90°
B A
C A:第1次データム C:第2次データム B:第3次データム
15
20 真位置
<データムの優先順位:A→B→Cの場合> <データムの優先順位:A→C→Bの場合>
★
<ポイント>
・ここでは、「三平面データム系」の優先順位の違いで、規制したい形体が、どう変化し てしまうか、を示している。
・対象物(部品)の左辺と下辺との姿勢関係が、やや鋭角の(90°よりやや小さい角 度にできている)状態を想定している。
・(2通りの図からわかるように)「データムの優先順位の仕方」によって、その部品は
「合格になったり」「不合格になったり」することに注目のこと。その意味でも、 「データ ムの優先順位の指示」は重要なのである。
⇒これは、「JEITAの普通幾何公差」を指定する場合の、データム系の優先順位の指 定の重要性にもつながっている。
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4-2. 同軸度
<関連形体の幾何公差>
データムを必要とするもの
第4章 位置公差
規制したい軸線 基準の軸線
φ 12
φ 20
A φ0.1 A
基準の軸線 規制したい軸線
明らかに位置がずれている
■ 基準の軸線に対して同じ位置としたい軸線が規制対象
*公差域は、データム軸直線を中心とした 公差値を直径とした円筒の内部である
<図面指示>
*この場合の公差域は、データム軸 直線Aを中心とした直径0.1の円筒の 内部である
したがって、対象の軸線は、データム Aに対して最大0.05の変動が許される
<注意>
最初にわずかでもずれている軸線 同士の規制には適用できない
t(公差値)データム軸直線 規制したい軸線
φ0.1
データム軸直線A φ12の軸線
<使用上の注意>
同軸度が適用できるのは、
データムも規制したい形体も、
ともに軸線(誘導形体)である
<ポイント>
・同軸度で規制できる形体は、データムとする軸線と同軸上にある「軸線」である。
・規制したい軸線の許容域は、公差値の半分以内である。例えば、公差値φ0.1の場 合は、その半分の半径0.05 までの領域である。
<同軸度の注意点>
①(3Dモデルあるいは図で)最初から一致したところにない「軸線」は規制できない。
②規制したい「軸線」が複数あっても、共通公差域を表す記号“CZ”は、決して用いる ことはない。
⇒(補足)これはなにも、この「同軸度」に限らず、位置公差の「位置度」「対称度」「同 心度」のすべてに共通したことである。というのも、これらはすべて「真にあってほしい位 置」(真位置)という基準があって、それを中心に「公差域」(公差値)が決まっている からである。規制したい対象がいくらあっても、それら1つひとつが指定した公差域内に あることを要求しているので、共通公差域“CZ”を用いる必要性がないでのある。
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4-3. 同心度
<関連形体の幾何公差>
データムを必要とするもの
第4章 位置公差
φ0 .02
データム円(φ30)の中心
対象円の中心
データム直線A
形体が存在する表面 φ0.1
■ 基準の中心や軸線に対して同じ位置としたい中心が規制対象
*公差域は、データム 円Aの中心に公差値で ある直径0.02の円の内 部(平面領域)である
<図面指示>
<図面指示>
<公差域>
<公差域>
*それぞれの公差域は、
データム軸直線Aを中心 に公差値である直径0.1 の円の内部(平面領域)
である t=0.1
φ30 φ0.02 A
A
φ 16
A φ0.1 φ0.1 φ20
A φ30
A
φ6
<ポイント>
・同心度の場合、規制したい形体は「円形体の中心点」である。基準となるデータムの 方は、軸線であったり、中心点であったりする。
・(上の図面指示では)円の中心点をデータム(ポイント)とする、円の中心点を規制す る同心度である。
・(下の図面指示では)円筒穴の軸線をデータム軸直線とする、円の中心点を規制す る同心度である。
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4-4. 対称度
<関連形体の幾何公差>
データムを必要とするもの
第4章 位置公差
基準の中心面 規制したい中心面
(公差域) t
0 . 1 0 . 0 5 0 . 0 5
データム形体の中心面
基準の中心面 位置は同じ
規制したい形体(外殻形体)
<注意>
規制したい形体が外殻形体である 場合には、たとえ基準と同じ位置に あっても、対称度は適用できない
■ 基準の中心面や軸線に対して同じ位置としたい中心面や軸線が規制対象
*公差域は、データム中心平 面を中心に公差値の半分だけ 離れた2つの平行二平面間の 空間領域の内部である
<図面指示>
0.1 A A
10 10
*この場合の公差域は、データ ム中心平面Aから公差値の半分 0.05だけ離れた2つの平行二平 面間の空間領域の内部となる
<公差域>
<使用上の注意>
対称度が適用できるのは、
データムも規制したい形体も、
ともに誘導形体である
<ポイント>
・対称度は、データムにできる形体は中心面あるいは軸線など「誘導形体」であり、規 制する形体も中心面あるいは軸線などの「誘導形体」である。
・データム形体も規制する形体も、3Dモデルあるいは図で、同一位置になければなら ない。
・対称度の場合も、規制形体の許容域は、指示された公差値の半分までの領域であ る。
<対称度の注意点>
・(右下の図で示すように)同一位置にあるからといっても、規制対象が表面(外殻形 体)に対しては、対称度は適用できない。
そのような場合は、「位置度」を用いる。
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第4章 位置公差
■ 「形状公差」・「姿勢公差」・「位置公差」 相互の関係について