5 信号特性
5.1 QZS 信号の全般特性
5.1.2 航法メッセージ
IS-QZSS Ver. 1.6
IS-QZSS Ver. 1.6 5.1.2.1.3.1 ALERT
フラグ
ALERTフラグは、L1C/A信号の全てのサブフレームの第2ワードのHOW語内のビット18、
L2C信号及びL5信号の全てのメッセージタイプのビット38、L1C信号のサブフレーム2のビ ット33(適用文書(3)において"L1C Signal Health"と称している部分)で送信される。
ALERTフラグが"1"である時は、当該QZS信号のSIS精度が9.65[m]よりも悪い時、或いは、
QZS の何らかの異常等の状況を示している。9.65[m]とは、5.2.2.2.5.2(8)項に示す NMCT の 補正上限に相当する。
ALERTフラグの運用概念については、3.1.2.1.3項による。
QZSSは、QZS信号の SIS誤差並びにQZSの状況を常時監視しており、異常が発生してか
ら 4.3.2.2 項に示す通知時間内にユーザに送信する。この場合に当該 QZS 信号をユーザが
使用する時は、ユーザ自身のリスクで使用することが求められる。
5.1.2.1.3.2 URA, URAED, URANED
URA インデックスは L1C/A 信号のサブフレーム 1、URAED(=Elevation-Dependent (ED) component User Range Accuracy)インデックスはL2C信号及びL5信号のメッセージタイプ10 と L1C 信号のサブフレーム 2、URANED(=Non-Elevation-Dependent (NED) component User Range Accuracy)イ ン デ ッ ク ス は L2C 信 号 及 び L5 信 号 の メ ッ セ ー ジ タ イ プ 30,31,32,33,34,35,37,46,49,51,53とL1C信号のサブフレーム2で送信される。
これらは、当該QZS信号のSIS誤差に関連するものであり、ALERTフラグが"0"か"1"かに関 わりなく、当該QZS信号のURE(User Range Error)の瞬時値が、URAの5.73倍を超える確率 は1×10-8[1/h]以下である。
URAインデックスとURAEDインデックス, URANEDインデックスからURAとURAED、URANEDを求 めるアルゴリズムは、適用文書(1)、(2)、(3)と同一である。
QZSSは、QZS信号のSIS誤差を常時監視しており、参考情報としてユーザに送信する。URA インデックスの値が"15"の場合と、URAEDインデックスおよび URANEDインデックスの値が"15"
または"-16"の場合に当該信号をユーザが使用する時は、ユーザ自身のリスクで使用すること が求められる。
5.1.2.1.3.3 5
ビットヘルス
5ビットヘルスは、L1C/A信号のサブフレーム1に含まれるエフェメリスヘルス(5.2.2.2.3(4)項)
の下位5ビット、サブフレーム 4及び5に含まれるアルマナックヘルス(5.2.2.2.5.2(2)(b)項)と 衛星ヘルス(5.2.2.2.5.2(3)項)の下位5ビットで送信される。
5ビットヘルスは、5.1.2.1.3.4項に示される、当該衛星のL1C/A、L2C、L5、L1C、LEX信号の 1 ビットヘルスで構成される。当該衛星の当該信号が放送されており利用可能な場合に"0"と なり、何らかの異常があった時に"1"となる。5 ビットヘルスのビット定義は表 5.1.2-1 に示すと おりである。
なお、GPS を対象とした場合、当該 GPS 衛星において放送されていない、または何らかの異 常が発生しているとMCSが判断した信号については1ビットヘルス="1"である。
1ビットヘルス="1"の場合に当該信号をユーザが使用する時は、ユーザ自身のリスクで使用す ることが求められる。
IS-QZSS Ver. 1.6 表 5.1.2-1 QZS信号の5ビットヘルス定義
ビット位置 QZSを対象 GPSを対象 備考 1ビット目(MSB) L1C/A信号ヘルス L1C/A信号ヘルス
2ビット目 L2C信号ヘルス L2C信号ヘルス 3ビット目 L5信号ヘルス L5信号ヘルス 4ビット目 L1C信号ヘルス L1C信号ヘルス
5ビット目(LSB) LEX信号ヘルス 予備 GPSの場合、1固定 5.1.2.1.3.4 3
ビットヘルス及び
1ビットヘルス
3 ビットヘルスは、L1C/A 信号のサブフレーム 4 及び 5 に含まれるアルマナックヘルス
(5.2.2.2.5.2(2)(b)項)の上位3ビットで送信される。
また 、1 ビットヘルス は、L1C/A 信号のサブフレーム 1 に含まれるエフェメリスヘルス
