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■利用者の支援、活動等で工夫されている点
清掃をしている御谷湯とは平成 18(2006)年から交流があり、当時は通いで清掃のみしていたが、
御谷湯のリニューアルに合わせて平成 27(2015)年に同じビルに入居し、一体的な運営をしている。
就労支援にも力を入れており、積極的に一般就労 につなげる取り組みを行っている。反面、体調や気 力が不安定で、毎日は通えない方、半日しか作業 できないような方も受け入れ、『居場所(通える場 所)がある安心感』の提供も大切にしている。
障害者が社会に支えられるばかりの存在である、
という意識を変えたい、という思いから地域社会を支 えるフードバンクやこども食堂の運営に利用者の方た ちと一緒にボランティアとして協力している。
■わたしたちのセールスポイント
・全国的にもめずらしい銭湯の中にある福祉施設。主な作業は銭湯の 清掃、水はり、湯沸かしなどの銭湯の裏方作業と、コルク洗いやお寺の お札づくりなど、少しかわった内職作業がある。その他、地域貢献の一 環としてフードバンクのボランティア活動にも力を入れている。作業以外 では就労B型事業所ではあるものの、ジョブコーチによる就労支援にも 力を入れていて、毎年、数名の方が一般企業に就職している。
■利用者の支援で工夫していること
地元の銭湯や企業との信頼関係を築けるよう、ビ ジネスマナーに気をつけながらも飲み会なども企画 し、親しい関係を続けるようにしている。また、障害者 の特性などを理解してもらうために勉強会などを開い ている。
個別支援では、定期的に利用者と職員の面談の 時間を設け、ニーズの掘り起こしをしている。就労相 談のほか、生活相談にも応じ、問題解決のためにカ ラコネ自ら支援に動いたり、ケースによってはフォーマ ル、インフォーマルの外部支援を利用したりしている。
―事業所より―
仕事の様子(浴室清掃、ポリッシャー)
コルクの仕分けの仕事
浴場からはスカイツリーも見える
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■課題項目に対する状況や対応
利用者の高齢化 高齢化の問題はカラコネに関してはまだ大きな課題ではないが、50 代の利 用者もいることから足腰に負担の少ない作業方法を常に考えるようにしてい る。
障害の重度・多様化 もともとは精神障害(主に統合失調症や気分障害)の方のサポートを想 定していたが、実際には精神障害のほか、発達障害、知的障害、高次脳 機能障害など、様々な障害の方の利用が続いていて、障害特性や支援方 法について常に悩み、学んでいる。
利用者の工賃 開設 4 年目の平成 30(2018)年度は当面の目標だった平均工賃 2 万 円を何とか達成できた。最終的には 3 万円を目指して作業の効率化と同時 に職場開拓を進めていきたいと考えている。(しかし、精神障害の方が多い 施設では週に 1 回や 2 回の利用という利用者もいて、現在の平均工賃の 計算の仕方には問題があると考えている)
送迎支援 実施していない。
人材確保/
人材育成
カラコネに実習に来る精神保健福祉士の実習生の中から優秀と思われる学 生に声をかけ、採用している。
利用者の確保/
利用率の安定
ハローワークや各区就労支援センター、地域活動支援センター、保健センタ ーなど、日ごろから関りのある場所に定期的に訪問、パンフレットやニュースレ ターを配布し、担当者との顔の見える関係を絶やさないように努力している。
矯正施設退所者など他の施設ではなかなか受け入れてもらえなかった方も 本人の就労意識などを確認の上、受け入れるようにしている。利用率の安 定のためには毎月のローテンション表を事前に配り、作業現場の一員として 作業に入る責任があり、必要とされていることを意識できるように工夫してい る。
運営(事業継続のた めの取り組み)
現状に満足することなく、常に新しい作業のやり方、作業開拓、利用者確保 のためのネットワークづくり、一般就労のための職域開拓を考えている。
外部評価の取り組み 3 年に一回、運営と経営に関して第三者評価を受けている。
■地域とのつながり、連携のための取り組み
・神社の例大祭に協力したり、区内全域で行われるジャズフェステ ィバルに職員が実行委員として協力し、カラコネを会場として提 供、当日は利用者と職員がボランティアスタッフとして働いている。
日本最大のフードバンクのセカンドハーベスト・ジャパンに協力し、
ボランティア活動をしている。
・地元で 70 年以上続く銭湯で働き、お客様と接し「いつもありが
とう」などと声をかけていただくことで、地域のために仕事をしている 地域のお祭りに参加
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のだ、という意識が芽生えている様子である。また、地元のお祭りやイベントなどにボランティアとして参加し てもらうことで地域との連携を実感できるように工夫している。
■周辺地域の課題
・墨田区はいわゆるゼロメートル地帯に位置し、今後発生が 懸念されている東京直下型地震やスーパー台風による被害が 他地域よりも甚大になる可能性がある。利用者や地域の 人々の防災意識向上のため、防災専門の NPO と組んで活 動をする予定である。
事業所情報
所在地 東京都墨田区石原 3-30-10 御谷湯ビル 201 TEL/FAX 03-6284-1787 / 03-6284-1788 事業種別 就労継続支援B型
開所年 平成 27(2015)年 6 月
定員数/利用者数 定員数 20 人 利用者数 20 人(平成 30(2018)年 9 月 1 日現在)
利用者の障害(手帳別) 身体0人 療育7人 精神 13 人 利用者の障害支援区分 区分なし:15 人、区分2:2人 利用者の年齢 平均年齢 42 歳
―伝えたいこと―
高齢化や少子化による地域ごとの課題は、就労 B 型事業所にとってはそれこそが社会的な ニーズととらえることができる。カラコネオフィスにとっては、そのニーズが経営者の高齢化と後 継者がいないことにより減少を続ける銭湯であった。農業や林業、地方の地場産業などの中に も就労 B 型が関わることができるものが多くあると感じている。就労 B 型事業者には発想を転 換し、社会のためにもなり、障害者の働く場の開拓にもつながる新しい試みにトライしてもらいた いと思う。
町内清掃のボランティア活動
今日もお客様をお待ちしています
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