相続税等猶予農地等を公共事業用地として譲渡し、当該農地等に 係る相続税等を納付する場合は、相続税等に係る利子税を免除する こと。
参 考
【Case1】
★ の時点で公共事業の用として譲渡する場合に支払う相続税等 納税額 = 相続税等 + 〔 利子税 × 1/2 〕
【Case2】
納税猶予農地の付け替え(買い替えの特例)
相続等の発生 相続人等の死亡等
相続税等
(相続税等の免除)
(猶予期間)
(納税額)
用地取得
★
【猶予された相続税等は相続人等が死亡するまで免除されない】
【しかも猶予期間が長くなれば利子税の負担が大きくなる】
⇒ 相続税等の納付
⇒ 猶予期間が長くなれば利子税の負担が大きくなる
⇒ 都心部では代替地となる農地が少ない
(出物があっても事業とタイミングが合わない)
⇒ 代替地と等価の農地との付け替え(代替地の分筆)が必要
改正後:公共事業協力による軽減措置(利子税全額)
現行:公共事業協力による軽減措置(利子税の1/2)
(平成8年4月1日より施行)
第三者の農地を代替地として取得し、納税猶予を継続させる可能 性は極めて低い
利子税の全額免除を要望
2 公共事業用地提供者等に対する介護保険料の減免措置
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 建設局・都市整備局)
<現状・課題>
東日本大震災の発生を受けて、首都東京も高度防災都市実現のため、都市基盤 施設の用地取得を加速させることが喫緊の課題であるが、そのためには以下の解 決が必須である。
公共事業のため収用権を背景として資産が買い取られる場合には、その買取り 等が資産の所有者の意思に関係なく行われることなどから、譲渡所得については、
税法上、税負担軽減のための特例がある。
しかし、所得税法とは別の各区市等の介護保険条例で定める介護保険料は軽減 措置が無く、譲渡所得に伴いこの保険料の負担増が生じている。
65歳以上の加入者(第1号被保険者)の介護保険料は、被保険者の合計所得 金額に応じてその納付金額が定められている。そのため、65歳以上の土地所有 者等が公共事業に伴う補償金を受けとった場合には、合計所得金額の増加によっ て保険料負担額が上昇することがある。
<具体的要求内容>
国民健康保険税(料)の算定に当たっては、公共事業に伴う補償金を受けとっ た場合には、前年の所得から特別控除等の軽減措置が講じられている(平成14 年8月改正)。
介護保険料の算定に当たっても、前年の所得が基準となることから、国民健康 保険税(料)と同様、公共事業協力者の負担軽減を図るため、特別控除等の減免 措置を講じること。
公共事業に伴う補償金を受けとった場合、前年の所得を根拠に算 出される介護保険料については、国民健康保険税(料)の算定と同 様に特別控除等の減免措置を講じること。
参 考
<<足立区の例>>
年間の合計所得金額が400万円以上の者が補償金を受け、補償金と 合わせた合計所得金額が800万円以上となったと仮定した場合、翌年 の年間保険料は約3万4千円の増額となる。
足立区介護保険条例 第12条(保険料率)
65歳以上(第1号被保険者)の人が納める保険料
年間保険料
(円)
第1段階 生活保護受給者または老齢福祉年金受給者で区民税世帯
非課税 32,760 0.49
第2段階 本人および世帯全員が区民税非課税で、本人の課税年金
収入額と合計所得金額の合計が80万円以下 38,880 0.58 特例
第3段階
本人および世帯全員が区民税非課税で、本人の課税年金
収入額と合計所得金額の合計が120万円以下 43,560 0.65 第3段階 本人および世帯全員が区民税非課税 50,160 0.75
特例 第4段階
本人が区民税非課税(世帯に区民税課税者がいる場合)で 本人の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円 以下
58,200 0.87
第4段階 本人が区民税非課税(世帯に区民税課税者がいる場合)
(基準額) 66,840 1.00
第5段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が125万円未満 72,240 1.08
第6段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が125万円以上 80,880 1.21
第7段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が190万円以上 96,960 1.45
第8段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が400万円以上 99,600 1.49
