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管制間隔

ドキュメント内 航空宇宙工学専攻 博士後期課程 (ページ 120-126)

この節では管制間隔に関わるものの抜粋を記載する.文中の番号は原本に合わせて記 載しているため全ての番号が記載されていない.

第1項 管制間隔

この項では基本となる管制間隔について抜粋する.

Ⅱ 計器飛行管制方式 2 管制間隔

【適用】

(1) a管制間隔は、次に掲げる航空機相互間に、垂直間隔、縦間隔又は横間隔を以下 に掲げる方法及び基準により設定するものとする。ただし、IFR 機にVMCを維 持して飛行することを許可した場合及びレーダー間隔を適用する場合はこの限 りではない。

(a) IFR機相互間

(b) ~ (e) 省略

b DMEを利用する場合の管制間隔は、関連航空機間の距離を同一のDME施設か

ら確認することにより設定するものとする。

【垂直間隔】

(2) a IFR機に対する垂直間隔の最低基準は、次に掲げるとおりとする。

(a) フライトレベル290以下の高度にあっては、1,000フィート (b) フライトレベル290を超える高度にあっては、2,000フィート

(c) RVSM適用空域を飛行するRVSM適合機相互間にあっては、1,000フィー ト

(d) RVSM適用空域を飛行するRVSM適合機とRVSM非適合機相互間にあっ

ては、2,000フィート

(e) (c)を適用している場合であって、機器の故障により RVSM 適合基準を満 たさなくなった旨の通報を受けたときは、当該航空機と他の航空機との間 にあっては2,000フィート

b、c 省略

d RVSM適用空域において、航空機から「並」を超える乱気流に遭遇した旨の

通報があった場合は、垂直間隔の最低基準を確保するため、当該航空機と他 の航空機との間に 2,000 フィートの間隔を設定する。また、当該報告のあっ た高度とその上下1,000フィートの高度の使用を一時中止する。

e 省略

【縦間隔】

(3) a 同方向経路又は交差経路を飛行する航空機相互間における縦間隔の最低基準 は、次に掲げるとおりとする。なお、DME を使用する場合は、航空機との直接 交信により縦間隔を設定するものとする。また、出発機相互間に縦間隔を設定す る場合は、真対気速度に代えて指示対気速度によることが望ましい。

(a) 先行機が後続機の真対気速度よりも40 ノット以上速い真対気速度を維持し ている場合であって、次のいずれかの場合、両機がDME を使用するときは5 海里、その他のときは3分:

(b) 先行機が後続機の真対気速度よりも20ノット以上速い真対気速度を維持し ている場合にあって、次のいずれかの場合、両機がDMEを使用するときは10 海里、その他の時は5分:

(c) 上昇又は降下を行う航空機が他の航空機の高度を通過する場合

ア 両機がDMEを使用している場合であって、先行機が降下を行うとき、又は後 続機が上昇を行うときは、10海里

イ 両機がDMEを使用していない場合であって次のすべての条件が満たされる ときは、5分

(ア) 先行機が降下を行うとき又は後続機が上昇を行うとき

(イ) 高度変更が開始される時点において、両機間の垂直間隔が4,000 フィー ト以下の場合

(ウ) 先行機が位置通報を行ったフィックスにおいて、後続機が位置通報を

行った時刻又は当該フィックスの通過時刻を指定する管制指示を後続機 が確認応答した時刻から、10 分以内に高度変更を開始する場合

(d) 前3項に該当しない場合

ア 両機がDMEを使用するときは、20海里 イ その他のときは、10分

【横間隔】

(4) a 横間隔は、次の方法により設定するものとする。

(a) 航空機に対し、(中略)保護空域が重複しない異なる飛行経路を指示又は承 認する。ただし、民間及び自衛隊訓練/試験空域との間にあっては当該保護空 域との間に5海里の間隔を設定する。

(b) 以下省略

2 項 レーダー間隔

この項ではレーダー使用時に適用されるレーダー間隔を抜粋する.

Ⅳ レーダー使用基準 6 管制間隔

【適用】

(1) レーダー間隔は次に掲げる航空機相互間に適用するものとする。

(a) レーダー識別された航空機相互間

(b) 出発機であって離陸滑走路末端から1海里以内でレーダー識別される見込み のあるものとレーダー識別された航空機との間

(c) 省略

【レーダー間隔の最低基準】

(4) a 航空機相互間におけるレーダー間隔の最低基準は、次に掲げるとおりとする。

この場合これらの一次レーダーターゲット、コントロールスラッシュ又はレーダ ーポジションシンボルは、垂直間隔が設定されている場合を除き、それぞれ相互 に接触させてはならない。

(a) IECS表示装置を使用する場合

レーダーサイトからの距離にかかわらず、5海里 (b) IECS表示装置以外を使用する場合

ア レーダーサイトから40海里未満のところでは、3海里 イ レーダーサイトから40海里以遠のところでは、5海里

ウ 補完ターゲットにかかる場合はレーダーサイトからの距離にかかわら ず、5海里。

【出発機間の初期間隔】

(8) a 同一の又は近接する飛行場から出発後15度以上分岐する2 つの異なる経路を 飛行することとなる航空機相互間にあっては、(中略)後続の出発機が、離陸滑 走路の末端から1海里以内にレーダー識別される見込みがある場合は、経路の便 起点において1海里以上のレーダー間隔を設定維持するものとする。

以下省略

【到着機と出発機の間隔】

(9) a 到着機と出発機の間には、2 海里以上のレーダー間隔を設定するものとする。

この場合において、出発機の離陸後1分以内に当該航空機間に(4)に掲げる基準値 以上のレーダー間隔を設定するものとする。

以下略

3 項 後方乱気流管制方式

この項では後方乱気流を考慮して適用される間隔を抜粋する.最初に定義を記載する.

