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入門物理学 B 2017/10/26

入門物理学 B 

2017/10/26 入門物理学 B

平面を伝わる波 

平面の波の表し方… 同じ時刻に同じ状態 (山なら山、谷なら谷)        の点を結んでできる面 (波面) を用いて表す。 

          波は波面に垂直に進む (点線の方向、点線を射線と呼ぶ)

直進する直線波

円形のパルス波の広がり方 ある瞬間の波面から次の瞬間の波面を 

知る方法としてホイヘンスの原理が知られている。 Christiaan Huygens 

(1629-1695、オランダ)  数学者、物理学者、天文学者  1. 土星の環の発見 

2. 振り子時計の製作  3. 光の波動説 等の業績  画像は Wikipedia より引用

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波長

波長

入門物理学 B 2017/10/26

ホイヘンスの原理 

ある瞬間の波面 (波の山) の各点が小さい波(素元波)を発生させる  素元波は球面状に広がる。 

ある瞬間の波面の各点から出た素元波を重ねあわせた時、 

素元波の波面の共通の接線 (包絡線)が新しい波面になる。 

例1. ホイヘンスの原理による波の直進  

例2. 波の反射  C

例2の説明 

波の速さを v,  

点 D が点 Bに達する時間を t と  すると、BD = vt 

この時 A から出た素元波は  C まで同じ速さで進む。 

したがって、AC = vt    AC = BD  また 角ACB = 角BDA = 90  

 △ACB   △BDA  

従って、緑色の角度が等しく、 

角NAE (入射角)= 角NAC (反射角) B 反射面

A

D N

E

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例3. 波の屈折

境界面

空気  

(屈折率 1)  速さ v1

波長λ

波長λ/n

ホイヘンスの原理によると、 

空気から他の物質に入る時、 

波の速度が遅くなると 

(物質中で波長がλ/nになる  ことによる。振動数は 

入射波と屈折波で一致する)、 

スネルの法則が示される。 

物質 (屈折率 n > 1)  速さ vn

(緑の角度)=入射角 i 

(ピンクの角度)=屈折角 r

A B

C

D

従って、v1

/v

n=fλ/f(λ/n) 

      = AB sin i/(AB sin r)         = sin i/sin r = n

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琉球大前野さんのページ 

http://irobutsu.a.la9.jp/movingtext/Kussetsu/index.html#page3 も参照。

(証明) 

△ABC と△ABDに注目 

波面の定義から、角ACB = 角ADB = 90   また、緑の角度同士、 

ピンクの角度同士がそれぞれ等しい。 

λ =  BC = AB sin i , λ/n = AD = AB sin r 

入門物理学 B

2017/10/26 入門物理学 B

波の回折 

媒質中を伝わる波に対し、 

障害物が存在する時、 

波が障害物の後ろに 

回り込んで伝わる現象。 

波動ならではの現象である。 

波長がスリット隙間の長さと  同程度以上の場合には、 

回折の程度が非常に顕著になる。 

画像はWikimedia Commons より引用

Francesco Maria Grimaldi  (1618 -1663,  

伊ボローニャ大学)

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画像はWikipediaより引用

例 

電波 (=光) の届きにくい場所では、 

テレビの電波 (波長数 10 cm) よりも  波長の長いラジオの電波 (波長 数 m)  のほうが届きやすい。

2017/10/26 入門物理学 B

振動の位相 

位相 (phase)は、周期的な現象におけるタイミングを示す量で、 

正弦波の場合対応する円運動の角度で表される。

円運動を一方向から眺めると、振動現象が起こっている。 

画像は金沢工業大学 KIT 物理ナビゲーション「物理」(単振動)の項より

干渉など 2 つの波の重ね合わせが起こる時の、位相の差が特に重要  2 つの振動の位相の差が 0 度 (山と山、谷と谷など) →  同位相  2 つの振動の位相の差が 180 度 (山と谷) → 逆位相

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振動の位相 (続き)

ある点で同位相の振動を  する二つの波が到着

ある点で逆位相の振動をする  2つの波が到着

時間

時間

時間

時間

(重ね合わせ)

(重ね合わせ)

= =

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時間

ある点は大きく振動する (腹)

時間

ある点ではほとんど振動しない (節)

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|l1-l2|/λ= 3/2  1 1/2 0  1/2 1 3/2  2    5/2   3

