第3章 実験方法
3.2 実験方法
3.2.10 薬剤負荷方法
実験に使用した試薬および購入先と,阻害剤に関しては負荷時間・濃度を以下 表にまとめた.阻害剤の性質確認は付録に記載.
試薬 効果 負荷方法
Adenosine triphosphate
(ATP)
(Sigma:
A2383)
P2 プリン作動 性アゴニスト
ATP(1.1 mg)にHBS 1000 μl を加えて2 mMにし,細胞には終濃度200 μMになる ように添加した.ATPは作製後すぐに使用 した.
Ethylenediaminet etraacetic acid
(EGTA)
( Dojindo:
G002 )
Ca2+ 除去
EGTA(3.8 mg)にHBS(Ca2+ free 500 μl)を 加えて20 mMにし,100 μlずつに分注し-
20℃へ保存しストックソリューションを作 製した.細胞には終濃度200 μMになるよう にHBS(Ca2+ free)に入れて使用した.
Phorbol Myristate Acetate
(PMA)
(Sigma:
A8139)
PKCのC1ドメ イ ン ア ゴ ニ ス ト
PMA(1mg)にDMSO 326 μl を加えて5 mM にし,30 μlずつに分注し-20℃へ保存しス トックソリューションを作製した.細胞に はHBS 999 μlに上記を1 μl入れて5 μMに 調整し,調整したもの100 μl をHBS 900 μl に入れることで 500 nM に調整して負荷し た.
Phorbol 12,13-dibutyrate
(PDBu)
(Sigma:
P1269)
PKCのC1ドメ イ ン ア ゴ ニ ス ト
PDBu(1mg)にDMSO 991 μl を加えて2 mM にし,90 μlずつに分注し-20℃へ保存しス トックソリューションを作製した.細胞に はHBS 995 μlに上記を5 μl入れて10 μMに 調整し,調整したもの100 μl をHBS 900 μl に入れることで1 μM に調整して負荷した.
Ionomycin
(wako: 091-05831)
Ca2+イ オ ノ フ ォア.強制的に 細 胞 内 に Ca2+
を流入させる.
Ionomycin(1mg)にDMSO 141 μl を加えて 10 mMにし,10 μlずつに分注し-20℃へ保 存しストックソリューションを作製した.
Ionomycin は遮光して保存した.細胞には
HBS 999 μlに上記を1 μl入れて10 μMに調 整し,調整したもの10 μl をHBS 990 μlに 入れることで100 nM に調整して負荷した.
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阻害剤 効果 負荷方法
Bryostatin 1
(Sigma: B7431)
PKCαのC1ドメ イン(DAG結合)
阻害
Bryostatin 1(10 μg)にDMSO 110 μl を加 えて 100 μM にし,10 μl ずつに分注し-
20℃へ保存しストックソリューションを 作製した.細胞にはDMEM 792 μl に上記 を8 μl入れて1 μMに調整し6時間負荷し た.その後 HBS に入れ替え実験に使用し た.
18α-Glycyrrhetinic
acid
(18α-GA)
(Sigma: G8503)
ヘミチャネルと GAP結合阻害
18α-GA(4.7 mg)にDMSO 500 μlを加えて 20 mMにし,50μlずつに分注し-20℃へ保 存しストックソリューションを作製した.
細胞にはHBS 997.5 μlに上記を2.5 μl入れ
て50 μMに調整し30分負荷した.その後
負荷したまま実験に使用した.
GAP27
(ApexBio:
A1045)
GAP結合阻害
GAP27(5 mg)にHBS 1275 μlを加えて3 mMにし,100 μlずつに分注し-20℃へ保 存しストックソリューションを作製した.
細胞にはHBS 900 μlに上記を100 μl入れ
て300 μMに調整し2時間負荷した.その
後負荷したまま実験に使用した.
Gadolinium Chloride Hexahydrate
(Gd3+)
(Wako: 074-02663)
Ca2+透過性 MS チャネル阻害
Gd3+(3.72 mg)にdH2O 1000 μlを加えて10 mMにし,100 μlずつに分注し-20℃へ保 存しストックソリューションを作製した.
細胞にはHBS 1996 μlに上記を4 μl入れて
20 μM に調整し 30 分負荷した.その後負
荷したまま実験に使用した.
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Go6976
(sigma : G1171)
PKCα 阻 害 剤. RTKsであるJanus Activating Kinase 2
(JAK2)と fms-like tyrosine kinase 3 (FTL3)阻害剤 でもあり,FTL3は
PDGFR に分類さ
れる.
Go6976(1mg)にDMSO(265 μl)を加え て10 mMにし,50 μlずつに分注し-20℃ へ保存しストックソリューションを作製 した.細胞にはHBS 999 μlに上記を1 μl入
れて10 μMに調整し60分負荷した.その
後HBSに入れ替えて実験に使用した.
Suramin
(sigma : S2671)
P2X,P2Yプリン 受 容 体 阻 害
(GPCR阻害)
Suramin (5.72mg)にHBS1 mlを加えて4 mMにし,200 μlずつに分注し-20℃へ保 存しストックソリューションを作製した.
細胞にはHBS 900 μlに上記を100 μl入れ て400 μMに調整し60分負荷した.その後 負荷したまま実験に使用した.
Thapsigargin
(sigma : T9033) 小胞体Ca2+阻害
Thapsigargin(1 mg)にDMSO(154 μl)を 加えて 1 mM にし,15 μl ずつに分注し-
20℃へ保存しストックソリューションを 作製した.細胞にはまずHBS 999 μlに上記 を1 μl入れて1 μMに調整し,調整したも の200 μl をHBS 800 μlに入れることで200 nMに調整して60分負荷した.その後HBS に入れ替えて実験に使用した.
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