後方乱気流管制方式は適用する管制間隔の項に追記されているため,それぞれの項目か ら抜粋している.

定義

後方乱気流区分(Wake turbulence category)

後方乱気流の回避を目的とした間隔を設定するために最大離陸重量により航空機を区 分けしたものであって、次のものをいう。

a ヘビー機(Heavy aircraft) 最大離陸重量が300,000 ポンド(136 トン)以上の航 空機をいう。

〔例〕A124、A306、A310、A332、A343、A388、B744、B773、DC10、MD11、IL96、 C5、C17

b ミディアム機(Medium aircraft)最大離陸重量が15,500 ポンド(7トン)を超え、

300,000 ポンド未満の航空機をいう。

〔例〕A320、B738、B752、E170、MD81、MD90、C560、GLF5、F900、DH8D、 SF34、SB20、YS11、C1、C130、F15、F16、LJ35、US1、US2

c ライト機(Light aircraft)最大離陸重量が15,500 ポンド以下の航空機をいう。〔例〕

AC68、BN2P、BE9L、C172、C206、C402、C501、C525、D228、MU2、MU30、 PA28、PA34

後方乱気流管制方式(Wake turbulence procedure)

後方乱気流による影響を最小限にするための方式をいう。

Ⅱ 飛行場管制方式 3 管制間隔

【同一滑走路における間隔】

後方乱気流管制方式

b 先行機と後続出発機には次に掲げる間に次表の最低基準以上の管制間隔を設定す る事。ただし、(a)の場合であって、ターミナル管制所により(Ⅳ)6(4)b(b)アに規定 するレーダー間隔の最低基準が適用されるときはこの限りではない.

(a) 先行出発機と後続出発機が同方向に離陸する場合は、先行機が離陸滑走を開始 してから後続機に離陸許可を発出するまでの間。

(b)、(c) 省略

A-1 後方乱気流適用間隔

先行機 後続機 最低基準

ヘビー機等

(A380に限る)

ヘビー機 2分間 ミディアム機 3分間 ライト機 4分間 ヘビー機等

(A380を除く)

ヘビー機

ミディアム機 2分間 ヘビー機等

(A380を除く)

ミディアム機

ライト機 3分間

【インターセクションデパーチャー等の間隔】

(7) a 先行ヘビー機等と後続ミディアム機若しくはライト機又は先行ミディアム機と

後続ライト機が同方向に離陸する場合は、次に掲げる間3分間(先行ヘビー機等 がA380の場合は4分間)の間隔を設定する。(以下省略)

(a) 同一滑走路を使用して、後続機が先行機よりも滑走路距離の短いインターセク ションから離陸する場合は、先行機が後続機の離陸滑走開始点を通過してから 後続機に対して離陸許可を発出するまでの間。

(b) 省略

Ⅳ レーダー使用基準 6 管制間隔

【レーダー間隔の最低基準】

後方乱気流管制方式

(4) b 後続機が先行機と(a)又は(b)の関係にある場合は、両機間に次表に掲げる数値以

上の間隔を設定するものとする。

(a) 省略

(b) 次に掲げる滑走路を同方向に使用するとき(図 A-1および図 A-2)ただし、到 着機相互間においては後続機が視認進入を行っている場合を除き先行機が滑 走路進入端を通過するまでとし、出発機相互間においては後続機をレーダー識 別した地点からとする。

ア 同一滑走路

イ 滑走路の中心線の間隔が760メートル(2,500フィート)未満の平行滑走路

A-2 レーダー管制下の後方乱気流間隔

先行機 後続機 最低基準

ヘビー機等

(A380に限る)

ヘビー機

(A380を除く) 6海里 ミディアム機 7海里 ライト機 8海里 ヘビー機等

(A380を除く)

ヘビー機

(A380を除く) 4海里 ミディアム機 5海里 ライト機 6海里 ヘビー機等

(A380を除く)

ミディアム機

ライト機 5海里

図 A-1 後方乱気流適用経路 1

図 A-2 後方乱気流適用経路 2

Appendix B. 騒音軽減方式

1 節 はじめに

航空機の騒音問題は長年の課題であり,現在も航空機の設計において騒音を低減すべ く努力が続けられている.空港周辺においては騒音軽減方式を設定することで騒音問題 に 取 り 組 ん で い る . 詳 細 は ICAO Doc 8168 (Procedures for Air Navigation Services — Aircraft Operations (PANS-OPS)) [49]に記載されている.

多くの空港は騒音軽減方式を設定している.航空交通流管理の研究において騒音軽減 方式に従いつつ効率化を図る必要がある.本論文では東京国際空港を取り上げているが この空港においても例外ではなく,特に23時から6時までは滑走路の制限もありその 他の時間帯とは異なる評価を行う必要がある.このAppendix BではICAO Doc 8168で 騒音軽減方式について紹介し,東京国際空港で行われている方式について記載する.

ドキュメント内 航空宇宙工学専攻 博士後期課程 (ページ 120-126)