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122 (イ) 中学校
生徒数 333名
教員数 24名
教室数 12室 (3) 試算対象
試算対象は表 5-2のとおり設定した。電源設備・工事費用等も必要となるが、既存の 学校設備により大きく変動することから、範囲からは除外した。
表 5-2 試算対象
費目 内訳 概要
校内 ICT 環境
情報端末 児童生徒用、教員用に1台の情報端末および予備機(総 数の12%)
保管庫 充電機能付き情報端末保管庫。教室当たり1台
電子黒板 ディスプレイもしくはプロジェクタ型。教室当たり1台 無線LAN 各教室のアクセスポイントを含む無線LAN環境 セキュリティ対策 情 報 端 末 の ウ イ ル ス 対 策 ソ フ ト ウ ェ ア お よ び 制 御
(Mobile Device Management)ソフトウェア ネットワ
ーク
アクセス回線 学校から地域イントラネットやインターネットに接続す るための物理回線
インターネットサー ビスプロバイダ
インターネットに接続するためのサービス
センタシ ステム
データセンタ データセンタ内の機器設置スペース
ネットワーク機器 各機器を接続するレイヤー2/3スイッチ、ファイアウォ ールおよび、負荷分散装置一式
サーバ/ストレージ システムを稼働させるサーバコンピュータおよび、デー タを保存するストレージ装置一式
アプリケ ー シ ョ ン・コン テンツ
アプリケーション・
コンテンツ
学校が利用する提示型教材・ドリル教材・協働学習コン テンツ(システム)一式
設計・設 定
校内ICT機器 機器の選定を含むシステム設計および機器の初期設定、
据え付け作業 センタシステム
監視・保 守・運用
校内ICT機器 機器故障時の修理・交換
センタシステム 定期的なシステム監視、機器故障時の修理・交換 ヘルプデスク 障害発生時などに学校が問い合わせを実施するヘルプデ
スク
ICT支援員 児童生徒、教員の機器操作および、学校内のICT環境の 管理・運用の支援員
123 5.2 試算
(1) 個別構築型
学習・教育クラウド・プラットフォーム型について試算した結果、1校あたりの年 間コストは、約25百万円となった。
試算の詳細を表 5-3に示す。
表 5-3 個別構築型のコスト試算結果
項番 項目 年費用
(1 校・千円) 備考
校内 ICT 環境
1 情報端末 9,930 ビジネスユースのタブレットPC(13万円/1台)と仮 定し、5年償却にて積算
2 保管庫 160 8年償却にて積算 3 電子黒板 770
5年償却にて積算 4 校内サーバ 50
5 無線LAN 400
6 セキュリティ対策 920 ウィルス対策、有害サイトフィルタリングを想定 ネットワーク
7 アクセス回線 96 最大100Mのアクセス回線を利用し、データセンタに 対する VPN による接続を想定
8 インターネットサ
ービスプロバイダ 320 データセンタから100M帯域保証のインターネット接 続を想定
センタシステム/コンテンツ 9 データセンタ/機
器等 160 データセンタにサーバ7台、ストレージ、ネットワー ク機器設置を想定し、5年償却にて積算
10 ア プ リ ケ ー シ ョ
ン・コンテンツ 4,120
校内サーバによる協働学習アプリケーション、センタ システムによる個別学習型/提示型コンテンツの提供 を想定
設計・設定
11 校内ICT機器 800
「平成22年度西日本地域におけるICTを利活用した 協働教育の推進に関する調査研究報告書(p131)」を 参考に5年利用を想定し案分
12 センタシステム 1,480 設計に SE 稼働 3 人月、構築に SE 稼働 5 人月とし、5 年利用を想定し案分
保守・運用
13 校内ICT機器 1,750 本体価格比年間 3%の保守費が生じると仮定
14 センタシステム 220 サーバ/NW機器等の保守、監視・運用を想定 15 ヘルプデスク 760 2席でのヘルプデスク対応を想定
16 ICT支援員 4,800 1校に1名常駐と仮定
小計 26,736
