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3 生体認証システム導入・運用事例

3.9 東海地区信金共同事務センター

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顔認証端末には、スポットでライトを点灯させるようになっており、昼夜を問わず スムーズな認証ができるようにしてあると共に、監視カメラで撮影する画像を明瞭に するようになっている。

図 3-9 東海共同事務センターが導入したシステム概要

登録されているユーザは、正規職員の他に、システム運用のためのシステムベンダ 職員も登録されている。

図 3-10 東海地区信金共同事務センターの顔認証端末

管理区域 ゲート

顔認証端末

(入)

顔認証端末

(出)

顔認証コント ローラ

監視カメラ 入退管理サーバ 顔認証サーバ

DVR DVR

監視画像確認 DVRの画像を 表示します 電子錠コント

ローラ

画像確認画面 ログをクリック

47 (3) ユーザに配慮した点

ユーザに対して配慮した点は、物を持っていても認証が行えるようにすることと、

認証時に端末に接触することによる嫌悪感を低減することであり、これらを満たす生 体認証システムとして、顔認証システムを採用したことが挙げられる。

また、顔認証端末を設置する高さについても配慮し、身長の低い職員でも十分に認 証が行える高さを検討して、設置した。

顔認証端末はビル内のフロア入り口に設置されており、太陽光が差し込んでくるこ とがあるが、端末に附属したスポットライトが照射されるようになっており、太陽光 やビルの証明の影響を受けずにスムーズな認証ができるようになっている。

(4) システム管理に配慮した点

管理区域にある無停電電源を用いて、停電時でも顔認証端末による認証が行えるよ うにした。

(5) 運用状況

システム稼動以来、問題なく順調に運用を続けている。

今後は、全国的な信金共同事務センターのシステム統合に併せて、全国の信用金庫 に勤務するオペレータ等への展開も検討している。

(6) システム導入の効果

以前導入していた生体認証システムと比較して、認証にかかる時間が短くなった。

また、登録及び認証も容易であり、職員の心理的負荷も減っている。金融機関である こともあり、職員の生体認証への理解はもともと高かったといえるが、生体認証シス テムを導入することにより、セキュリティへの意識は更に高まったといえる。

また友連れ防止機能があり、一旦入室した職員は同室の入退室情報チェックを行い 退室確認ができなければ、他の室には入室できない仕組み採用し、より厳密な入退室 管理ができるようになった。操作時に扉の片方で認証を行っている場合には、もう一 方の確認端末に使用状況を表示することにより、同時での入退室認証の防止ができる ようになった。

なお、臨時入退室にも対応が可能となっており、緊急時に利用している。

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