(1)緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を促進するため、耐震診断
・耐震改修等の費用助成について、一定の額の国費負担に加え、
地方公共団体の負担額に応じた国費負担の上乗せを行うなど、
必要な財源を確保・拡充すること。
(2)緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断の費用助成において、小 規模建築物を中心に助成対象事業費の限度額を超える事例が相 当数生じていることから、助成対象事業費の限度額を実勢に即 して引き上げること。また、特に倒壊の危険性が高い建築物の 場合の補助対象費用床面積当たりの限度額を復活すること。
(3)事業用建築物に係る耐震改修促進税制を復活するとともに、
制度を拡充して実施すること。また、緊急輸送道路沿道建築物 を耐震改修した場合における固定資産税の減額措置を創設する こと。
(4)都条例により既に耐震診断を義務付け、先行して実施した建 築物についても、耐震改修促進法改正により耐震診断を義務付 ける建築物と同様に、耐震改修の助成対象とし、所有者負担の 軽減を図る運用とすること。
の措置であった。耐震化を早急かつ集中的に促進するため、平成22年度補 正予算で示したような枠組みを復活させ、まとまった期間継続して実施する こと。
(2)都では、平成20年度から緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断費用助成を 実施しているが、小規模建築物を中心に助成対象事業費の限度額を超える事 例が相当数生じている。
ついては、耐震診断費用助成における助成対象事業費の限度額について、
実勢に即した引上げを行うこと。
また、特に倒壊の危険性が高い建築物の耐震改修工事は、通常の改修工事 に比べコストがかかることから、補助対象事業費用床面積当たりの限度額に ついて通常の改修工事より割り増して設定していたが、平成22年度限りで 廃止された。この特に倒壊の危険性が高い建築物に係る補助対象費用床面積 当たりの限度額を復活すること。
(3)耐震改修促進法第6条に定める特定建築物を、平成22年3月31日まで に耐震改修をした場合、所得税、法人税について、改修に要した費用の10
%の特別償却ができる制度が廃止された。この耐震化促進税制を復活すると ともに、緊急輸送道路沿道建築物については、特別償却割合を引き上げるな ど制度を拡充して実施すること。
また、緊急輸送道路沿道建築物(事業用)を耐震改修した場合、当該建築 物に係る固定資産税の減額措置を講じるとともに、それに伴う十分な財政支 援を行うこと。
(4)平成25年の法改正により、法定計画で新たに耐震診断を義務付ける対象 建築物については、平成27年度末までの間、耐震改修について通常の交付 金に加え、新たに補助金を追加し、国費による補助率が3分の1から5分の 2へと拡充される。
都は、国に先行し、条例により耐震診断の実施の義務付けを行い、条例に 則して所有者の理解と協力を得ながら耐震施策を展開してきた。この結果、
対象建築物約5,000棟のうち約7割が耐震診断を実施しており、今後、相 当数が改修に着手する見込みである。
耐震改修を促進するためには、所有者の負担軽減を図ることが必要不可欠 である。
このことから、耐震対策緊急促進事業においては、都条例により既に耐震 診断を義務付け、先行して実施した建築物についても、法改正により耐震診 断を義務付ける建築物と同様に、耐震改修の助成対象とし、所有者負担の軽 減を図る運用とすること。
参 考
緊急輸送道路沿道建築物の耐震化
○事業概要
・災害時に早期復旧を図るため、防災拠点や他県等と連絡する緊急輸送道路の 沿道の耐震化を進め、建物の倒壊による道路閉塞を防ぐことが重要。
・東京都耐震改修促進計画において、「地震発生時に閉塞を防ぐべき道路」を 指定し、沿道の建築物の耐震化を促進。
・促進計画で耐震化を図るべき路線として指定した緊急輸送道路については、
住宅・建築物安全ストック形成事業を活用(一般の建築物の補助率 23.0%に 対し緊急輸送道路沿道建築物は 66%)。
