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結果

ドキュメント内 博士論文表紙 (ページ 114-119)

第 3 章  ソフトシリコーン伝導型 NAM マイクロフォン

3.11   同発話での気導音声・肉伝導音声の比較実験

3.11.2   結果

図3.45 気導NAM発声音(上段)とNAM(下段)のステレオ収録

図3.46 ささやき声(上段)と肉伝導ささやき声(下段)のステレオ収録

図3.47 気導通常音声(上段)とBTOS(下段)のステレオ収録

図3.43  NAM発話中の気導TSP信号(上段)と肉伝導TSP信号(下段)

図3.44  BTOS発話中の気導TSP信号(上段)と肉伝導TSP信号(下段)

  図 3.45 は気導 NAM 発話音つまり NAM 発話中に漏れ聞こえる呼気音と NAM マイクロフォンから収録される肉伝導音の信号の比較である.マイク アンプの出力レベルは2トラックともにNAMの収録レベルに合わせた.肉 伝導音のパワーと気導音のパワーの,フレームごとの差の平均は,5.98dBで あった.

  図3.46は日常1〜2メートル先の相手に情報を伝えるために自然であると 思われるささやき声の気導音と,その肉伝導音である.マイクアンプの出力 レベルは気導音のささやき声に合わせた.

  図3.47は気導音としての通常音声と,NAMマイクロフォンから収録され る肉伝導の通常音声BTOSである.マイクアンプ出力はBTOSに合わせた.

肉伝導音のパワーと気導音の,フレームごとのパワーの差の平均は,10.18dB であった.

  図3.48はTSP信号を背景雑音として繰り返し流しながらNAM発話を行 ったものである.マイクアンプの出力レベルはNAMに合わせた.気導音の 音声信号が見にくいが,TSP信号と音声信号との振幅を比較すれば,気導音 環境と肉伝導音環境での目的信号と雑音信号の比率がわかる.

図3.49はTSP信号を同音量で背景雑音として繰り返し流しながら通常音 声発話を行ったものである.マイクアンプの出力レベルは肉伝導音のBTOS に合わせた. BTOSの場合TSP信号が,脈音と首の筋振動による基線の揺 れの中に隠れて見えなくなってしまう.つまり気導音の世界では,通常音声 に近い音量を持つTSP信号が,NAMマイクロフォンによる肉伝導音の世界 ではBTOSに音量を合わせると「聞こえなく」なってしまう.

以上,同じコンデンサマイクロフォンを,一方はそのまま気導音マイクロ フォンとして,もう一方はNAMマイクロフォンとして加工して使用し,同 時にステレオ収録して,同じ発話様式の,気導音としての聞こえ方,肉伝導 音としての聞こえ方を比較した.NAMでもBTOSでも目的信号である音声 の感度はNAMマイクロフォンを使用した肉伝導音の場合の方が,気導音よ り高い.

参考のために図3.45と図3.47でNAMマイクロフォン側から収録された NAM信号とBTOS信号のトラックのスペクトラムを図3.50に掲げておく.

図3.50 肉伝導音のトラックからのNAMとBTOSのスペクトラム

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