3 検証計画と実測手法
3.3 測定手法と分析方法
3.3.1 温熱環境
測定に用いた機器を3.7表に示す。常時測定ではCADAC、THERMIC、おんどとりにおける 測定は全て1 分瞬時値で測定した。多機能型風速計は5 分平均値とし、超音波三次元風速計は 0.01秒瞬時値を測定している。また、手動測定は風速断面分布は5 秒平均値、温熱環境断面分 布は30秒間隔にて各ポイントにおいて測定を行っている。
表3.10 温熱環境測定使用機器
使用機器名 メーカー 測定目的
ビニール被覆熱電対0.2mm 二宮電線工業株式会社 温度
グローブサーモメーターベルノン式150mm 柴田化学株式会社 グローブ温度 おんどとり RTR-503 T&D 温度・湿度 クリーンルーム用超音波風速計WA-790 株式会社ソニック 風速 多機能型風速・風量計クリモマスター プローブ
6543-21
日本カノマックス株式会社 風速
多点風速計 プローブ 日本カノマックス株式会社 風速
CADAC21、CADAC2 江藤電気株式会社 ロガー
THERMIC MODEL 2300A 江藤電気株式会社 ロガー
赤外線サーモグラフィカメラ InfReC R500 日本アビオニクス株式会社 熱画像
魚眼カメラ - -
詳細設置状況 (1)上下温温度分布と風速測定
上下温度分布は各測定点において100mm から500mm 間隔にて1 分間隔の瞬時値にて測定 している。各測定の様子を図に示す。風速の測定は高さ 1100mmの位置にインテリアA点にて 三次元風速計を用い、ペリメータは C点にて熱線風速計を用いて測定した。風速の測定の様子 を図に示す。
A点
(窓から20m付近) B点
(窓から13m付近) C点
(窓から1m) 図3.10 上下温度分布測定設置図
三次元風速計 二次元風速計
図3.11 風速測定設置図
(2)表面温度
表面温度の測定は形態係数を用いてMRTの算出を行うために行った。測定点と熱電対による 測定写真を図3.4に示す。B点付近のパネル表面、壁、家具(キャビネット)、床、照明、天井、
窓を測定点とした。これは、2015年夏季検証にて撮影したサーモカメラによる熱画像から決定 した。
図3.12 表面温度測定詳細
(3)空調吹き出し口、
空調吹き出し口・吸い込み口温湿度の測定はおんどとりを用いて行った。天井内側(パネルス ラブ側)と室内側にて測定を行った。Yビルにおける放射パネルは開閉可能であるため、天井内 側のおんどとりはパネルをあけて設置した。パネル冬季測定点をベースに、夏季は微気流室側吹 き出し口・天井上側吸い込み口を追加して測定を行った。また、空調吹き出し口の測定と共に居
住域高さ1100mmにも同様におんどとりを設置した。これは、湿度を測定するために用いた。
おんどとり設置点を表3.8に示す。また、設置写真を図3.5に示す。
表3.11 おんどとり設置点
測定点名 測定場所
A点高さ1100mm A点
B点高さ1100mm B点
C点高さ1100mm C点
室内微気流SA B点 天井内微気流RA B点
天井内デシカントSA B点とC点の中間地点 室内デシカントRA B点
室内チルドビームSA C点 室内チルドビームRA C点
天井内チルドビームRA B点とC点の中間地点
天井パネル上側のダクト デシカントSA デシカントRA
チルドビームSA,RA 高さ1100mm測定点 微気流SA 図3.13 おんどとり設置点
(3)手動計測
手動測定は断面温熱環境計測、断面風速分布計測、サーモ画像撮影を行った。測定は2015年 夏季入居前検証、2016年冬季1年目検証、2017年冬季2年目検証にて行った。
断面温熱環境測定は図3.6の手動測定機器を用い、インテリアとペリメータにて行った。イン
テリアは250mm間隔でパネル5枚分、ペリメータは250mm間隔で8点、500mm間隔で11
点行った、測定点断面図を図3.7と図3.8に示す。
断面風速分布の測定は図3.9に示す写真のように熱線式風速計と網を使用して、各測定点にお いて5秒平均値を取得した。測定点は網を用いたメッシュを基準とし、図3.10、図3.11の測定 点にてインテリア、ペリメータそれぞれ行った。
サーモ画像撮影は実測初日に測定点を決定し、各測定点において 1 時間半おきのデータを取 得した。
図3.14 手動計測機器 図3.15 移動計測の様子
図3.16 インテリア断面温度分布測定点
図3.17 ペリメータ断面温度分布測定点
図3.18 風速手動計測の様子
図3.19 インテリア断面風速分布測定点 図3.20 ペリメータ断面風速分布測定点
(4)多点風速
多点風速計を用いた測定は、上下風速分布の時系列データを取得するために行った。測定は 2016年夏季運用時検証にて行った。インターバルは1分瞬時値とした
図3.21 多点風速設置図
(5)レーザーによる気流可視化実験
気流の可視化実験は8月3日の20時から始めた。可視化は、インテリア「微気流あり」「微 気流なし」とペリメータにて行った。可視化に使用した機材を図に示す。
図3.22 スモークマシーン 図3.23 グリーンレーザー
分析に用いた式 分析に用いた式は以下である。
(1)MRT
MRTの算出は形態係数と表面温度を用いたものと、グローブ温度を用いたものがある。形態 係数は魚眼カメラとSPCONVを用いた算出した。この形態係数と式3.1を用いてMRTを算出 する。式3.1は着座時の人体を対象とした式である。また、グローブ温度を用いた算出式を式3.2 に示す。どちらもISO7726を参照とした。
tr=0.18�𝑡𝑡𝑝𝑝𝑝𝑝[𝑢𝑢𝑢𝑢] +𝑡𝑡𝑝𝑝𝑝𝑝[𝑑𝑑𝑑𝑑𝑑𝑑𝑑𝑑]�+ 0.22�𝑡𝑡𝑝𝑝𝑝𝑝[𝑟𝑟𝑟𝑟𝑟𝑟ℎ𝑡𝑡] +𝑡𝑡𝑝𝑝𝑝𝑝[𝑙𝑙𝑙𝑙𝑙𝑙𝑡𝑡]�+ 0.30�𝑡𝑡𝑝𝑝𝑝𝑝[𝑙𝑙𝑟𝑟𝑑𝑑𝑑𝑑𝑡𝑡] +𝑡𝑡𝑝𝑝𝑝𝑝[𝑏𝑏𝑏𝑏𝑏𝑏𝑏𝑏]�
2(0.18 + 0.22 + 0.30) tr=��𝑡𝑡𝑔𝑔+ 273�4+ 2.5 × 108×𝑣𝑣𝑎𝑎0.6�𝑡𝑡𝑔𝑔− 𝑡𝑡𝑎𝑎��1/4−273
(2)絶対湿度
絶対湿度の算出は下記式にて行った。