区 E
8 肝・胆・捧
イ.肝腫蕩の経皮的穿刺
腹腔穿刺の注で経皮的針生検法による。
ロ.胆石症に対し「胆嚢橋除術」と「胆管T チュ プ設置」を行い. 2日後,造影でT
チューブ部以外の胆汁漏出を認めて再手術 により胆管一部切除,吻合を行った。後者 の請求は何によるべきか
170(634) 日本病院会雑誌 1999年4月
胆管形成手術で請求しているが,これは本来,
先天性胆道閉鎖症に行うものであり,この場合 は試験開腹+ドレナージで算定する。
ハ.経寸二指腸性内視鏡的胆道内除石術の点 数
平成6年度の国保中央会への質問に対 し
, I内視鏡的胆道砕石術」の「胆道鏡下に パスケットワイヤーカテーテノレのみを用い て摘出する場合は勝脱結石摘出術の1によ る」に準ずると回答されている(最近,私 的に当局に内議した際は「内視鏡的胆道ス テント留置術によるjとの回答であった。と りあえずは点数のよい前者によっておく)。
ニ 内視鏡的胆道砕石術を短期間・複数回施 行時 1週以内なら1回算定。
ホ経皮胆管ドレナージ施行後(18),はず れたため13日と 27日に別の場所に再設置
した。すべて算定できるか
同法の適応疾患に限り, 月2回くらいは認、め たい。
へ腹腔鏡下胆嚢摘出手術時にスワン・ガン ツ挿入して圧測定
認められない。
ト. 胆管がんの疑で手術したが悪性ではな かった場合の算定法
H旦管腫虜切除術による。
チ 勝頭十二指腸切除術の際,イソジン消毒 後アルコーjレ
2 0 0m E
でふきとり後者の算定は認められなし、。
リ.停頭十二指腸切除後の当日縫合不全, 2 日目に吻合部漬蕩でH,プロ yカー
術式を明らかにするため返戻。
9 尿路・性器系
イ.患者が抜去したカテーテノレ類の再設置 料
医学管理料に含まれる。
ロ 左側腎がんと皮膚浸潤の場合の算定法:
皮膚悪性腫蕩切除の算定は査定。
へ腎がん全摘後に縫合不全あり。フイプロ ガミン使用。別に抗生剤の持続使用あり:
急性炎症(感染症〉の持続ありと考えるため フイプロガミン使用は不可。
ニ 尿管ステント留置術の算定法
点数はないので, とりあえず「尿管カテ テ ル法」を準用したい。
ホ 泌尿器科手術における血管造影用ガイド ワイヤ の算定・
必須のものな由で認める。
へ 経皮的腎痩造設痛に失敗し,同日に腎孟 切開術を行った場合
一方自み算定。
ト 分娩時会陰裂傷縫合術と陳旧会陰裂傷形 成術の同時算定 いずれかの一万のみに算 定。
10. 輸血
イ.術中自己血回収術 (5,
0 0 0
点j と自家採血 輸血の同時算定前者認める。ロ 冠動脈パイパスの術中術後自己血回収 術 査 定
ハ 関心術及び大血管手術で出血量が60m E以上の場合のみ適応。
ニ 自己血回収器具の算定:
手術料に含まれる。
ホ, 自己血800mR輸血の予定でエポジン注 を行ったが,600mRしか使用しなかった 場合
エポジンの算定はできない。
ト.白血球除去用7ィJレターをGVHD予防 のため使用
認められない。ただし,別の目的で,指 示されている適応に合致する時は認める。
チ 輸血用白血球除去用フィルターの算定 規定の条件を満たす場合のみ算定。
リ、白血球除去を目的とする輸血用フィル ターの(注)
2
行自の「…慢性腎不全等」の等には何が含まれるかー
本来はその都度内議すべきものである が,本審査会では悪性新生物をそれに含め るものとする。
ヌ 照射後血液の輸血による高K血症 輸血前に洗浄すれば大丈夫。
11 骨髄移植時の抗生剤.抗ウイルス剤の予防 投与の目やす
イ.腸内殺菌(全菌叢抑制)
・ゲンタシン
9 0 0
昭/日(トプラシン) .パンコマイシン1.500昭/日日本病院会雑誌 1999年4月 171(635)
‑ファンギゾン50‑100 mg /同(成人
2.400昭/日)
以上, 30 ‑40日(好中球数5,000に増加 するまで,ファンギゾン服用困難例にはナ イスタチン 600万単位またはニューキノロ
ン系)。
またジフノレカン 3‑5,昭/kgの経口また は点滴静注。
ロ へJレベス感染症予防.
ゾビラヅクス1.000mg /日,経口。内服 困難な場合は静注 (‑7‑35‑40日)。 ハ サイトメガロウイルス感染症予防
高力価抗CMV免疫グロプリン, 100 mg /kg,小児。 200‑400昭 /kg,成人,週1
因。 7‑100日まで。
付.皐丸腫蕩,白血病, MRSA腸炎, DICで 末梢血幹細胞移植:
移植有核細胞数とその採取年月日,当月 の好中球数・血小板の変化,患者の身長お よび体重を具体的に記載
12 その他
イ HBキャリアの手術時に用いた予防衣そ の他の点数化 患者負担は認められない。
ロー針付特殊縫合糸'認められない。
ハ 高価格の治療材料について
。(整形外科〕保険で認められている治 療材料のうち特に人工骨頭等では,価 格に幅があり,その選択は主治医の選 択に任せられている。例えば,
9 0
歳以 上でがんの術後であり,長期活動予後 が期待できないような患者に対L,極 めて高価格な治療材料の使用に対して 審査委員会としては,どのように対応していくか:
(まとめ)難しい問題であるが,保険診療 の立場として,阪学部~.経済的および 社会的にそれぞれ妥当,適切に行うべ きであるので, この三要素を踏まえて 個々の症例について審査する。
~
l 検査時の麻酔麻酔欄(同番)に記載し,検査
時と付記。
2 .
