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結論・得られた知見

3. 学校現場での教育 ICT システムのあり方

3.7 ネットワークへの接続速度

3.7.2 結論・得られた知見

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表 3-14 回線速度可変負荷試験東京都荒川区動画評価結果

分類 品質評価項目 LTE インターネ

ット回線 レスポン

ス遅れ

再生実行ボタン押下後、再生開始まで 8秒以上 かかった

0% 0%

データ量 の減少

動画コンテンツの再生が停止または途切れる 71% 33%

表 3-15 回線速度可変負荷試験仮想地域環境動画評価結果

分類 品質評価項目 LTE インターネ

ット回線 レスポン

ス遅れ

再生実行ボタン押下後、再生開始まで 8秒以上 かかった

83% 12.5%

データ量 の減少

動画コンテンツの再生が停止または途切れる 83% 72%

いずれの回線においても、動画の再生が停止する端末が多く報告されている。また、評価 対象端末以外にデコードエラーが発生したとの報告があげられている。もっとも多くの端末 が動画再生を実行できた東京都荒川区のインターネット回線の場合、評価対象とした12台

(3台×4人)のうち、4台について停止することなく再生可能であった。なお、ほとんど の情報端末は停止したのちに再生が再開し、最後まで再生することができている。

3.7.2.3 最低限必要となるインターネットアクセス帯域の考察 再生に問題が発生した動画再生試験について考察を行う。

「3.7.2.2 動画再生試験の結果」に示したように、再生が停止した端末も、再生中の端 末の処理完了に伴い、順次、再生が再開する。これは、全体として一定の処理能力の限界が あり、端末の再生完了に伴い解放される処理能力が、再生が停止した端末に割り当てられて 再生が再開する現象が繰り返されているためと考えられる(図 3-4)。

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図 3-4 停止状態の端末が再生を再開する理由

各回線について、試験中のリバースプロキシの最大トラフィック量を比較する。

表 3-16 回線速度可変負荷試験リバースプロキシの最大トラフィック量比較 一回目 二回目 平均 一台分 東京都荒川区LTE(SIM) 63Mbps 49Mbps 56Mbps 1.4Mbps 仮想地域環境(インターネット回線) 41Mbps 63Mbps 52Mbps 1.9Mbps 東京都荒川区(インターネット回線) 42Mbps 44Mbps 43Mbps 1.0Mbps 仮想地域環境LTE(共有) 24Mbps 17Mbps 21Mbps 0.78Mbps 東京都荒川区では40台の情報端末を利用しているので、最もトラフィック量が大きかっ たLTE回線では、一台当たりのトラフィック量は(63+49)÷2÷40=1.4Mbps、仮想地域 環境では27 台の情報端末を利用しているので、最もトラフィック量が小さかった LTE 回 線では、一台当たりのトラフィック量は(24+17)÷2÷27=0.78Mbpsとなり、仮想地域環 境の情報端末は、東京都荒川区の情報端末の半分程度のトラフィックしか受信できていない ことになる。

1.4Mbps という帯域は、一般的な動画サービスを視聴するために十分な帯域であること

から、その場合においても動画を再生できない端末が半数以上あるのは、ネットワーク帯域 の問題ではなく、コンテンツサービス側の処理能力あるいは処理方法がボトルネックになっ ているものと考えられる。

ただし、仮想地域環境のLTE回線では、再生を開始できない端末が多いことから、一台

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あたりのトラフィック量として、0.78Mbps と 1.4Mbpsの間に、一つの境界値が存在して いるものと考えられる。このことから、この平均値である1.1Mbpsを境界値とみなす。

これらの考察から、学習・教育クラウド・プラットフォームを利用するために、最低限必 要となるインターネットアクセス帯域は、同時アクセスを行う情報端末一台あたり

1.1Mbps以上と考えられる。もし、一つの学校において、40台の情報端末から同時アクセ

スを行う場合には、44Mbps以上のインターネットアクセス帯域が必要ということである。