• 検索結果がありません。

干渉解消後の燃料消費量

ドキュメント内 航空宇宙工学専攻 博士後期課程 (ページ 104-108)

第 6 章 現在の到着機制御における潜在便益 ____ 81

第 6 節 干渉解消後の燃料消費量

渉を解消する.表 6-6は干渉を解消するために指定したADDUMでの高度である.図 6-13は干渉解消後の干渉指標である.干渉指標は一部を除き全て正の値である.また 0で止まっているものもあり,これはADDUMでのHoldingを行う際に1,000ftの間隔 が設定されていることを意味している.図 6-14,図 6-15 は一度負となりその後反転 している干渉の高度および場所を示す.この図から 2 機はほぼ同一経路を飛行してお り,速度の速い機体番号20が深い降下角で機体番号39を追い抜いたため発生してい ることが分かる. 表 6-7 より水平距離は 3.99NM,2.72NM であることからこの干渉 を解消するためには2.3NM程度のレーダーベクターで十分である.またこのような状 況での干渉は4次元軌道においても発生する可能性があり,経路もしくは高度を変更 することで干渉を解消する必要がある.

図 6-16は各機体の Holding 時間であり表 6-8はその詳細である.前節と同様に 26

機がHoldingを実施し,Holding時間は平均69.81秒,最大506.35秒,最小0.96秒であ

る.

図 6-17 は燃料削減率を示している.表 6-9 はその詳細を示している.終端高度を

高くした便は巡航高度での飛行が延長され降下フェーズが短縮されたことから干渉 を解消する前と比較し全便において燃料消費量が増加する.しかし,レーダーベクタ ーと比較した場合,2 機を除き燃料消費量は削減できる.平均で 248.87kg,削減率は

32.66%である.標準偏差も小さくなっており全体的に削減できる事が分かる.Holding

高度を変更することにより,削減量および削減率はそれぞれ26kg,1.5ポイント減少し ているが,燃料削減の効果の劣化は限定的である.機体番号27,45は直行での燃料消 費量の削減率が小さかったため燃料消費量が実際の飛行より増加する.燃料消費増加 量および増加率は機体番号27が12.12kg,1.11%,機体番号45が133.19kg,11.28%で ある.

ここでADDUM以降の降下について検討する.距離と高度の関係によっては通常の

操作すなわちSpeed Brake のみを使用して十分に高度を下げることができない場合が ある.機体番号 24 は Holding 高度が最も高く 17,000ft である.本論文で検証した Runway22の場合,Final Approach FIX(FAF)の高度は5,000ftであり距離は約49NMで あることから必要な降下角は約 2.3°となり通常の操作で進入が可能である.一方

Runway34LではFAF の高度5,000ft,距離約 30NMであることから約 3.8°の降下角が

必要となり状況によっては Speed Brakeのみでは高度を下げることが厳しい事が考え られる.その場合は Landing Gear や Flaps を使用して高度を下げることを考慮する 必要がある.しかし自機より下の高度で Holding している航空機が進入を開始すると 通常その高度に降下することが許可されるため,Runway34Lであっても通常の操作で 進入することが可能である.

表 6-6 ADDUMで設定した高度

機体番号 ADDUMでの高度 機体番号 ADDUMでの高度

5 13,000 24 17,000

9 11,000 27 11,000

11 11,000 33 12,000

19 11,000 39 16,000

20 15,000 43 11,000

22 13,000 45 14,000

6-13 干渉指標(干渉解消)

図 6-14 干渉発生高度 図 6-15 干渉発生場所

表 6-7 発生した干渉

機体番号 干渉指標 時刻 高度[ft] 水平距離[NM]

1 20

-0.2014 20.36 31,687

3.99

39 31,693

2 20

-0.4552 20.30 35,504

2.72

39 34,960

図 6-16 Holding時間(干渉解消)

6-8 Holding時間(干渉解消)

平均 最大 最小 Holding実施

Holding時間[s] 69.81 506.35 0.96 26機

図 6-17 燃料削減率(干渉解消)

表 6-9 燃料消費量(干渉解消)

実際の飛行[kg] Holding[kg] 削減量[kg] 削減率[%]

平均 761.92 513.05 248.87 32.66

標準偏差 412.19 305.69

削減率最大 1308.62 540.80 852.95 58.67 燃料消費

増加量

機番27 1090.71 1102.84 -12.12 -1.11

機番45 1180.53 1313.72 -133.19 -11.28

ドキュメント内 航空宇宙工学専攻 博士後期課程 (ページ 104-108)