3 横断的考察
3.4 多変量解析
3.4.4 総合的考察
3.4.4.1 次元 1 と次元 2
次元1と次元2の組み合わせは多変量解析法のコレスポンデンス分析を適用した際に、最も主要な 要因の相関関係が観察される。
次元 1
3 2
1 0
-1 -2
次 元 2 4
2
0
-2
-4
蘭桂坊
銅羅湾 尖沙咀
油麻地 旺角
繁体字 アジア諸言語文字
ローマ字
カタカナ
ひらがな 漢字
アジア諸言語
ヨーロッパ諸言語
C E
J
右横書き 左横書き
縦書き
その他 ホテル・ 旅館
複合・ 総合ショ ップ
電気製品 書店
娯楽施設
芸術・ 工芸品関係 銀行・ 金融関係
デパート・ モール等
建物の名称 医療・ 健康・ 美容関係
事務所等
ファッショ ン関係
飲食関係 心斎橋
日本橋電気街
道頓堀
豫園 新天地
南京路
門前仲町 秋葉原 新宿
表参道
銀座
図 9 コレスポンデンス分析による全項目(次元1と次元2)
日本 中国
まず、図9のように、横方向からみると、次元1は使用言語(中国語か日本語)によって、縦軸を 境に、日本が左側、中国が右側というように、左右に分かれる。
そして、図10のように、縦方向からみると、次元2はヨーロッパ諸言語及ヨーロッパ諸言語を多 用するファッション関係であるかどうかを基準に、言語景観にける言語的属性と社会的属性のすべて の項目が上下にプロットされる。
言語使用の視点から総合的に考察すると、上から下まで、ヨーロッパ諸言語と英語を多用するグル ープ、母国語の日本語・中国語また英語を満遍なく使用するグループ、母国語の日本語あるいは中国 語を中心に使用するグループの3つに分類できる。この3つのグループは言語的特徴により、それぞ れ言語景観の欧米志向型、折衷志向型、本国志向型(日本志向か中国志向)と名付けてみた。この分 類から、言語景観の言語使用においては、国が異なるものの、共通している使用パターンがあると推 察される。そして、社会が言語に影響するという観点から考えると、各グループの特徴は、言語的属 性項目の使用状況は社会的属性項目の共同作用でもたらした結果であり、逆に言えば、社会的属性項 目はいかに言語景観の形成に影響するかが言語的属性項目の使用状況により、解明される。
まず、欧米志向型のグループでは、欧米諸語またローマ字が多用されており、左横書き表記もそれ に応じて多く用いられていることがわかる。業種のファッション関係、医療、健康、美容関係は欧米 から多くのものを摂取しているため、英語及びヨーロッパ諸言語使用の多いことがこの結果に表れて いる。次に、折衷志向型のグループでは、バラエティーに富んだ業種に対応する多言語と多文字種の 併用が多数存在している。そして、本国志向型のグループでは、漢字あるいは繁体字(中国語)なら びに、縦書き表記と右横書き表記が主であることが特徴的である。
次元 1
3 2
1 0
-1 -2
次 元 2 4
2
0
-2
-4
蘭桂坊
銅羅湾 尖沙咀
油麻地 旺角
繁体字 アジア諸言語文字
ローマ字
カタカナ
ひらがな 漢字
アジア諸言語
ヨーロッパ諸言語
C E
J
右横書き 左横書き
縦書き
その他 ホテル・ 旅館
複合・ 総合ショ ップ
電気製品 書店
娯楽施設
芸術・ 工芸品関係 銀行・ 金融関係
デパート・ モール等
建物の名称 医療・ 健康・ 美容関係
事務所等
ファッショ ン関係
飲食関係 心斎橋
日本橋電気街
道頓堀
豫園 新天地
南京路
門前仲町 秋葉原 新宿
表参道
銀座
図 10 コレスポンデンス分析による全項目(次元1と次元2)
欧米志向