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第1章 背景,先行研究,問題の所在

1 広島大学科学わくわくプロジェクトジュニア科学塾

1.4 科学講座の活動とその成果,受講生の要望と活動

1.4.2 受講生の要望と活動

1.4.2.6 結果の検討

上に述べたように,第1回講座,第2回講座とも,4つの項目すべて,平均 が2以下である。これは,講座レポートは学校のノートとは異なる記録であり,

内容を理解し,その理解に基づき自ら考えて書く性質が強いため,受講生にと って講座レポートは容易ではないのであろう。その中で,若干であるが,項目 1「講師の先生の話の内容」と,項目3「実験の結果と考察」が,あとの2つ の項目より平均が高いため,受講生は,負荷の高い高度な内容を理解,吸収し ようと活動に取り組んだことがうかがえる。

述があった 17 名のグループ平均が 2.0 で,記述がなかった9名のグループ平均 が 1.7 であり,レポート項目3「観察の結果と考察」については,17 名の平均 が 1.7 で,9名の平均が 1.6 であった(図 1-8)。26 名個々のレポート平均の分 布を図 1-9 に示す。以上のように,「①科学の思い」について観点Aの記述があ った 17 名,つまり「生き方・生活」(関心意欲態度)に科学への思いを示す人 は,学習内容の記載の評価と結果考察の記載の評価がやや高い傾向が見られた。

また,26 名の回答のうち,「②わくプロへの期待と抱負」について観点Cの記 述があった 16 名,記述がなかった 10 名の2つのグループに分け,受講生個々 の講座後レポート評価の得点を調べた。レポート項目1「講師の先生の話の内 容」については,記述があった 16 名のグループ平均が 2.0 で,記述がなかった 10 名のグループ平均が 1.7 であり,レポート項目3「観察の結果と考察」につ いては,16 名の平均が 1.9 で,10 名の平均が 1.2 であった(図 1-10)。 26 名個々のレポート平均の分布を図 1-11 に示す。以上のように,「②わく プロへの期待と抱負」について観点Cの記述があった 16 名,つまり「体験・実 験・実技」(表現処理)にわくプロへの期待と抱負を示す人は,学習内容の記載 の評価と結果考察の記載の評価がやや高い傾向が見られた。

わくプロジュニア科学塾に参加する理科・科学好き中学生は,高度な内容の 学びの場への強い希望を持っていて(要望),負荷の高い高度な内容を理解,吸 収しようと活動に取り組めている(活動)と言えよう。

図 1-1 第2回講座後の自己評価結果

図 1-2 第3回講座後の自己評価結果

図 1-3 講座後のレポート例

図 1-4 第2回講座後レポートの評価結果

図 1-5 第3回講座後レポートの評価結果

図 1-6 第1回講座レポートの評価結果 1)講師の先生の話の内容

2)観察の目的と方法 3)観察の結果と考察 4)本日のまとめ

4項目それぞれを4点満点で評価

図 1-7 第2回講座レポートの評価結果 1)講師の先生の話の内容

2)観察の目的と方法 3)観察の結果と考察 4)本日のまとめ

4項目それぞれを4点満点で評価

図 1-8 質問の回答とレポート評価

「生き方・生活」に科学への思いを示す人

質問2の「①科学への思い」とレポート評価(観点A,C)の関連 縦軸は,2回の講座の 26 名の平均点(単位:点)

図 1-9 質問の回答とレポート評価

「生き方・生活」に科学への思いを示す人

質問2の「①科学への思い」とレポート評価(観点A,C)の関連 横軸は,児童個々を示す

縦軸は,2回の講座の個人平均点(単位:点)

0.0##

0.5##

1.0##

1.5##

2.0##

2.5##

3.0##

3.5##

4.0##

図 1-10 質問の回答とレポート評価

「体験・実験・技術」にわくプロへの期待と抱負を示す人

質問2の「②わくプロへの期待と抱負」とレポート評価(観点A,C)の関連 縦軸は,2回の講座の 26 名の平均点(単位:点)

図 1-11 質問の回答とレポート評価

「体験・実験・技術」にわくプロへの期待と抱負を示す人

質問2の「②わくプロへの期待と抱負」とレポート評価(観点A,C)の関連 横軸は,児童個々を示す

縦軸は,2回の講座の個人平均点(単位:点)

0.0##

0.5##

1.0##

1.5##

2.0##

2.5##

3.0##

3.5##

4.0##

表 1-1 第2・3回講座レポートの評価時に用いた基準表

表 1-2 レポートの評価点合計(16 点満点)と質問紙の4段階評価との相関

(スピアマンの順位相関行列)

表 1-3 質問紙の項目⑦とレポートの4項目得点との相関

(項目⑦:この研修で新しくわかるようになったことやできるようになったことはありましたか。)

(スピアマンの順位相関行列)

表 1-4 受講希望者への質問の回答 質問(1)5件法で回答(26 名)

表 1-5 質問(2)の回答結果 自由記述で回答

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