.1 最大実体実効寸法φ6 最小寸法φ6.1
90° 90°
90° 90°
位置度の公差域φ0.2 最大実体実効寸法φ6 最大寸法φ6.2
データム平面A
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7-2. 最大実体公差方式 第7章 特別な指示方法
完全形状の穴の直径 6.1 MMS 6.12 6.14 6.16 6.18 6.2 LMS
位置度公差 0.1 0.12 0.14 0.16 0.18 0.2
形体の直径
6 6.2
0.2
0.12 0.1
穴の仕上がり寸法例 最大実体実効寸法(MMVS)
最大実体寸法(MMS)
最小実体寸法(LMS)
完全形状の 6.1 6.12
0
位 置 度 公 差
最大実体状態(MMC)に 対して使用できる領域
■ 位置度指示に “最大実体公差方式”が指示された図面の例 <穴部品>
<図面指示>
<機能ゲージ>
<動的公差線図>
<穴の直径と許容される位置度の関係>
<状態1>
穴の寸法がMMS(φ6.1)のとき
<状態2>
穴の寸法がLMS(φ6.2)のとき
状態1→
状態2→
+0.2 +0.1
A
5
2×φ6
25
φ0.1 M
A2x φ6
L
25 L≧5
L:機能ゲージのピンの長さ
<ポイント>
・(ここに示すのは)「穴部品」にマルMが指示された例である。
(次頁が、これとはまり合う「軸部品」である。両方で正しい理解が必要)
・(理解のためには)「穴がMMSのときの状態」と「穴がLMSのときの状態」がどうなるか を考えるのが基本。
・(左下の表、下中の図によって)穴の仕上がり寸法がいくつのときに、位置度公差が どうなるかを、わかり易く示している。
(加工者、検査者は、この表や図を使うことになる)
・機能ゲージのピンの高さ(長さ)は、対象の穴の全長にわたって検証しなければなら ないので、必ず「穴部品の板厚以上」でなければならない。
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90° 90°
最大実体実効寸法φ6 位置度の公差域φ0.2 最小実体寸法φ5.8
90° 90° データム平面A 90° 90°
最大実体実効寸法φ6 最大実体寸法&
位置度の公差域φ0
データム平面A 90° 90°
60
7-2. 最大実体公差方式 第7章 特別な指示方法