バックアップ ファイル名指定の簡略化を使用するには、次のいずれかの操作を実行します。
[ようこそ] 画面で、[バックアップ計画の作成] 『34ページ 』 をクリックし、[バックアップ ファイ ルの命名、アーカイブのコメントの表示] を展開してから、[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにします。
ローカルに接続された RDX ドライブまたは USB フラッシュ ドライブをバックアップするときは、
[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...] チェック ボックスが表示さ れません。リムーバブル デバイス モード 『147ページ 』が、標準の名前付けと簡易ファイル名 方式のどちらを使用するか決定します。Linux では、手動でデバイスをマウントすると、チェック ボックスが表示されます。
[ようこそ] 画面で、[今すぐバックアップ] 『34ページ 』.をクリックします。バックアップ先が対応 している場合には必ず、簡易ファイル名方式が使用されます(下記の「制限事項」参照してくださ い)。
ファイル名指定の簡略化を使用する場合
アーカイブの最初の(完全)バックアップのファイル名は、アーカイブ名で作成されます。たとえ
ば、MyData.tib です。それ以降の(増分、または差分)バックアップ ファイル名にはインデック
スがつきます。MyData2.tib、MyData3.tib などです。
この簡易ファイル名方式により、取り外し可能なメディア上にコンピュータのポータブル イメージ を作成したり、スクリプトを使用してバックアップを別のロケーションに移動させたりすることがで きます。
新しい完全バックアップが作成される前に、アーカイブ全体が削除され、新しいアーカイブが開 始されます。
この動作は、USB ハード ドライブを交代で使用して各ドライブに 1 つの完全バックアップ
『60ページ 』を保存したり 1 週間で作成されたバックアップ 『61ページ 』すべてを保存したり する場合に役立ちます。ただし、ドライブが 1 台しかない場合に完全バックアップに失敗すると、
バックアップがない状態になってしまいます。
この状態に陥るのを防ぐために、アーカイブ名に日付変数 『58ページ 』を追加します。
標準ファイル名指定を使用する場合
各バックアップには、正確なタイム スタンプとバックアップの種類が含まれた一意のファイル名 が付けられます。MyData_2010_03_26_17_01_38_960D.tib のようになります。この標準 ファイル名前付けにより、バックアップ保存先とバックアップ スキームの範囲が広がります。
制限事項
簡易ファイル名を使用する場合は、次の機能を使用できません。
1 つのバックアップ計画内での完全、増分、および差分バックアップの設定。バックアップの種 類ごとにバックアップ計画を作成する必要があります。
テープまたは Acronis セキュア ゾーン へのバックアップ
バックアップのレプリケーションの設定
保持ルールの設定
仮想コンピュータにバックアップを定期的に変換する設定
増分バックアップまたは差分バックアップから完全バックアップへの変換 アーカイブ名の制限
アーカイブ名の最後を数字にすることはできません。
FAT16、FAT32、および NTFS ファイル システムでは、ファイル名に次の文字を使用できま
せん: バックスラッシュ(¥)、スラッシュ(/)、コロン(:)、アスタリスク(*)、疑問符(?)、二重引用符
(")、小なり記号(<)、大なり記号(>)、パイプ(|)。
4.3.1 [DATE] 変数
アーカイブ名に日付変数を指定すると、各バックアップのファイル名にバックアップの作成日が含ま れます。
この変数を使用すると、新しい日付の最初のバックアップは完全バックアップになります。次の完全 バックアップが作成される前に、その日それまでに取得されたバックアップはすべて削除されます。
その日の前に取得されたバックアップは保持されます。つまり、増分バックアップをするしないにか かわらず複数の完全バックアップを保存することができますが、1 日に可能な完全バックアップは 1 つだけです。バックアップは、日付順に並べ替えることができます。また、バックアップは、スクリプ トを使用して、コピー、移動、削除することができます。
この変数の値は、角括弧([])に囲まれた現在の日付です。日付の形式は、コンピュータの地域オプ ションによって異なります。たとえば、日付形式が年-月-日である場合、2012 年 1 月 31 日は、
[2012-01-31] となります。スラッシュ(/)など、ファイル名でサポートされていない文字は、下線(_)
で置き換えられます。
この変数は、アーカイブ名の任意の位置に置くことができます。この変数では、大文字と小文字の 両方を使用できます。
例
例 1:2012 年 1 月 31 日から 2 日間、増分バックアップを 1 日に 2 回(午前 0 時と正午)実 行すると仮定します。アーカイブ名は、MyArchive-[DATE]、日付形式は年-月-日です。2 日目が 終わった後のバックアップ ファイルの一覧は次のようになります。
MyArchive-[2012-01-31].tib(完全、1 月 31 日午前 0 時に作成)
MyArchive-[2012-01-31]2.tib(増分、1 月 31 日正午に作成)
MyArchive-[2012-02-01].tib(完全、2 月 1 日午前 0 時に作成)
MyArchive-[2012-02-01]2.tib(増分、2 月 1 日正午に作成)
例 2:例 1 と同じスケジュール、同じアーカイブ名および日付形式で完全バックアップを実行すると 仮定します。2 日目が終わった後のバックアップ ファイルの一覧は次のようになります。
MyArchive-[2012-01-31].tib(完全、1 月 31 日正午に作成)
