6 バックアップ データの保存
6.1 格納域
格納域とは、バックアップ アーカイブを保存する場所です。格納域は、簡単に使用したり管理したり できるように、アーカイブのメタデータに関連付けられています。このメタデータを参照することによ り、格納域に保存されたアーカイブとバックアップの処理をすばやく簡単に行うことができます。
格納域は、ローカル ドライブ、ネットワーク上のドライブ、取り外し可能なメディア、または Acronis
Backup & Recovery 11 ストレージ ノードに接続したテープ デバイス上に構成できます。
格納域のサイズまたは格納域内のバックアップの数を制限する設定はありません。クリーンアップ を使用して各アーカイブのサイズを制限できますが、格納域に保存するアーカイブの合計サイズは ストレージの容量にのみ制限されます。
格納域を作成する理由
バックアップ アーカイブの保存先ごとに格納域を作成することをお勧めします。このことによって、
次のように作業が簡単になります。
格納域への迅速なアクセス
アーカイブの保存先となるフォルダのパスを記憶しておく必要はありません。格納域の一覧を使用 すると、バックアップ計画またはタスクの作成時にアーカイブまたはアーカイブの保存先を選択する 必要がある場合に、フォルダ ツリーをたどることなくすばやくアクセスできます。
簡単なアーカイブ管理
格納域は、[ナビゲーション] ペインからのアクセスに使用できます。格納域を選択した後で、そこに 保存されたアーカイブを参照して、次のアーカイブ管理操作を実行できます。
各アーカイブに含まれているバックアップの一覧を取得する。
バックアップからデータを復元する。
バックアップの内容を調べる。
格納域内のすべてのアーカイブまたは個々のアーカイブやバックアップをベリファイする。
バックアップから物理ディスクにファイルをコピーするために、ボリューム バックアップをマウント する。
アーカイブおよびアーカイブのバックアップを安全に削除する。
格納域を作成しておくことを強くお勧めしますが、必須ではありません。ショートカットを使用せずに、
常に保存先のパスを指定することもできます。
格納域を作成すると、[ナビゲーション] ペインの [格納域] セクションに格納域名が追加されます。
[
格納域
]ビュー
[格納域](ナビゲーション ペイン上): 格納域ツリーの最上部にある要素です。この項目をクリッ
クすると、集中管理用格納域と個人用格納域が表示されます。格納域を操作するには、[格納域] ビューの最上部にあるツールバーを使用します。「個人用格納域での操作 (124ページ)」をご参照 ください。
Copyright © Acronis, Inc. 123 個人用格納域:コンソールが管理対象のコンピュータに接続されている場合に有効です。格 納域の詳細ビュー (123ページ)を開き、格納域に保存されているアーカイブ (145ページ)およ びバックアップ (145ページ)を操作するには、格納域ツリーでいずれかの格納域をクリックしま す。
6.1.1 格納域の使用
ここでは、選択されている格納域の主要な GUI 要素について簡単に説明し、それらの使用方法を 示します。
格納域に関する情報について
選択されている格納域に関する情報は、選択されている格納域の最上部にあるペインに表示され ています。積み重ね棒グラフによって、格納域の負荷を見積もることができます。格納域の負荷は、
格納域の空き領域と使用領域の比率です(格納域がテープ ライブラリにある場合には使用できま せん)。空き領域は、格納域が配置されているストレージ デバイス上の領域です。たとえば、格納域 がハード ディスク上に配置されている場合、それぞれのボリュームの空き領域が格納域の空き領 域になります。使用領域は、バックアップ アーカイブとそのメタデータ(格納域に配置されている場 合)の合計サイズです。
その格納域に保存されているアーカイブおよびバックアップの総計、およびその格納域のフル パス を確認できます。
管理対象の格納域に関してのみ、その格納域を管理するストレージ ノードの名前、暗号化の状 態、および重複除外の状態を確認することが可能です。
格納域の内容の参照およびデータの選択
格納域の内容を参照し、復元するデータを選択するには、[データ ビュー] タブまたは [アーカイブ ビュー] タブを使用します。
データ ビュー
[データ ビュー] タブでは、バージョン(バックアップ日時)ごとにデータを参照および選択できます。
[データ ビュー] タブは、データ カタログ (98ページ)と同じ検索機能およびカタログ機能を備えて
います。
アーカイブ ビュー
[アーカイブ ビュー] タブでは、アーカイブごとにバックアップ データが表示されます。格納域に保
存されたアーカイブおよびバックアップを操作するには、[アーカイブ ビュー] を使用します。操作に 関する詳細については、次をご参照ください。
格納域に保存されたアーカイブの操作 (145ページ)。
バックアップの操作 (145ページ)。
テーブルの項目のソート、フィルタリング、および設定 (15ページ)。
6.1.2 個人用格納域
コンソールを管理対象のコンピュータに直接接続して格納域を作成した場合、この格納域は個人用 格納域と呼ばれます。個人用格納域は、管理対象のコンピュータごとに固有です。個人用格納域 は、システムにログイン可能なすべてのユーザーに表示されます。個人用格納域にバックアップす