麻酔管理料についてイ 閉鎖循環麻酔と硬膜外麻酔を併施した場 合,前者のみ算定。
ロ.時間外加算はできない。
3. 低体温麻酔
イ.脳動脈癌に低体温麻酔
そのための準備がなされておらず,普通 の麻酔として処理。
ロ.褐色J細胞腫の術中, !l;、停止。低体温麻酔 を行ったがチャ トなし:
返戻する。
ハ ブエンタネストの量
一般には50管だが低体温麻酔時は100
管まで。
ニ.脳外科手術での低体温麻酔 一般的でない。
4 低体温療法
イ 低体温療法を心肺停止・蘇生後に脳保護 のため行った場合
保険上,
L 0 0 8
マスクまたは気管内挿管 による閉鎖循環式全身麻酔の項に記載され ているが,上記の場合,脳波上呼吸中枢が やられていなければ,その効果が見直され ている時期でもあり認める。数日で回復し ない場合は中止。ロ.発熱に対する低体温療法:認められない。
ハ 脳 内 出 血 右 硬 膜 下 血 腫 脳 動 静 脈 奇 形 脳血管痩撃で低体温療法:
認められない 5 低血圧麻酔
イ,低血圧麻酔に用いられる降庄剤に制限は あるか
多くの薬剤が「術中異常高血圧に対し」とある が,これにこだわらなく使用を認める。
ロE 椎弓切除時にプロスタグランディンを使 用(低血圧麻酔〕するのはどうか
惟弓切除時に低血圧麻酔は適当でなく, プロ スタグランディン注の適応にもない。
ハ 人工心肺下で低血圧麻酔.意味不明であ る。
ニ 脳動脈破裂で閉鎖循環式全身麻酔低血圧 手術:
172(636) 臼本病院会雑誌 19凶 年4月
低血圧手術加算査定(注記により
9 0
皿Hg以下は15分間のみ)
ホ 単なる脳出血に低血圧麻酔は認められる か
認められない。頭蓋内血管の手術の場合は認 められる。
へ 低 血 圧 麻 酔 の 定 義 :
手術に際l, 大出血由おそれのある高血圧症 例を適応とし,長い時間,縮期圧を60凹程度下 げた場合とする。麻酔記録を添付。
ト.低血圧麻酔請求時の麻酔記録の不備 上記の場合,麻酔記録を必ず付ける。しかし その記録が不備で,低血圧麻酔白開始・終了時 間,血圧白経過その他必要な記載の不備なもの が見られる。気をつけたい0
6
その他イ 笑気ガスのみによる麻酔時に呼気麻酔ガ ス濃度監視加算
笑気以外の吸入麻酔ガス濃度を連続監視 した場合のみに算定
ロ.吸入麻酔薬の使用量通常のガス流量は6 Q/分(小児は4Q/分)
① セボフレンー 3.3x濃度(%)xガス流量
×時間
② フォーレン,エトレン 3x濃度(%)
×ガス流量×時間
③ フローセン 2.7x濃度(%)xガス流量
×時間
へ腹部大動脈癌などの手術時,全麻ととも に行われる硬膜外麻酔の算定法:
穿刺部位による規定に従う。例えば,
Th1z‑L1間以上白場合は lにより .Ls‑S 1間以 上は2による。それ以下は3となる。
ニ 大動脈癒手術時の硬膜外ブロックと硬膜 外麻酔の請求
前者は査定, 後者は50%請求(全麻あ り)
ホ 同一疾患に連続2回の手術。麻酔管理料 とモニター検査の2回算定
前者は一連として1回, 後者は1日につきl 回で査定。
へ 2種の手術を24時間をはさんで施行。麻 酔は2回認められるかー
同一日でなければよい。ただしやりなおし のための連続した手術では器材のみ。
ト.腰椎ドレナージ 初回は硬膜外麻酔,以 後は脳室ドレナージに準ずる。
チ.関節鏡施行時の脊椎麻酔 認められない。
リ. トリガ ポイント注射に局麻剤以外の薬 剤を使用・
局麻剤あるいはそれを主剤とする薬剤を 注射する手技である
ヌーアレノレギー性鼻炎に対する星状神経節ブ ロック:認められない。
巨 丞 至 司
1 骨髄移植例の放射線全身照射に体外照射用 固定器具使用加算並びに放射線治療管理料の 算定はどうか
どちらも対象外であり両方共査定。
│ 精 神 病 特 殊 療 法 │
1 神経症,うつ病での心身医学療法の請求:
心身症でのみ算定。標記病名に対しては,精神科標 梼医による精神療法が適応となる。
2
心身症について対象疾患は本医学会における会長講演で述 べられた範囲とし,うつ病・分裂病はもとよ
り,てんかん・脳出血後遺症は除外。
病名は身体的病名(心身症)とするが,自 律神経失調症はそのままでよい。
3 痴呆と『凶
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謝賦活剤IJ:適応とならない。巨亙函
l 頭部脊椎症で老人デイケァ・
運動障害の程度により考慮
凶「この資料は保険診療の要点について,院
1 i
内研修医向けに千葉県旭中央病院保険教│l室専門委員会でまとめられたもので,今i
│回掲載したのは,その改訂第
1 2
版です。l
日本病院会雑誌 1999年4月 173(637)