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5 冬季暖房検証結果

5.3 温熱環境

がA点23.0°C、B点23.4°Cであり、湿度はA点44.0%、B点41.2%となった。どちらの測定 点においても値は設定温度以上となっている。夏季と同様に温度に若干の差が見られものの、イ ンテリア空間の平面温度差は0.5K以下であると言える。また、相対湿度は執務時間中、ゆるや かに上昇し続ける傾向がみられた。

5.11 測定点別時系列データ

5.3.2 上下温度分布

(1)インテリア

図5.12に時間別30分平均上下温度分布を示す。2800mmはパネル表面温度を示し、7:00は 空調立ち上げ前の室内環境を示す。B点に比べA点の上下温度差が大きいことが確認されたが、

立ち上げ前の 7 時の時点で足元の温度が低くなっていることから、A点においても空調運転に より上下温度差を緩和できていることが確認できる。13時時点の居住域空間の上下温度差は A 点で0.88K、B点で0.27Kとなった。

5.12 上下温度分布(2016年運用時結果)

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30

相対湿度[%]

温度[]

温度 相対湿度

A

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30

相対湿度[%]

温度[]

温度 相対湿度

B

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 0

500 1000 1500 2000 2500 3000

温度[]

高さ[m]

7:00 10:00

13:00 16:00

A点

15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 0

500 1000 1500 2000 2500 3000

温度[]

高さ[m]

7:00 10:00

13:00 16:00

B点

5.3.3 表面温度とMRT

図5.13に温度変動域を示す。図はパネル各表面温度実測値と形態係数から算出したMRTの 定常時結果を示す。ただしパネル表面温度のみ欠損したためBEMSデータにて置換をした。定 常時のサンプル数は420、立ち上げ時のサンプル数は8時から10時の120とした。立ち上げ時 はパネル通水が行われてから定常状態に向かうまで温度変動が確認される。定常時はパネルに 通水されていないため、パネル表面温度の四分位範囲は22.9°Cから23.3°Cとなり、壁面は23°C 一定となった。このことにより、室温、MRTともに一日を通して安定した室内温熱環境が形成 された。各四分位範囲は室温が23.3°Cから23.5°C、MRTが23.5°Cから23.6°Cである。立ち 上げ時に暖められた各表面温度の影響でMRTは室温と同等となった。

5.13 冬季温度変動域

図5.14に各表面温度の時系列データを示す。パネル表面温度は8時から10時まで変動が見 られ、定常時は緩やかな温度低下をする。一方で形態係数の65%を占める壁、床、天井、家具は パネルの通水とともに表面温度が2K程度上がり、執務時間中は下がることがなく、1日を通し て安定した室温を形成した。窓表面温度はペリメータの吹き出し空気に依存していることも確 認された。

5.14 各表面温度時系列データ 20

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

温度[]

定常時 立ち上げ時

18 20 22 24 26 28 30

0:00 2:00 4:00 6:00 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00

温度[]

室温 家具 照明 天井 パネル

パネル表面 壁面表面 室温 MRT

図5.15に手動測定にて撮影した熱画像を示す。立ち上げ時のパネル最高温度は約30.7°Cであ り、5枚目は約27°Cであった。また、画像よりパネルに通水されていない定常時でも家具表面 温度も室温と同程度に暖められていることが確認できる。

立ち上げ時 定常時

5.15 熱画像

5.3.4 PMV

表5.1に立ち上げ時と定常時の代表時間における30分平均値を示す。ただしPMVは着衣量

1.0clo、代謝量 1.1met を用いた。MRT は形態係数と表面温度より算出した値を用いている。

PMVは立ち上げ時は0.05であり定常時は0.15となり、±0.5以内となった。

5.1 PMV

測定日 設定温度 パネル表面温度 室温 湿度 風速 MRT PMV 立ち上げ時

9:00 22°C 27.3°C 22.4°C 26.7% 0.076m/s 24.01 0.05

定常時

11:00 22°C 23.3°C 23.6°C 38.1% 0.12m/s 23.6 0.15

5.3.5 温熱環境断面分布

図5.16、図5.17に移動計測機器にて測定した断面温度分布を示す。立ち上げ時はパネル表面 温度の上昇により暖気が形成されていることがわかる。しかし、立ち上げ時でも居住域空間の上 下温度差は場所を問わず0.5K以内であることが明らかとなった。定常時は室温が安定し、立ち 上げ時と比較して0.5Kほど下がったが、設定温度と比較すると0.5K程度高い値となった。居 住域上下温度差も場所を問わず1K以内であることがわかる。

5.16 温熱環境断面詳細(立ち上げ時)

5.17 温熱環境断面詳細(定常時)

5.3.6 風速分布

図5.18 に定常時風速10分平均値を示す。微気流ファンは暖房時停止しているため気流の付 加はないものの、空調運転時間の平均風速が 0.12m/s 程度であり、空調停止時間の平均風速が

0.02m/s程度であることから、床面のデシカントRAの影響で緩やかな空気循環が執務空間内で

起きていることが確認される。

図5.19に手動測定にて取得した風速断面分布を示す。1000mm以下において風速が若干大き くなることが確認できるが、どの位置においても気流は静穏であることがわかった。

図5.20に運用時の風速出現頻度を示す。最も頻度が大きかったのが0.1m/sとなり、夏季の風 速頻度傾向と比較して凸型となり、風速の変動が小さいことが確認された。

5.18 風速平均値トレンド 図5.19 風速断面分布

5.20 風速出現頻度

0 0.05 0.1 0.15 0.2

0:00 2:00 4:00 6:00 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00

0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25

0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14 0.16 0.18 0.2 0.22 0.24 0.26 0.28 0.3 0.32 0.34 0.36 0.38 0.4

出現頻度[-]

風速[m/s]

ドキュメント内 2 章 微気流併用型放射空調を行うオフィス (ページ 104-110)