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【観光】

世界観光機構の定義に基づき、観光とは1年を超えない期間で余暇やビジネスなどを目的 として、居住地以外の場所を訪れ滞在することとする。

農産食料品

水産食料品

菓子類

その他の食 料品

繊維商品 パルプ・紙・

写真感光材 木製品 医薬品・化

粧品 ガソリン・軽

陶磁器 電気製品 自動車 カメラ・眼

鏡・時計 履物皮革製

運動用品

水産物 農産物 道路管理

出版印刷 マッサージ 写真撮影・

現像

旅行業・

観光案 内業 文化サー

ビス業 レク リェー ション・他

旅客運 送業 飲食サー

ビス業 宿泊

サービス その他

観光関連商品

観光商品 非観光商品

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【観光客】

世界観光機構および宮城県観光統計の解釈に従い、観光客とは余暇時間の中で、レジャー、

レクリエーション、休養、行楽等の活動を楽しむ目的で日常生活圏を離れ、観光地点を訪 れた者をいう。また、ビジネス、その他の目的で普段生活をしている環境を離れ、継続し て 1 年を越えない期間の旅行をし、また滞在する者についても、観光地点を訪れた場合に は、観光客とする。なお、移動と滞在の合計が 8 時間以上のもの、または片道の移動距離 が 80km 以上のものをいう。

【観光客入込数】

宮城県観光統計のデータを使用する。宮城県では、市町村の報告に基づき集計をしており、

算出方法には「入場者のカウント」と「サンプリングによる推計」がある。「入場者数のカ ウント」は、入場者数を把握している観光地点の管理者に入場者数を調査する。「サンプリ ングによる推計」は、観光地点内の駐車場を利用した車両台数をカウントし、車種ごとの 平均乗車人数を乗じて算出する。海水浴場や公園では、最盛期に数えた利用者数に回転数 を乗じ、調査日の人数を算出する。なお、調査する場所を観光地点というが、公開されて いない。入込数には日帰り客と宿泊客の二つの区分があり両方を合わせて入込数とするが、

宮城県では延べ人数で数えるため、1 人が 2 地点訪問した場合には 2 人と数え、1 人が 2 泊した場合には、延べ 2 人として計算している。

【観光消費額】

観光客が、日帰りまたは宿泊の旅行に際して消費する金額。「飲食代」「土産代」「交通費」

「入場料・拝観料」「宿泊料」「その他」に分けられて算出される。

【観光消費額単価】

観光客入込数 1 人が 1 回の旅行で消費する単価金額。

【観光消費額総額】

観光客入込数と観光消費額単価を掛け合わせて算出する。

【観光商品】

観光庁の「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」に基づき、商品の需要の大部分 が観光客によるものを、観光商品という。図表 24 に、観光庁の調査研究に基づく、観光商 品の一覧を記載する。

38 図表 24 観光商品の一覧

出典:観光庁 旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究より

【観光産業】

観光庁の「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」に基づき、「産業」とは、同一ま たは類似の精算活動を行う事業所の集団をいう。「観光産業」は、主として観光商品を生産 するものをいうが、図表 25 に示す通り、観光産業が非観光商品を生産することもあれば、

非観光産業が観光商品を生産することもある。

A1観光特有商品 B非観光商品

A11宿泊施設 01その他農業・林業

A12飲食 02鉱業

A13旅客運送 03その他の化学製品

A14旅行業・観光案内 04その他の石油・石炭製品

A15文化サービス 05その他の窯業・土石製品

A16レクリェーション・その他 06鉄鋼

A17その他の観光サービス 07非鉄金属

A171傷害保険 08金属製品

A172スポーツ・娯楽用品賃貸 09一般機械

A173その他の観光サービス 10産業用電気機械器具

02展示会 11輸送機械

03温泉 12その他の精密機械

04ガイド 13建設

05他に分類されないサービス 14電力・ガス・熱供給

A2観光関連商品 15水道・廃棄物処理

01農産物 16卸売

02水産物 17小売

03農産食料品 18その他の金融・保険

04水産食料品 19不動産仲介・住宅賃貸料

05菓子類 20鉄道貨物輸送

06その他の食料品 21道路貨物輸送

07繊維製品 22水運貨物輸送

08パルプ・紙・木製品 23航空貨物輸送

09写真感光材料 24その他運輸

10医薬品・化粧品・歯磨 25郵便・電信・電話

11ガソリン・軽油 26放送

12陶磁器等 27その他の情報通信業

13電気製品 28その他の教育・研究

14自動車 29その他物品賃貸

15カメラ・眼鏡・時計 30その他対事業所サービス

16履物・皮革製品 31その他のスポーツ施設提供業

17運動用品 32その他娯楽

18その他製造工業製品 33理容室・美容室

19都市内鉄道旅客輸送 34クリーニング

20道路管理 35その他の洗濯・理容・美容・浴場業

21出版・印刷 36その他対個人サービス

22マッサージ 23写真撮影 24写真現像・焼付

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図表 25 TSA(TourismSatelliteAccount)における産業分類項目

出典:観光庁 旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究を参考に筆者作成

序 4 本稿の構成

本論文は、序章、第 1 章、第 2 章、第 3 章、第 4 章に分かれる。

序章では、地域創生やインバウンドも含めた観光産業への期待が高まっていることにつ いて触れ、災害と観光について先行研究を取り上げる。また、阪神・淡路大震災と新潟県 中越地震の事例について確認をする。東日本大震災の被災地は、神戸市のような都市規模 ではなく、新潟県中越地震の被災地よりも被災範囲が広いことから、小規模での自治体の 事例を調査する必要性を説き、その目的と研究方法について記載をした。

第 1 章では、宮城県における東日本大震災後の観光について確認をする。宮城県全体の 被災状況と、特に観光客入込数を確認するうえで重要となる観光地点の被災状況と、また 復興計画の中で、観光がどのような位置づけにあるのかを併せて確認をする。

第 2 章では、これまでの災害の中で、比較的被災自治体規模が小規模である事例を確認 する。具体的には、北海道南西沖地震における奥尻町、阪神・淡路大震災における淡路市、

岩手・宮城内陸地震における栗原市の三か所とし、観光産業がどのように復興につながっ てきたかを確認する。

第 3 章では、宮城県内の東日本大震災の被災地における観光産業につながると考えられ る事例について調査をするとともに、類型化を試みる。TSA の産業分類と観光資源の区分 を併せて整理をし、考察する。

以上の議論から、第 4 章において、本論文の成果と今後の課題について言及する。

    観光特有商品 宿泊施設サービス業 飲食供給サービス業 旅客輸送サービス業

旅行会社、 ツア ーオペレーター、 旅行ガイドサービス業 文化サービス業

レクリエ ーシ ョン、 その他の娯楽サービス業 その他各種ツーリズ ムサービス

   金融・保険サービス、その他の財貨のレンタルサービス、ほか     観光関連商品   財貨(物資)、サービス提供

非観光商品  財貨(物資)、サービス提供

観光商品

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1 第 1 章 宮城県における東日本大震災後の観光について