MyArchive-[2012-02-01].tib(完全、2 月 1 日正午に作成)
午前 0 時に作成された完全バックアップは、同日に実行された新しい完全バックアップに置き換え られました。
4.3.2 バックアップの分割でのファイル名前付けの簡略化
バックアップが [バックアップの分割] 『85ページ 』 の設定に従って分割されると、バックアップの 各部分の名前付けにも同じインデックスが使用されます。 次回のバックアップのファイル名には、
次に使用可能なインデックスが付きます。
たとえば、アーカイブ MyData の初回のバックアップが 2 つの部分に分割されたとします。 この バックアップのファイル名は、MyData1.tib と MyData2.tib です。 2 回目のバックアップ(分割さ れていないと仮定)は、MyData3.tib という名前になります。
4.3.3 使用例
このセクションでは、ファイル名前付けの簡略化の使用例について説明します。
4.3.3.1 例 1: 日単位のバックアップ(古いものを置き換える)
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータの完全バックアップを毎日実行します。
実行したバックアップをローカルに接続された USB ハード ドライブのファイル MyMachine.tib に格納します。
古いバックアップが新しいもので置き換えられるようにします。
このシナリオでは、日単位のスケジュールを使用したバックアップ計画を作成します。バックアップ計 画を作成するとき、アーカイブ場所として USB ハード ドライブを指定し、アーカイブ名として
MyMachine を指定し、[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...] チェッ
ク ボックスをオンにし、バックアップの種類として [完全] を選択します。
結果: アーカイブは、MyMachine.tib のような単一のファイルになります。このファイルは、新しい バックアップの作成前に削除されます。
ローカルに接続された RDX ドライブまたは USB フラッシュ ドライブをバックアップ先に選択した 場合は、[アーカイブ名を使用してバックアップ ファイルに名前を指定する...] チェック ボックスは表 示されません。代わりに、「リムーバブル デバイス モード 『147ページ 』」が [リムーバブル メディ ア] になっていることを確認します。
4.3.3.2 例 2. 日付スタンプ付きの日単位の完全バックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータの完全バックアップを毎日実行します。
スクリプトを使用して古いバックアップをリモートのロケーションに移動させる場合。
このシナリオでは、日単位のスケジュールを使用したバックアップ計画を作成します。バックアップ計 画の作成では、アーカイブ名を MyMachine-[DATE] と指定した後、[アーカイブ名を使用してバッ クアップ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにして、バックアップの種類を [完全] にします。
結果:
2012 年 1 月 1 日のバックアップは MyMachine-[2012-01-01].tib、2012 年 1 月 2 日の バックアップは MyMachine-[2012-01-02].tib というように保存されます。
スクリプトでは、日付スタンプに基づいて古いバックアップを移動できます。
「[Date] 変数 『58ページ 』」も参照してください。
4.3.3.3 例 3. 1 日の時間単位のバックアップ
次のようなシナリオについて考えてみます。
サーバーの重要なファイルを毎日、時間単位でバックアップする場合。
毎日、初回のバックアップは完全バックアップで午前 0 時に実行し、その後のバックアップは差 分バックアップで毎時間実行する場合。
古いバックアップをアーカイブに保存する場合。
このシナリオでは、日単位のスケジュールを使用したバックアップ計画を作成します。バックアップ計 画の作成では、アーカイブ名を ServerFiles[Date] と指定し、[アーカイブ名を使用してバックアッ プ ファイルに名前を指定する...] チェックボックスをオンにし、バックアップの種類を [差分] にして、
午前 0 時から毎時間バックアップを実行するようにスケジュールします。
結果:
2012 年 1 月 1 日のバックアップは、ServerFiles[2012-01-01].tib から開始され、
ServerFiles[2012-01-01]2.tib が続き、ServerFiles[2012-01-01]24.tib まで、24 のファイル に保存されます。
翌日のバックアップは、完全バックアップの ServerFiles[2012-01-02].tib から開始されます。
「[Date] 変数 『58ページ 』」も参照してください。
4.3.3.4 例 4: 日単位の完全バックアップ(日単位でドライブをスワップする)
次のようなシナリオについて考えてみます。
コンピュータの完全バックアップを毎日実行します。
実行したバックアップをローカルに接続された USB ハード ドライブのファイル MyMachine.tib に格納します。
ドライブが 2 つあるとします。毎日のバックアップの実行前にドライブをスワップして、一方のド ライブには今日のバックアップ、もう一方には昨日のバックアップが格納されるようにします。
新しいバックアップによって、現在接続されているドライブ上のバックアップが置き換えられるよ うにします。
このシナリオでは、日単位のスケジュールを使用したバックアップ計画を作成します。バックアップ計 画は、次のように作成します。
アーカイブ名として MyMachine を指定します。