3. 学校現場での教育 ICT システムのあり方
3.7 ネットワークへの接続速度
3.7.1 実証
実証試験は、実証地域から 1 校、および仮想地域環境において実施した。実証地域校に は40台の情報端末、仮想地域環境には30 台余りの情報端末を設置し、帯域の異なるイン ターネットアクセス回線を切り替えながら、学習・教育クラウド・プラットフォーム上のコ ンテンツ(音声と動画)を情報端末から一斉に視聴することで負荷をかけ、再生がスムーズ におこなえるインターネットアクセス帯域を確認する(以下、回線速度可変負荷試験)。
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図 3-2 回線速度可変負荷試験
なお、一つの教室から同一の教材コンテンツを全情報端末から同時にアクセスするといっ た状況は通常では発生しない(電子黒板での視聴あるいは、別々の教材コンテンツ、ばらば らのタイミングでのアクセスとなる)ため、想定以上の負荷をかける試験となる。
3.7.1.1 実証試験参加校と情報端末、インターネットアクセス回線の情報
実証地域からは東京都荒川区の尾久小学校を選定し、平成27年3月5日(木)の15時
~18時にかけて実証試験(回線速度可変負荷試験)を実施した。
試験実施校 東京都荒川区尾久小学校
試験実施日時 平成27年3月5日(木)15:00~18:00 情報端末 Windows OSタブレット PCx40台 インターネットアクセス
回線
1:LTE(下り最大150Mbps、各端末にSIM)
2:インターネット回線(100Mbps帯域保証)
仮想地域環境では平成27年3月13日(金)の10時~13時30分にかけて実証試験(回 線速度可変負荷試験)を実施した。
76 試験実施校 仮想地域環境
試験実施日時 平成27年3月13日(金)10:00~13:30 情報端末 WindowsOSタブレットPCx7台
Android OSタブレットPCx10台 iPad x10台
インターネットアクセス 回線
1:LTEモバイルルータ(下り最大 75Mbps、上り最大25Mbps、
10台で共有)
2:インターネット回線(100Mbps)
両校で LTE を用いているが、東京都荒川区では各情報端末でSIMカードを利用し、仮 想地域環境では、3台のLTE モバイルルータを10台程度の情報端末で共有する形とした。
各校のインターネットアクセス回線の実効帯域を測定するため、インターネット上で画像 ファイルのダウンロード時間から転送速度を算出するサービスを使用した結果をまとめる。
表 3-10 回線速度可変負荷試験各回線の実効速度
最高データ転送速度(Mbps) 平均データ転送速度(Mbps)
東京都荒川区(LTE) 6.35 4.17
5.85 3.60
4.99 2.98
東京都荒川区
(インターネット回線)
45.54 26.24
37.37 26.34
45.93 30.20
仮想地域(LTE) 5.66 1.85
3.81 1.35
3.61 1.95
仮想地域
(インターネット回線)
37.89 23.94
35.28 23.36
38.68 23.63
ネットワーク帯域の大きさとしては、東京都荒川区のインターネット回線と仮想地域のイ ンターネット回線がほぼ同等、東京都荒川区のLTE、仮想地域のLTE順に狭くなる。ただ し東京都荒川区のLTEは各端末当たりの帯域なので、40台分として考えると、最も大きい 帯域となる(図 3-3)。
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図 3-3 回線速度可変負荷試験の帯域の整理
3.7.1.2 実証試験の実施手順
回線速度可変負荷試験は以下の手順で実施した。
表 3-11 回線速度可変負荷試験の作業手順
時間 作業項目 概要
15:00 準備作業 現地集合
試験場所に移動し情報端末を準備 時間があればコンテンツアクセスの練習
15:30 回線速度可変試験(回線1) 回線切替
実効帯域測定
音声コンテンツの再生・評価x2回 動画コンテンツの再生・評価x2回
17:00 回線速度可変試験(回線2) 回線切替
実効帯域測定
音声コンテンツの再生・評価x2回 動画コンテンツの再生・評価x2回
18:00 撤収 機材を片付けて撤収
準備作業から音声再生試験、動画再生試験の実施手順および品質評価項目については
「3.8.1.5 実施試験の実施手順」を参照すること。
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