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聞き取り実験の方法

ドキュメント内 博士論文表紙 (ページ 89-93)

第 3 章  ソフトシリコーン伝導型 NAM マイクロフォン

3.8   聴取実験による NAM マイクロフォンの評価

3.8.1   聞き取り実験の方法

表3.2 聞き取りテストの読み上げ文と単語

--- I. 意味文章(日常的な用件文)

1.会議が始まる前に,携帯電話の電源を切って下さい.

2.11日の同窓会には,葉書とアルバムを持ってきてください.

3.明日のミーティングは,午後7時から第二会議室で行います.

4.お金は昨日の午前中に,指定の口座に振り込みました.

5.帰りにスーパーでチューブ入りのわさびを買ってきてね.

6.私の父は昭和17年の生まれで,戦後の人間です.

7.書店に注文している本が,明日の夕方に届くはずです.

8.五千円からですと,おつりは247円になります.

9.予約したチケットの料金は,コンビニからでも払えるよ.

10.頭が痛くて熱が出てきたので,今日は学校を休むことにする.

11.犬は飼うなと叱られたので,鳥を飼うことにしました.

12.もう少し明るい場所で,きちんと座って本を読みなさい.

II. 意味単語(日常的なものからやや抽象的なものまで)

1.腕時計 2.カーテン 3.爪切り 4.弁護士 5.あじさい 6.双子座 7.模擬テスト 8.上流社会 9.図書館 10.町並み 11.街路樹  12.コーヒー

III. 無意味単語(ひらがなにして34文字程度の無意味な単語) 例.「まりにょ」

1.かがら 2.むぶぷ 3.のとど 4.えほしゃ 5.うふに 6.ねっけ 7.かーちゅ 8.りょっき 9.さーじつ 10.ほびゅぱ 11.ちしじ 12.なだた

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 テストセットは以上の 36 問題を,それぞれの文や単語ごとに男性話者一 名が標準的な速度で読み上げて,新旧2種類のNAMマイクロフォンで録音 した.対照とするため肉伝導音の他に気導音の通常音声やささやき声もヘッ ドセットマイクロフォンにて録音した.すべてについて8KHzと16KHzの 2種類のサンプリングレートでデジタル化した(8KHzは16KHzから作成). 表 3.3 に録音サンプルの種類をまとめる.なおソフトシリコーン伝導型 NAM マイクロフォンとしては,聴診器型と比較する上でその構造的に類似 点が多いが,音媒体の全く異なる前述のOCMSSタイプのものを用いた.

 音量は音声信号の最大振幅を見て,大きく違わない程度に配慮した.

表3.3 録音サンプルの種類

 無作為に様々な録音のサンプルを聴取してもらうため,被験者 12 名用に 12グループのテストセットを作成した.それぞれのグループは同じ文章や単 語を同じ順に聴取させるが,同じ問題については表3.3に挙げた12種類の録 音の並び方を無作為の順列に選ぶ.こうして作ったのが表 3.4 の録音サンプ ルの割当表である.表の各行について 12 種類の録音をすべて登場させて,

しかも並び方を無作為にする.これで各人は 12 種類の録音をランダムに聴

くことになる.しかも最終的に使用されない録音サンプルはなく 12 種類の 録音のトータルの出現数は同数となる.

表3.4 問題に対する録音サンプル割当表(各行について順列はランダム)

 被験者としてNAMやBTOSを聞き慣れていない10代から60代までの男 性 6名,女性 6名の計12 名を選出した.世代ごとに男女各一名ずつを原則 に選び平均年齢は男 41.83歳,女 38.83歳であった.これをまたクジでラン ダムに12のテストセットに割り振った.

 テストの形式は,ひとつの問題について同じ録音を全部三回ずつ密閉式ヘ ッドフォンで聴取してもらい,聴いた結果をその度ごとに答案用紙に書き取 ってもらうこととした.全員が12×3×3の108の録音を聴くことになる.

 認識率の計算方法は,音声認識の場合と同様であり,評価に単語認識精度 を用いた.N:全単語数,D:脱落誤り数,S:置換誤り数,I:挿入誤り率 として単語認識精度は

N I S D N − − −

として計算する. 

 

ドキュメント内 博士論文表紙 (ページ 89-93)