4.4 スケジューリング
4.4.4 条件
条件を使用すると、スケジューラで特定の条件に従ってより柔軟にバックアップ タスクを実行できる ようになります。指定したイベントが発生すると(使用可能なイベントの一覧は「スケジューリング
『62ページ 』」を参照)、スケジューラは指定された条件をチェックし、条件が満たされるとタスクを実 行します。
条件を設定できるのは、カスタム バックアップ スキーム 『48ページ 』を使用している場合だけです。完全 バックアップ、増分バックアップ、および差分バックアップの条件をそれぞれ設定できます。
イベントが発生しても条件(または複数の条件のいずれか)を満たさないときのスケジューラの動作 は、[タスクの開始条件] 『99ページ 』 バックアップ オプションで定義します。このオプションで、
バックアップ方針に対する条件の重要度を指定できます。
条件は必須 - すべての条件が満たされるまで、バックアップ タスクの実行は保留されます。
条件は必須ではないが、バックアップ タスク実行の優先度は高 - 指定された期間内は、タスク の実行が保留されます。指定された期間が経過すると、条件が満たされなくてもタスクが実行さ れます。この設定では、長期間にわたって条件が満たされず、それ以上の遅延は望ましくないと きに、プログラムによってその状況に自動的に対応します。
バックアップ タスクの開始時刻が重要 - バックアップ タスクを開始する時刻に条件が満たさ れていない場合、タスクはスキップされます。タスクの実行をスキップする方法は、特にイベント が比較的頻繁に発生する場合など、指定された時刻を厳密に守ってデータのバックアップを開 始する必要があるときに適しています。
複数の条件の追加
2 つ以上の条件が指定された場合、そのすべてが満たされた場合のみバックアップが開始されま す。
4.4.4.1 ロケーションのホストが利用可能です
適用対象: Windows、Linux
"ロケーションのホストが利用可能です" は、ネットワーク上のドライブでアーカイブの保存先をホスト
しているコンピュータが使用可能であることを示します。
例 :
ネットワーク上の保存先へのデータのバックアップを、平日の午後 9 時に実行します。その時点で、
保守作業などのために保存先のホストを使用できないときは、バックアップをスキップし、次の平日 まで待ってからタスクを実行します。バックアップに失敗する可能性があるときは、バックアップ タス クを開始しないことが前提となります。
イベント: 週単位、1 週間ごとの <平日>、午後 09:00:00 に 1 回。
条件: [ロケーションのホストが利用可能です]
タスクの開始条件: [タスクの実行をスキップする]。 結果は次のようになります。
(1)午後 9 時にロケーションのホストを使用できる場合、時間どおりにバックアップ タスクが開始さ れます。
(2)午後 9 時の時点でホストを使用できない場合、次の平日にホストを使用できれば、その時点で バックアップ タスクが開始されます。
(3)平日の午後 9 時に保存先のホストを使用できない限り、タスクは開始されません。
4.4.4.2 期間の範囲内に収める
適用対象: Windows、Linux
バックアップ タスクを開始する時刻を、指定した期間内に制限します。
例
ある企業では、ユーザー データとサーバーのバックアップ用に、同じ NAS(Network Attached
Storage)上の異なるロケーションを使用しています。就業時間は午前 8 時から午後 5 時までです。
ユーザーのデータはユーザーがログオフしたらすぐにバックアップする必要がありますが、実行でき る時間は午後 4:30 から午後 10 時までの間です。毎日午後 11 時に会社のサーバーをバック アップします。このため、ネットワークの帯域幅をすべて利用できるように、この時刻までにすべての ユーザー データのバックアップが完了すると理想的です。上限を午後 10 時に指定すると、ユー ザー データのバックアップ時間は 1 時間を超えないことが前提となります。指定した期間内に ユーザーがまだログオンしているとき、またはその期間以外の時刻にログオフしても、ユーザー データをバックアップしません。つまり、タスクの実行をスキップします。
イベント: [ログオフ時]、次のユーザー: [すべてのユーザー]。
条件: 期間の範囲内に収める、午後 04:30:00 から午後 10:00:00 まで。
タスクの開始条件: [タスクの実行をスキップする]。 結果は次のようになります。
(1)ユーザーが午後 4 時半から午後 10 時の間にログオフすると、ログオフの直後にバックアップ タスクが開始されます。
(2)ユーザーがその期間以外の時刻にログオフすると、タスクはスキップされます。
その他の例
タスクが特定の時刻に実行されるようにスケジュールされていて、この時刻が指定された期間の範 囲外の場合
たとえば、次のようになります。
イベント: 日単位、1 日ごと、午後 03:00:00 に 1 回。
条件: 期間の範囲内に収める、午後 06:00:00 から午後 11:59:59まで。
この例では、タスクが実行されるかどうかとその時刻は、タスクの開始条件によって異なります。
タスクの開始条件が [タスクの実行をスキップする] の場合、タスクは実行されません。
タスクの開始条件が [条件が満たされるまで待機します] で [条件を満たさなくても、次の時間 が経過したらタスクを実行する] チェックボックスがオフの場合、そのタスク(午後 3 時に実行す るようにスケジュールされている)は、(条件が満たされた時刻である)午後 6 時に開始されま す。
タスクの開始条件が [条件が満たされるまで待機する] で、[条件を満たさなくても、次の時間 が経過したらタスクを実行する] チェックボックスがオン、待機時間が 1 時間の場合、タスク(午 後 3 時に実行するようにスケジュール)は、待機期間が終了する午後 4 時に開始されます。
4.4.4.3 前回のバックアップからの経過時間
適用対象: Windows、Linux
前回バックアップが正常に完了してから指定された期間が経過するまで、バックアップ タスクの実 行を保留にすることができます。
例 :
最後の正常なバックアップが完了してから 12 時間以上経過した場合のみ、システムの起動時に バックアップ タスクを実行します。
イベント: 起動時(コンピュータの起動時にタスクを開始する)
条件: 前回のバックアップからの経過時間(前回のバックアップから 12 時間経過した場合)
タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する 結果は次のようになります。
(1)最後の正常なバックアップが完了してから 12 時間以内にコンピュータを再起動すると、スケ ジューラは 12 時間が経過するまで待機してから、タスクを開始します。
(2)最後の正常なバックアップが完了してから 12 時間経過してコンピュータを再起動すると、バッ クアップ タスクはただちに開始されます。
(3)コンピュータを再起動しないと、タスクも開始されません。 必要な場合は、[バックアップの計画 およびタスク] ビューで、バックアップを手動で開始することができます。