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低炭素かつ安価で安定的な供給に向けた抜本的 な電力改革の推進

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1  新電力の育成等に向けた電力システム改革の推進 

(提案要求先  内閣府・総務省・経済産業省・環境省) 

(都所管局  環境局) 

1  低炭素かつ安価で安定的な供給に向けた抜本的

  

<現状・課題> 

今後のエネルギー政策は、将来世代のエネルギー選択や負担を規定することと なる非常に重要なものであるため、日本と地球の未来を見据えた国の責任ある対 応が必要である。 

東日本大震災によって、これまでの地域独占的な日本の電力システムの弱点が 露呈した。現行の電力供給体制の弱点を克服するための最優先の課題は、規制改 革により、電力市場に多様な事業者の参入を促し、競争を通じて供給力を高める ことである。その担い手として期待される新電力は、自由化部門における販売電 力量では本年7月においても4.4%程度のシェアを占めるにすぎない。また、

我が国の電気料金は、国際的に割高な上、更に料金値上げや供給不安が重なると、

産業や雇用の空洞化につながる懸念がある。 

  都では、電力の安定供給のみならず、新電力育成にも貢献するため、新たな取 組として官民連携インフラファンドの創設や複数契約の推進などの取組を進めて いる。 

  国では、本年4月に「電力システムに関する改革方針」が閣議決定され、「広 域系統運用機関(仮称)」の設立や小売全面自由化などが実施される見通しとな った。その第1段階となる電気事業法の一部を改正する法律は先般の通常国会で 廃案となったが、早期の法案成立を目指すべきである。今後、電力システム改革 の具体化に当たっては、実質的な参入障壁の解消を図ることで、電気事業に競争 原理を導入し、多様な事業者の参入促進により、電力供給の安定と消費者の選択 肢を増やすとともに、低炭素なエネルギーの選択を促す取組を進め、電気を安心 して使用できる環境を構築する電力制度改革を断行するべきである。 

 

<具体的要求内容> 

(1)エネルギー戦略の早急な構築 

国としてのエネルギー政策は、国家の存立に直結することから、東日本大 震災以降取組が拡大した省エネルギー化や再生可能エネルギー導入の加速を 前提とし、エネルギーの安定供給やコスト抑制と地球温暖化対策の推進に配 慮したエネルギー戦略の構築を早急に行うこと。 

(2)電力システム改革の早急な具体化と着実な実施 

先般の通常国会で廃案となった電気事業法の一部を改正する法律案を早期 に成立させるとともに、抜本的な制度改革に向けて、発送電分離や小売の全 面自由化など電力システム改革を早急に具体化し、着実に実施すること。 

(8)地域間を越えた機動的な電力の全国融通を促進するなど九電 力会社間の系統を包括的に運用するとともに、地域間連系線の 増強や周波数変換装置の増設を着実に実施すること。 

(9)電力需給状況に関する具体的かつ詳細な情報公開を行うとと もに、過大な需要見通しを前提としないよう留意し、適切な電 力需給想定を設定すること。また、自治体が電力対策を行うた めに必要な情報を電力会社から自治体に提供する仕組みを構築 すること。 

(3)電力システム改革による電力市場への多様な事業者の参入促進 

法制度の整備にとどまらず、新電力等の育成に資する具体的な取組を進め、

新電力と地域を越えた電力供給(域外供給)を合わせ、シェア30%程度を 目指した政策展開を行うこと。 

そのためには、一般電気事業者の電源投入を拡大するなど卸電力取引所の 活性化・安定化に積極的に取り組みつつ、卸電力市場が機能するまでの当面 の措置として常時バックアップや複数契約(部分供給)を進めること。引き 続きインバランス料金の更なる見直しを進めていくこと。 

公営水力発電は、全国で240万kWあり、新電力における供給力の30

%にも相当する貴重なベース電源となり得る。公営水力発電から新電力への 売電が速やかに実現する環境を整備すること。 

現在、域外供給は、法令上可能であるが、実例は極めて少ない。一般電気 事業者間による地域独占体制を打破するため、域外供給に積極的に取り組め る環境を創り、電力会社間での競争を促進すること。 

東京電力の火力発電所の約4割が運転開始から35年を経過しており、故 障による運転停止のリスクがある。それを払拭するとともに、新電力の育成 を目指す重要な取組として、また、発電における高効率化・低炭素化を進め るため、発電所の売却も含め、他の事業者を活用した老朽化した火力発電所 の天然ガスコンバインドサイクルへのリプレースを促すこと。 

(4)国における官民連携インフラファンドの活用 

国の官民連携インフラファンド(㈱民間資金等活用事業推進機構)により、

早期に社会資本整備における長期的かつ安定的な資金の供給を行うこと。ま た、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(P FI法)」を弾力的に運用し、老朽化した火力発電所のリプレースにも活用 すること。 

(5)東京電力改革の徹底監督 

      東京電力の徹底した経営の合理化が進むよう、国は東京電力の経営を厳し く監督すること。また、発電所のリプレースに際し、その実現可能性などを 外部の第三者が検証できるよう発電所の個別収支等について、適切に情報公 開を行わせ、経営の透明性を向上させること。 

(6)低炭素な電源確保の推進 

国は、今後石炭火力発電をベース電源としていく方針を掲げている。しか し、最新技術を活用した高効率な石炭火力であっても、天然ガス発電と比較 するとCO排出量は2倍を超える。加えて、一旦石炭火力発電所が建設さ れると約40年間は稼動することとなり、その間大量のCOが排出される。

このため、電力安定供給に向け、当面火力発電所の役割が高まるが、石炭火 力発電所をベース電源としていくことは地球温暖化対策の観点から極めて問 題があり、CO排出を最小とするよう、より低炭素な電源の確保や運転を 行うこと。 

さらに、現行の燃料コストのみに左右されず、長期的な燃料価格の動向、

CO対策費等総合的な観点から電源構成について検討すべきである。 

(7)安価な燃料調達に向けた戦略的取組の一層の強化 

      エネルギーコストの抑制は企業の競争力を維持するために不可欠であり、

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