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1 第 1 章 宮城県における東日本大震災後の観光について

41 図表 27 2011年東日本大震災における震度の分布

出典:気象庁東日本大震災震度分布図より

【人的被害】

2017 年 11 月 30 日現在で宮城県内の死亡者は 10,654 人、行方不明者は 1,227 人。2010 年の国勢調査時の人口が、2,348,165 人であったことから、この震災で宮城県は人口の 0.5%

を一気に失ったことになる。中でも、南三陸町は当時の人口 17,429 人の約 3.4%にあたる 600 人が、女川町では 10,051 人の約 5.9%にあたる 593 人が亡くなった(2010 年国勢調査調 べ)。

【建物被害】

建物の被害は、宮城県によると222017 年 11 月 30 日現在で、床上浸水を含む全壊が 83,003 棟、床上浸水を含む半壊が 155,129 棟であった。特に被害の大きかった自治体は仙台市 30,034 棟、石巻市 20,042 棟、東松島市 5,519 棟、南三陸町 3,143 棟、女川町 2,924 棟で あったが、2016 年 12 月の住民基本台帳による世帯数と照らし合わせると、図表 28 の通り、

22 宮城県:東日本大震災の地震被害等状況及び避難状況について http://www.pref.miyagi.jp/site/ej-earthquake/km-higaizyoukyou.html

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女川町、南三陸町は町内の半分以上の建物が被災していることになる。

図表 28 東日本大震災における宮城県内の全壊棟数(抜粋)

出典:宮城県「東日本大震災の地震被害等状況及び避難状況について」より抜粋して筆者作成

【交通網における被害】

宮城県内の一般道は、県南部の国道 4 号線や仙台以北の国道 45 号線で、これらの道路 よりも海側の地域での津波被害が甚大であった。東北自動車道は、地震による道路の隆起 や陥没などにより、通行止めとなり、緊急車両のみが通行可能であった。3 月 22 日には被 害を受けた道路の約 93%が応急復旧したが、一般車両の通行は制限された。

鉄道については、東日本旅客鉄道株式会社によると23、2011 年 4 月 4 日現在で青森県か ら福島県までの鉄道で駅舎、鉄路合わせて約 1,680 箇所が被災した。そのうち駅舎が流失 したのは 23 駅、線路の流出埋没は 65 箇所、橋げたの流出埋没は 101 箇所となっている。

東京仙台間の東北新幹線は 2011 年 4 月 25 日に運転を再開、東京から新青森までが再開し たのは 4 月 29 日であった。しかし、在来線は 2017 年 12 月現在、鉄路の全てが復旧してお らず、大船渡線の盛駅から気仙沼駅までの 43.7km と気仙沼線の気仙沼駅から柳津駅までの

23 東日本旅客鉄道株式会社:2011年4月5日付けで発表された https://www.jreast.co.jp/pdf/check.pdf

東日本大震災における宮城県内の全壊棟数(抜粋)

世帯数 全壊棟数 目安割合

宮城県

915,068 83,003

9%

女川町

3,868 2,924

76%

南三陸町

5,368 3,143

59%

山元町

5,574 2,217

40%

東松島市

15,068 5,519

37%

石巻市

60,890 20,042

33%

気仙沼市

26,622 8,483

32%

亘理町

11,437 2,389

21%

名取市

26,418 2,801

11%

仙台市

455,875 30,034

7%

※世帯数は、宮城県住民基本台帳人口2016年12月発表数字を記載

※全壊棟数は、宮城県大震災の被害状況から2017年11月30日現在の数字を記載

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55.3km についてはバス高速輸送システム(BRT24)を利用して旅客輸送を行っている。もとも と線路であったところを利用してバス走行を行い、一般の道路の混雑を避けて一定の時間 で通行ができるよう工夫がされている。気仙沼市は、岩手県一関市の一ノ関駅からの大船 渡線が気仙沼駅と接続されており通常運行となっているが、気仙沼市から南北に延びる鉄 路が復旧していないことで、岩手県陸前高田市、岩手県大船渡市、宮城県南三陸町につい ては、公共交通機関では訪問しづらい状況である。また、公共交通機関で訪問したとして も二次交通が整備されておらず、来訪者にとっては移動手段の確保が問題となっている。