(5.2.2.2.3(4)項)の上位1ビット、サブフレーム4及び 5に含まれる衛星ヘルス(5.2.2.2.5.2(3) 項)の上位 1 ビット、L2C 信号及び L5 信号のメッセージタイプ 10、12、31 及び 37 の"L1 Health"、"L2 Health"、"L5 Health"、L1C 信号のサブフレーム 3 のページ 3 及び 4 の"L1 Health"、"L2 Health"、"L5 Health"で送信される。
3 ビットヘルスの定義は適用文書(1)の 20.3.3.5.1.3 項と同一であり、航法メッセージの状況を 示している。また、1 ビットヘルスは航法メッセージだけで無く、信号強度や変調、SIS 誤差等 の何らかの異常があった時に"1"となる。
QZSS は、QZS だけでなく GPS を含む他の衛星測位システムの状況も常時監視しており、
MCSが正常異常の判断を行ってこれらのビットを生成し、4.3.2.2項に示す通知時間内にユー ザに提供される。ビットヘルスにより何らかの異常が検知されている場合("All Signal OK"以外 の場合)に当該信号をユーザが使用する時は、ユーザ自身のリスクで使用することが求められ る。
5.1.2.2 サブフレーム、ページ、データセットに関するタイミング 5.1.2.2.1 IODE、IODC
IODE(Issue of Data, Ephemeris:エフェメリスデータの発行番号)は同じデータセットにおいては 10ビットのIODC(Issue of Data, Clock:SVクロックパラメータの発行番号)のLSB8ビットと同一 の8ビットである。つまり、下位8ビットが同一であれば、同じデータセットである。
異なるデータセットのIODEとIODCの送信に関しては以下のルールが適用される。
(1) 送信されるIODC
はその前の
2日間衛星から送信される値とは異なる。
(2) 送信されるIODE
はその前の6時間衛星から送信される値とは異なる。
5.1.2.2.2 データセットの元期とデータセットの更新との関係
新たなデータセットのエフェメリスデータの元期が、更新の前に送信されたものと違うことを保証 する。
IS-QZSS Ver. 1.6 5.1.2.2.3 データセットの更新
3.1.2.2.1.1 項の軌道メンテナンスや3.1.2.2.1.2 項の姿勢メンテナンス等の後の再開時の最初の
データセットを除き、通常は整数時間の境界でデータセットが更新される。
最初のデータセットは、その有効期間内であってもいつでも新たなデータセットに更新される可 能性がある。
各データセットの送信の始まりは、データセットの有効期間の始まりに一致している。カーブフィ ットインターバルフラグの示す期間においてそのデータセットは有効である(5.2.2.2.4 項(4)参照)。
最短のデータセットの更新運用において、L1C/A 信号のサブフレーム 1,2,3,L2C 信号や L5 信号のメッセージタイプ 10,11、L1C 信号のサブフレーム 2 のデータセットは、15 分毎に更新さ れる。対応する有効期間は最短で2時間である。
5.1.2.2.4
週の切り替わりにおけるデータセットの更新等
L1C/A 信号では、週の始まり/終わりにおいて、サブフレーム1からリスタートする。また、データ
セットに依存するサブフレーム4,5のサイクルは、それより先に送信されたページに関わらず、
週の始まり/終わりにおいて、リスタートする。
L2C信号及びL5信号では、週の始まり/終わりにおいて、メッセージタイプ10からリスタートす る。また、データセットに依存するメッセージタイプのサイクルは、それより先に送信されたメッセ ージタイプに関わらず、週の始まり/終わりにおいて、リスタートする。
L1C 信号では、週の始まり/終わりにおいて、データセットに依存するメッセージタイプのサイク ルは、それより先に送信されたメッセージタイプに関わらず、週の始まり/終わりにおいて、リスタ ートする。
5.1.2.2.5
t
oe、 t
oc適用文書(1)と(2)、(3)と同様に、QZS-1において、L2C信号、L5信号、L1C信号におけるエフェ メリスデータの元期(
t
oe)と SV クロックパラメータの元期(t
oc)は、同じデータセットであれば同じ値 である。また、異なるデータセットの
t
oeとt
ocの送信に関しては、適用文書(1)と(2)、(3)と同様に、以下の ルールが適用される。(1) 送信される
t
ocはその前の7日間衛星から送信される値とは異なる。
(2) 送信される
t
oeはその前の6時間衛星から送信される値とは異なる。
IS-QZSS Ver. 1.6