第 7 章 研修医
7.1 研修医の生活
44 第7章 研修医 分までにカルテ書き・サマリー作り・翌日の準備を行い、1時頃帰宅します。平均の受け持ち患者数は6 人から10人です。週1回の病棟カンファの準備には、毎日1時間と土・日を使ってサマリーと退院病歴 を書きます。休暇は、夏休み1週間、年末年始1週間です。土・日に関しては土曜日は14時まで、日曜 日は18時までが理想ですが、実際にはもっと帰宅は遅くなってしまいます。―――中略―――システム 上変えていくべき事として、同じ処置を行うにしても毎日指示書を更新しなくてはならないため無駄な時 間を取られる事、それからカンファの準備にかかる時間が膨大で、研修医は診察も勉強もする時間が取れ ない事が挙げられると思います。薬剤・注射・オーダー等の事務的な仕事は、その専門職が行い研修医の 義務を減らしていって欲しいです。」
7.1.2
外科(腫瘍・血管)
図7.2: 消化管・血管外科の1日
「オペのある日を例にとると、朝の6時ごろ起床し、オペの準備と併せて毎日のルーチンである包交等を 行います。オペが終わったら、リカバリー、標本整理を行います。この間に朝食・昼食も取れない事がし ばしばです。時間の空いたときに上の先生と食事をとって、伝票を書きます。次の日の準備が終わる頃に は0時になっています。オペの無い日も睡眠時間は5〜6時間もとれない事が良くあります。受け持ちの 患者さん数は12人から15人です。プレゼンテーションの準備にかかる時間は3時間から6時間で、プレ ゼンテーションは週に3回あります。この制度に関しては、病棟の患者さんをないがしろにしてしまう時 間が出てきてしまう事が辛いです。看護婦さんとの協力体制についてですが、やって頂ける仕事ははっき り分別されている反面、密着したコミュニケーションというよりは指示書のみの会話で事務的なイメージ が強いと思います。休暇はありません。―――略―――」
7.1.3
精神科
「8時頃出勤し、看護婦の引継ぎを行います。8時30分頃から9時頃まで回診を行い、9時頃から10時 まではミーティングを行います。そこで、決まった治療方針に基づき、患者さんの診察・面接などを行っ ていきます。どの科もそうでしょうが、研修医には雑務も多くあります。勤務時間は17時15分までで、
要領良く仕事を終わらせる事ができれば、その後は帰れます。また、月・木は17時頃からカンファがあ
図7.3: 精神科の1日
るため、帰宅はもう少し遅くなります。平均の受け持ち患者数は3人で、これは現在研修医が多いためで す。月・木にカンファがありますが、その準備には、新入院と退院のサマリーについてはA4で1〜2枚 にまとめると数時間かかります。クリニカルカンファレンスで発表する場合にはA4で5枚以上かかなく てはならないため、更に時間がかかります。休暇は夏休み中に1週間の休みが2回と年始年末に1週間取 れます。―――略―――」
他の科についてもいくつか紹介しておきます。
図 7.4: 老年病科の1日
科によって違いがあるようですが、1日8時間週5日労働ではないのは確かのようです。診断や治療はもちろん、
勉強やサマリー書き、雑務などで忙しい様子が窺えます。
46 第7章 研修医
図7.5: 小児科の1日