9 管理対象のコンピュータの管理
9.1 バックアップの計画およびタスク
9.1.3 バックアップ計画のエクスポートとインポート
エクスポート処理が実行されると、バックアップ計画の完全な設定が格納されたファイルが作成され ます。そのファイルを別のコンピュータにインポートして、エクスポートされたバックアップ計画を再使 用することができます。
集中管理されたバックアップ計画は、管理サーバーからエクスポートして、管理サーバーにのみイン ポートできます。計画は、インポート時またはインポート後に Acronis Backup & Recovery 11 グ ラフィカル ユーザー インターフェイスで編集することができます。バックアップ計画は .xml ファイ ルにエクスポートされるので、テキスト エディタでバックアップ計画のエクスポート ファイルを編集 (164ページ)することができます。パスワードは、エクスポート ファイル内で暗号化されます。
使用例
エージェントの再インストール
エージェントを再インストールする前にバックアップ計画をエクスポートし、再インストール後にイ ンポートします。
複数のコンピュータへのバックアップ計画の配置
セキュリティ上の制限などにより、Acronis Backup & Recovery 11 管理サーバーを使用でき ない環境があります。それにもかかわらず、複数のコンピュータ上で同一のバックアップ計画を 使用する必要があります。これらのコンピュータの 1 つからこの計画をエクスポートし、他のコ ンピュータにその計画をファイルとして配置 (166ページ)します。
ログイン情報の調整
スケジュールされた計画に、その計画のタスクが実行されるユーザー アカウントのログイン情報が 含まれています。計画が、同じログイン情報を持つユーザー アカウントが存在しないコンピュータで は開始されません。このような状況を避けるには、次のいずれかの手順を実行します。
同じログイン情報を持つアカウントを 2 台目のコンピュータにも作成します。
エクスポート ファイル内のログイン情報を編集した後に、インポートします。詳細については、
「エクスポート ファイルの編集 (164ページ)」を参照してください。
計画をインポートした後にログイン情報を編集します。
164 Copyright © Acronis, Inc.
手動で開始するバックアップ計画を作成する場合、[計画のパラメータ] > [タスクのログイン情報、コ メント、ラベルの表示..] の [現在のユーザーで実行] 設定は変更しないでください。この設定により 計画のタスクは常に、タスクを開始したユーザーのアカウントで実行されます。
実行する手順
バックアップ計画をエクスポートするには
1. [バックアップの計画およびタスク] ビューで、バックアップ計画を選択します。
2. [エクスポート] をクリックします。
3. エクスポート ファイルのパスおよび名前を指定してください。
4. 選択内容を確認入力します。
バックアップ計画をインポートするには
1. [バックアップの計画およびタスク] ビューで [インポート] をクリックします。
2. エクスポート ファイルのパスおよび名前を指定してください。
3. Acronis Backup & Recovery 11 によって、[バックアップ計画の編集] ページが表示されま す。ほとんどの場合、バックアップ先に対する計画のログイン情報およびアクセス ログイン情報 をアップデートする必要があります。必要な変更を実行し、[保存] をクリックします。アップデー トしない場合、[キャンセル] をクリックします。計画がそのままインポートされます。
エクスポート ファイルの編集
エクスポート ファイルは .xml ファイルであり、テキスト エディタで編集できます。
ここでは、有用な変更を行う方法について説明します。
ログイン情報の変更方法
エクスポート ファイルでは、<login> タグにはユーザー名が含まれ、<password> タグにはユーザ ー パスワードが含まれています。
ログイン情報を変更するには、対応するセクションで <login> および <password> タグを変更し ます。
計画のログイン情報: <plan><options><common_parameters> セクション
バックアップされたデータのログイン情報へのアクセス: <plan><targets><inclusions> セクショ ン
バックアップ先のログイン情報へのアクセス: <plan><locations> セクション
特に <password> タグの変更に注意してください。暗号化されたパスワードが含まれているタグ
は、<password encrypted="true">...</password> となります。
暗号化されたパスワードを変更するには
1. コマンド ラインで、acronis_encrypt ユーティリティを実行します。
acronis_encrypt UserPassword#1
(UserPassword#1 は 暗号化したいパスワードです)
2. ユーティリティによって文字列が出力されます。たとえば、「XXXYYYZZZ888」などです。
3. この文字列をコピーし、次のようにタグに貼り付けます。
<password encrypted="true">XXXYYYZZZ888</password>
acronis_encrypt ユーティリティは Acronis Backup & Recovery 11 管理コンソールがインストー ルされているすべてのコンピュータで使用できます。ユーティリティへのパスは次のとおりです。
Copyright © Acronis, Inc. 165
%ProgramFiles%/Common Files/Acronis/Utils: 32 ビット版 Windows
%ProgramFiles(x86)%/Common Files/Acronis/Utils: 64 ビット版 Windows
/usr/sbin: Linux
バックアップ計画でエージェントのログイン情報が使用されるようにする方法
エクスポート ファイルをインポートまたは配置する前に、目的の <login> タグの値を削除します。
これにより、インポート済みまたは配置済み計画で、エージェント サービスのログイン情報が使用さ れるようになります。
例
バック ア ッ プ 計画がエ ージェント のログイン 情報で実 行 されるよ う にするに は 、<login> タグ (<plan><options><common_parameters> セクション)を検索します。タグの形式は次のとおりで す。
<login>
Administrator
</login>
<password encrypted="true">
XXXYYYZZZ888
</password>
<login> タグの値を削除すると次のようになります。
<login>
</login>
<password encrypted="true">
XXXYYYZZZ888
</password>
バックアップするアイテムの変更方法
直接指定されたアイテムを、直接指定された別のアイテムで置き換える
<plan><targets><inclusions> セクションで、次の手順を実行します。
1. <ID> タグを削除します。
2. <Path> タグの値を編集します。この値には、バックアップするデータに関する情報が含まれて
います。たとえば、「C:」を「D:」で置き換えます。
直接指定されたアイテムを、選択テンプレートで置き換える
<plan><options><specific><inclusion_rules> セクションで、次の手順を実行します。
1. 必要なテンプレートの種類に応じて、<rules_type> タグに値「disks」または「files」を追加しま す。
2. <rules> タグを追加します。
3. <rules> タグに、<rule> と必要なテンプレートを追加します。テンプレートは、直接指定された アイテムに対応する必要があります。たとえば、指定されたアイテムの値が「disks」である場 合、[SYSTEM]、[BOOT]、および [Fixed Volumes] テンプレートは使用できますが、[All Files]
または [All Profiles Folder] テンプレートは使用できません。テンプレートの詳細については、
「ボリュームの選択ルール」および「ファイルおよびフォルダの選択ルール」を参照してください。
166 Copyright © Acronis, Inc.
4. 別のテンプレートを追加するには、手順 3 を繰り返します。
例
次の例は、直接指定されたアイテムを選択テンプレートで置き換える方法を示しています。
元のセクション:
<specific>
<backup_type>
disks
</backup_type>
<disk_level_options />
<file_level_options />
<inclusion_rules />
<specific>
選択テンプレートを適用した後のセクション:
<specific>
<backup_type>
disks
</backup_type>
<disk_level_options />
<file_level_options />
<inclusion_rules>
<rules_type>
disks </rules_type>
<rules>
<rule>
[BOOT]
</rule>
<rule>
[SYSTEM]
</rule>
</rules>
</inclusion_rules>
<specific>