124 (2) 学習・教育クラウド・プラットフォーム型
学習・教育クラウド・プラットフォーム型について試算した結果、一校あたりの年 間コストは、約12百万円となった。
プラットフォームの共同利用による割り勘効果の恩恵がある上に、マルチOSマル チブラウザ対応により安価な端末が採用可能となり、従来の個別構築型よりも低コス トなモデルであるといえる。また、クラウド化による校内 ICT 環境の運用コスト低 減も期待できる。
試算の詳細を表5-4に示す。
表 5-4 学習・教育クラウド・プラットフォーム型のコスト試算結果
項番 項目 年費用
(1 校・千円) 備考
校内ICT環境
1 情報端末 4,470 廉価なタブレットPC(3.5万円/1台)と仮定し、5年 償却にて積算
2 保管庫 160 8年償却にて積算 3 電子黒板 640 5年償却にて積算
4 校内サーバ - クラウドサービス利用のため必要なしと想定 5 無線LAN 400 5年償却にて積算
6 セキュリティ対策 920 ウィルス対策、有害サイトフィルタリングを想定 ネットワーク
7 アクセス回線 72 最大100Mのアクセス回線を想定 8 インターネットサ
ービスプロバイダ 24 アクセス回線に対応したインターネットプロバイダ接 続を想定
センタシステム/コンテンツ
9 クラウドサービス
(SaaS) 3,210
SaaSにより協働学習アプリ、個別学習型/提示型コ ンテンツを提供され、一部機能は本事業開発のプラッ トフォーム機能で代替可能と想定
設計・設定
10 校内ICT機器 690
クラウドサービス利用により簡易に設定を行えること から、市販タブレットPCの初期設定代行サービスの 市価(2,000円)とし、3年利用を想定し案分
11 センタシステム 200 クラウドサービス利用のため、設定に1人月分のSE 稼働のみ発生すると仮定し、5年利用を想定し案分 保守・運用
12 校内ICT機器 440 本体価格比年間3%の保守費が生じると仮定
13 センタシステム 600 個別構築の半分程度の運用稼働と仮定(保守・監視、
一部の運用作業はクラウドサービスに含まれる)
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14 ヘルプデスク 190 複数教育委員会を対応する共有ヘルプデスクを想定 15 ICT支援員 960 クラウド化により校内ICT環境運用稼働が軽減され、
週1度の巡回対応と仮定
小計 12,976
(3) まとめ
個別構築型の学習・教育クラウド・プラットフォーム型のコスト比較の概要を表 5-5に示す。
表 5-5 個別構築型と学習・教育クラウド・プラットフォーム型のコスト比較
項番 項目 個別構築 クラウド 差額 主な削減理由
1 校内ICT環境 12,230 6,590 -5,640 マルチOS/マルチブラウ
ザ対応により、情報端末の 単価が減少
校内サーバが不要 2 ネットワーク 416 96 -320 センタシステムへの VPN
接続と帯域保証型インタ ーネット回線利用から、学 校直接のベストエフォー ト型に変更
3 センタシステム
/コンテンツ
4,280 3,260 -1,020 SaaS型に変更により割り
勘効果が発生
一部のアプリの機能を本 事業プラットフォームで 代替可能と想定
4 設計・設定 2,280 890 -1,390 クラウド化により設計・構 築内容が簡略化されたた め
5 保守・運用 7,530 2,190 -5,340 クラウド化によりシステ ムが簡略化され、人的なサ ポート費用が大幅に削減 されたため
合計 26,736 13,026 -13,710
これらの結果から、従来の個別構築型ではなく学習・教育クラウド・プラットフォーム型 を選択することで、約50%のコスト削減できることが明らかになった。
コスト削減の範囲は共同利用による割り勘効果が期待できるプラットフォームのみなら ず、選択肢が広がる情報端末や、負担軽減が期待できる運用コストにまで及ぶと考えられる。
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