124 Copyright © Acronis, Inc.
るためのユーザーの権限は、格納域が配置されているフォルダまたはデバイスに対するユーザー のアクセス許可によって決まります。
個人用格納域は、ネットワーク共有、FTP サーバー、取り外し可能なメディア、リムーバブル メディ ア、Acronis Online Backup Storage、テープ デバイス、またはコンピュータのローカル ハード デ ィスク ドライブに構成することができます。Acronis セキュア ゾーンは、システムにログイン可能な すべてのユーザーが利用できる個人用格納域と見なされます。個人用格納域は、上記の場所に対 してバックアップが実行されると、自動的に作成されます。
個人用格納域は、ローカルのバックアップ計画またはローカル タスクで使用できます。集中管理用 バックアップ計画では、Acronis セキュア ゾーン以外の個人用格納域を使用することはできませ ん。
個人用格納域の共有
複数のコンピュータで、同じ共有フォルダなどの物理的に同じ場所を参照することができます。しか し、各コンピュータには [格納域] ツリーに固有のショートカットがあります。共有フォルダにバックア ップするユーザーは、このフォルダに対するアクセス許可に応じて、他のユーザーのアーカイブを表 示したり管理したりすることができます。アーカイブを簡単に識別できるように、[個人用格納域] ビ
ューの [所有者] 列に、各アーカイブの所有者が表示されます。所有者の概念の詳細については、
「所有者とログイン情報 (21ページ)」をご参照ください。
メタデータ
.meta フォルダは、バックアップ中にすべての個人用格納域に作成されます。このフォルダには、ア
ーカイブの所有者やコンピュータ名など、格納域に保存されているアーカイブとバックアップに関す る追加情報が含まれています。.meta フォルダを誤って削除しても、次回格納域にアクセスすると 自動的に再作成されます。ただし、所有者名やコンピュータ名などの一部の情報は失われる場合が あります。
個人用格納域での操作
アクションにアクセスするには
1. コンソールを管理サーバーに接続します。
2. [ナビゲーション] ペインで [格納域] > [個人用] をクリックします。
ここで説明するすべての操作は、格納域ツールバーで対応するボタンをクリックすると実行されま す。これらの操作は、メイン メニューの [[格納域名] アクション] 項目から実行することも可能で す。
個人用格納域を使用して操作を実行するためのガイドラインを次に示します。
操作目的 操作手順
個人用格納域を作成する [作成] をクリックします。
個人用格納域の作成手順については、「個人用格納域の作成 (125ページ)」
で詳しく説明しています。
格納域を編集する 1. 格納域を選択します。
2. [編集] をクリックします。
[個人用格納域の編集] ページでは、格納域の名前、および [コメント] フィー
ルドの内容を編集することができます。
Copyright © Acronis, Inc. 125 格納域にアクセスするため
のユーザー アカウントを変 更する
[ユーザーの変更] をクリックします。
表示されたダイアログ ボックスで、格納域にアクセスするために必要なログイ ン情報を入力します。
Acronis セキュア ゾーンを
作成する [Acronis セキュア ゾーンの作成] をクリックします。
Acronis セキュア ゾーンの作成手順については、「Acronis セキュア ゾーン
の作成 (127ページ)」で詳しく説明しています。
格納域の内容を参照する [参照] をクリックします。
表示された [参照] ウィンドウで、選択した格納域の内容を確認します。
格納域をベリファイする [ベリファイ] をクリックします。
この格納域がソースとして既に選択されている [ベリファイ] (131ページ) ペー ジが表示されます。格納域のベリファイでは、この格納域に保存されているす べてのアーカイブが確認されます。
格納域を削除する [削除] をクリックします。
削除操作では、フォルダのショートカットだけが [格納域] ビューから削除され ます。フォルダ自体はそのまま残されます。フォルダに含まれているアーカイブ を保持するか削除するかを選択できます。
格納域のテーブル情報を 更新する
[更新] をクリックします。
格納域の内容の確認中に、アーカイブの格納域への追加、削除、変更を行うこ とができます。[更新] をクリックして、格納域の情報を最新の変更内容に更新 します。
個人用格納域の作成 個人用格納域を作成するには
1. [名前]フィールドに、作成する格納域の名前を入力します。
2. (オプション)[コメント] フィールドに、格納域の説明を追加します。
3. [パス] をクリックして、格納域として使用されるフォルダのパスを指定します。個人用格納域 は、ネットワーク共有、FTP サーバー、取り外し可能なメディア、Acronis Online Backup
Storage、テープ デバイス、またはコンピュータのローカル ハード ディスク ドライブに構成す
ることができます。
4. (オプション)格納域をテープ デバイス上に作成する場合、次の手順を実行します。
a. [ドライブ] をクリックして、格納域にバックアップする際に使用されるテープ ドライブ(複数
可)を指定します。デフォルトでは、使用可能なドライブがすべて使用されます。[次のドライブ のみを使用する] をクリックして、目的のチェックボックスをオンまたはオフにします。
b. [テープ プール] をクリックして、格納域によって使用されるテープのプールを指定します。
デフォルトでは、Acronis プールが選択されます。
5. [OK] をクリックします。この結果、作成された格納域が格納域ツリーの [個人用] グループに
表示されます。