・平成 19 年度に、東京都地域防災計画に定める緊急輸送道路全路線を指定し、
区市と連携して法に基づく指導・助言を実施するとともに、補助事業を実施。
平成 27 年度までに沿道の建築物の 100%の耐震化が目標。
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
妥当であり、そのまま継続してほしい。
住宅を改修した場合の所得税・固定 資産税の減免額を広げるべきである。
事業用建物を改修した場合の所得 税、法人税の減免額をもっと広げるべ きである。
事業用建物についても、住宅と同様に 固定資産税を減免するべきである。
減免の効果がわかりにくい。
あまり効果がないので、必要ない。
わからない
回答数=140 0 千円
1,000 千円 2,000 千円 3,000 千円 4,000 千円 5,000 千円 6,000 千円 7,000 千円 8,000 千円 9,000 千円
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000
評定除き事業費 単価による算定
○住宅・建築物安全ストック形成事業における緊急輸送道路沿道建築物に対する 耐震化支援の概要
*住宅・建築物安全ストック形成事業は、平成 25 年度から防災・安全交付金に再編
■ 耐震診断(補助限度額 1,000 円/㎡〜2,000 円/㎡)
■ 耐震改修・建替え・除却(補助限度額 47,300 円/㎡)
○要望する耐震診断・改修等の費用に係る助成制度の概要
■ 耐震診断
■ 耐震改修・建替え・除却
○緊急輸送道路沿道建築物耐震化促進事業の実績
○免震工法など特殊工法による改修工事の場合の補助対象費用床面積当たりの 限度額(平成22年度)
通常の工法の場合 47,300円/㎡
特に倒壊の危険性の高い建築物の場合 70,950円/㎡
○税制上の優遇措置に係るアンケート結果
「平成 19 年 8 月 モデル路線沿道建物所有者アンケート」
国 地方自治体 自己負担
1/3 1/3 1/3
国
地方に応じた負担
地方自治体 自己負担 国定額
※H22 補正:200 万円
地方自治体
自己負担 国
地方に応じた負担
国定率
※H22 補正:1/6
(提案要求先 法務省・国土交通省)
(都所管局 都市整備局)
<現状・課題>
都内の旧耐震基準の分譲マンションは、1万2千棟あり(平成23年度 マン ション実態調査)、その耐震化は喫緊の課題である。調査結果では、耐震化の実 施率は低く(耐震診断は2割弱、耐震改修は1割弱)、都は、権利者間の合意形 成が難しい分譲マンションの耐震化の取組を促進するため、個別訪問し助言等を 行う啓発隊活動を中心に、相談窓口の設置、アドバイザー派遣、セミナー等の開 催などの技術的支援や、耐震診断・耐震改修費用助成、利子補給などの財政的支 援を行っている。今後の一層の耐震化の促進に向け、支援制度の継続・拡充が求 められている。
また、マンションの建替えや改修に当たっては、特別多数決議が必要となるが、
多数の居住者の合意形成が課題となっており、円滑な建替えや改修に向けた、法 制度面等からの支援も重要である。
<具体的要求内容>
〔予算要求に関する事項〕
(1)首都東京の高度防災都市づくりに向け、喫緊の課題である分譲マンション の耐震化を促進するため、耐震診断及び耐震化のための計画策定にかかる区 分所有者の自己負担(現行3分の1)が、より軽減されるように、国の補助 割合を拡充すること。
また、耐震改修工事にかかる区分所有者の自己負担(現行77%)につい ても、より軽減されるように、国の補助割合を拡充すること。
〔制度要求に関する事項〕
○ 建替えについて
(2)老朽化が著しいマンションや耐震性が低いマンションを建て替える場合の 合意要件を緩和すること。
(3)既存不適格マンションなどの別敷地での建替えについて、区分所有法の建 替え決議の対象となるよう改正すること。また、区分所有法改正にあわせて、
マンション建替え円滑化法も改正すること。
(4)敷地に借地権等が設定されるなど、権利関係が複雑なマンションの建替え を促進するため、マンション建替え円滑化法において、土地所有権を含めた 権利変換ができる仕組みの整備を図ること。