第9段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が600万円以上 120,360 1.80
第10段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が800万円以上 133,680 2.00
第11段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が1,200万円
以上 153,840 2.30
第12段階 本人が区民税課税で本人の合計所得金額が1,800万円
以上 180,480 2.70
(平成24年4月1日時点)
基準額に 対する比率
段階 対象者
3 公共用地取得に係る譲渡所得の特別控除の通算適用
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 建設局・都市整備局)
<現状・課題>
東日本大震災の発生を受けて、首都東京も高度防災都市実現のため、都市基盤 施設の用地取得を加速させることが喫緊の課題であるが、そのためには以下の解 決が必須である。
公共事業に伴い、土地等の資産を譲渡した場合、譲渡所得に対する課税につい ては、同一事業について最初に譲渡した年についてのみ5,000万円の特別控 除が認められている。
しかしながら、複数の借地人に土地を貸している土地所有者においては、公共 事業に協力する意思がありながら、借地人などの生活再建上の事情により、用地 を複数年にわたって分割し、譲渡することを余儀なくされる場合がある。
この場合、最初の年の譲渡所得が5,000万円に満たなければ特別控除を有 効に利用することができず、公共事業協力者に対して不公平感を生じさせること となる。
<具体的要求内容>
特段の事情があるものに限り、税務当局に事前協議を行うこととし、事前協議 を経たものについては、公共用地取得に係る譲渡所得の特別控除の通算適用がで きるよう租税特別措置法を改正すること。
例) 同一の土地所有者で、複数の借地権者やアパート等があり、同時期に用地 取得ができない場合など。
公共用地取得が2か年以上にわたる場合には、譲渡所得の特別控 除を通算して適用すること。
参 考
同一路線の事業における「代替資産の特例」と「特別控除の特例」の適用関係
〔 現 行 〕
1年目
⇒ 「代替資産の特例」か「特別控除の特例」のいずれかを選択できる。
2年目以降
⇒ 「代替資産の特例」を適用できる。
〔 改 正 要 望 〕
1年目
⇒ 「代替資産の特例」か「特別控除の特例」のいずれかを選択できる。
2年目以降
⇒ 「代替資産の特例」か「特別控除の特例」のいずれかを選択できる。
※「代替資産の特例」とは
⇒土地等の譲渡が行われ補償金を取得した場合において、その補償金で 代わりの資産を取得したときは、課税の繰延べ(課税上譲渡がなかっ たものとすること。)を受けることができる、というもの。
4 マンション共有地を円滑に取得するための法令改正
(提案要求先 法務省・国土交通省)
(都 所 管 局 建設局・都市整備局)
<現状・課題>
東日本大震災の発生を受けて、首都東京も高度防災都市実現のため、都市基盤 施設の用地取得を加速させることが喫緊の課題であるが、そのためには以下の解 決が必須である。
マンションに関する権利は、専有部分に関する権利(区分所有権)と土地の所 有権など敷地に関する権利(敷地利用権)等からなっており、これらの権利は原 則、分離処分をすることができない。そのため公共用地取得に際しては、区分所 有者及び議決権の各4分の3以上の特別多数決議により、分離処分を可能とした 上で用地取得を行っている。しかしながら、分離処分が可能となった土地を分筆 するためには、共有者全員による共同申請が必要とされているため、1人でも反 対者がいる場合には、分筆ができず、結果として任意での事業用地の取得ができ ないこととなり、建物の区分所有等に関する法律と不動産登記法との間で著しい 不整合が生じている。
このため、マンション共有地の取得は、共有者の大多数が事業に協力的であっ ても、土地収用手続という強制手段によらざるを得ないのが実状であり、事業の 長期化の一因であるとともに、事業に協力する意思のある権利者にも大きな負担 を強いることとなる。
<具体的要求内容>
多数の事業協力者の意向を反映し、少数の反対者のために用地取得が困難化す ることを避けるとともに、円滑な用地取得を推進するため、特別多数の合意によ って土地の分筆が可能となるよう、建物の区分所有等に関する法律及び不動産登 記法等関係法令を改正すること。
建物の区分所有等に関する法律及びその他の関係法令を改正す ること。