波の干渉 

複数の波の重ね合わせにより、波が強めあったり弱めあったりすること  例1. 2つの同位相で振動する波源からの波の干渉  

簡単のため、2つの波源の振動数と波の振幅、波長が等しい場合を考える。

二つの波の山と山がぶつかる所 (青の実線)で合成波が強く振動する。 

この線を 腹線 と呼ぶ。また山と谷がぶつかる所 (赤点線) では  波として振動しない。 

この線を 節線 と呼ぶ。

干渉条件  

(2つの波源が同位相で振動する場合)  強め合う条件 (腹線)  

|l1-l2| = nλ 

弱め合う条件 (節線) 

 |l1-l2| = (n+1/2)λ (n =0,1,2 … )

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l

1

l

2

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例2. 2つの波源の振動が逆位相の場合

|l1-l2|/λ= 3/2  1 1/2 0  1/2 1 3/2  2    5/2

干渉の強め合う条件 (腹線 [青実線])  

|l1-l2| = (n+1/2)λ 

弱め合う条件 (節線 [赤の点線])  

|l1-l2| = nλ (n は整数)

双曲線: 二つの定点(=焦点)からの 

距離の差が 一定であるような点の集まり  節線や腹線は (直線のものを除いて) 

波源を焦点とする双曲線である

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ヤングの干渉実験 

(1801 年)

Thomas Young  (1773-1829、英)

英語版 Wikimedia ̀̀material in Electronics/ 

Wave -Particle Duality/ The Two-slit Experiment”より引用 画像はWikipedia より引用

遠くにスクリーンを置き回折した光の干渉によって生じる明るい所  (合成波の山) と暗い所 (合成波の節) を観測することによって、 

光の干渉が確認できる  (光の波動説 [後述] の復活)

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明線

明線

明線

暗線 暗線

明線 明線 暗線 暗線

2017/10/26 入門物理学 B

紫線同士の長さは等しくする→S1と Sからの波は同位相

OP=x, S1S2=d, OQ = L とし、角 PQO=θとする。 

点 S1から線分 S2P に下した垂線の足を R とする。 

この時 S1P と S2P はほぼ平行と考えると、角S2S1R=θである。 

2 つの波源 S1, S2 が通る光の経路差  

S2P-S1P ≈ S2R ≈ (S2S1)sinθ= d sinθ= d  OP/PQ ≈ d  OP/OQ=d(x/L)  明線が見える (光が強め合う) 条件は d(x/L) = nλ  

暗線が見える (光が弱め合う) 条件は d(x/L) = (n+1/2)λ (n = 0,1,2 … )

ヤングの実験の干渉条件

Q

光源 R

S0

S1

S2 距離 L (x,d と比べ非常に長い) O

P

θ x

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2017/10/26 入門物理学 B

ヤングの干渉実験 (続き) 

ヤングの干渉実験で暗線が見える条件は、d(x/L) = (n+1/2)λ (nは整数)        すなわち、x= (n+1/2)(L/d)λ 

したがって、暗線どうしの間隔は、n が一つ増える時の  x の増加量Δxになる。式で表すと、Δx=(L/d)λ 

この式は、光の波長を拡大して観測していることに対応する  波長λについて解くと、λ=(d/L)Δx 

この式は、暗線(明線)どうしの間隔 Δx を測ると、 

光の波長λが決まることを示している 。 

  上: 単色項による干渉縞 

下: 白色光による干渉縞 

画像は独ハノーバー大学 

Prof. Dr. Dietrich Zawischa氏のサイト  https://www.itp.uni-hannover.de/

~zawischa/ITP/multibeam.html  より引用

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2017/10/26 入門物理学 B

光のスペクトル 

このようにして少なくとも可視光線の光の波長の  長さを測ることができる。 

可視光線の波長は文献により細かい値が異なるが、 

360~400 nm - 760~830 nm    

(1 nm=10-9 m, 1m の10億分の1)        多くの色の光が集まっている白色光に対しては、 

光の色によって明線のできる感覚が違うので、 

光の干渉縞が色づいて見える 

(赤い明線のみが見えるところでは、赤く見える)。 

このように光の色(波長)で分けることを  分光と呼ぶ。 

(以前紹介したプリズムも分光器の一つである。) 

画像は Wikipedia ̀̀Electromagnetic Spectrum”より引用、 

Photo by Victor Blacos, (1st October, 2012), CC-BY-SA 3.0ライセンスより改変 

振動数 波長

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入門物理学 B 2017/11/9

入門物理学 B 

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