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180 100

25 30 35 40 45 50

6/10 6/20 6/30 7/10 7/20 7/30

葉 緑 素 計 値 ( S P A D 5 02 )

180 100

あきたこまち

25 30 35 40 45 50

6/10 6/20 6/30 7/10 7/20 7/30

葉緑素計値(SPAD502) 180 100

月/日 めんこいな

試 稈 穂 有効茎 1穂 千粒 登熟 玄米タ 玄米外 整粒

品種 年次 験 長 長 歩合 籾数 重 歩合 ンパク 観品質 率

区 cm cm 本/㎡ % 粒 千粒/㎡ g % % (1-9) (粒率%)

180 85 16.9 54.3 ( 113 ) 467 62.7 57 26.5 23.2 85.6 6.1 3.0 88.0 100 78 16.6 48.2 ( 100 ) 418 63.9 53 22.0 23.1 90.6 6.3 2.3 85.5 180 82 16.9 57.8 ( 105 ) 495 70.0 58 28.6 23.4 91.0 6.2 3.0 89.9 100 76 16.5 54.9 ( 100 ) 457 75.4 58 26.4 23.5 91.2 6.3 2.0 91.4 180 75 18.7 79.2 ( 107 ) 434 69.0 79 34.2 24.7 90.9 6.4 2.0 89.9 100 73 18.2 73.7 ( 100 ) 421 73.3 73 30.8 24.7 91.6 6.2 1.7 89.3

1)精玄米は篩目1.9mm以上

2)玄米タンパクは精玄米タンパク質含有率を示す。精玄米窒素含有率にタンパク係数5.95を乗じて、水分15%に換算した。

3)玄米外観品質は一般財団法人穀物検定協会仙台支部調べ(カメムシ、胴割れをのぞく)。

4)整粒率はサタケ社製穀粒判別期RGQI10Aにより調査した(胴割れを除く)。

5)表中のカッコ内の数字は各年の100g播きを100としたときの180g播きの割合を示す。

穂数 総籾

2014 2015 あきた こまち めんこ いな

精玄 米重 kg/a

2016

表-3 稈長、穂長、収量及び収量構成要素、玄米品質

表 - 2 播 種 が 生 育 ス テ ー ジ と 葉 齢 の 進 展 に及ぼす影響

表-1 播種量が苗の生育と移植に使用する 枚数に及ぼす影響

180 100 180 100 180 100

育苗期間 日 29 35 32 36 30 36

苗立ち率 % 97.4 95.8 97.5 91.6 98.6 98.4 草丈 cm 12.4 11.9 11.3 12.6 15.7 16.0 葉齢 葉 3.0 3.8 3.5 3.8 3.1 3.4 乾物重 g/100本 1.5 2.0 1.7 2.5 1.7 2.7 剪根苗からの

発根本数 本/個体 10.9 14.2 13.8 14.0 16.2 15.7 平均根長 cm 4.8 5.7 5.8 7.2 5.8 7.5 使用箱数 枚/10a 15.3 24.0 13.7 21.3 18.8 24.5

36 100 36 100 23 100 表中の削減割合は、100g播きを100とした場合の180g播きの使用箱数 の削減割合を示す

削減割合 品種 年次 試験区

2014

あきたこまち 2015

めんこいな

2016 年次 試験

区 移植時 幼穂

形成期頃 減数

分裂期頃 出穂期 成熟期 月/日 5/19 7/9 7/25 8/3 9/13

葉齢 3.0 11.2 -

月/日 5/19 7/9 7/24 8/1 9/13

葉齢 3.8 11.6 -

月/日 5/19 7/11 7/25 8/2 9/14

葉齢 3.5 11.3 -

100 月/日 5/19 7/9 7/23 7/31 9/12

葉齢 3.8 11.2 -

月/日 5/19 7/14 7/26 8/4 9/16

葉齢 3.1 10.9 -

月/日 5/19 7/13 7/24 8/1 9/13

葉齢 3.4 10.8 -

1)表中-は調査していないことを示す。

2015

2016

13.1 13.0 13.6 12.9 13.0 13.0 180

100 180 100 180 2014

図-1 茎数・穂数の推移

(あきたこまちは 2014 年、 2015 年の平均、めんこいなは 2016 年)

図-2 葉緑素計値の推移

(あきたこまちは 2014 年、 2015 年の平均、めんこいなは 2016 年)

3「秋田63号」によるソフトグレーンサイレージ用籾米生産と籾水分変動

(1)背景

ソフトグレーンサイレージ等に利用される籾米生産は、フレコン出荷で乾燥調製を必 要としないため、水稲作の効率化には有効である。一方で目標収量の確保とサイレージ 調製時の粉砕作業に対応するため、籾水分は 25% 以下にすることが求められている。

そこで、籾収量 1t/10a (籾水分 25% 以下)を目標に、「秋田 63 号」を用いた籾米生産 を無追肥栽培で現地実証し、その収量性と収穫時期の籾水分の変動について検討した。

(2)要約

「秋田 63 号」を ペースト側条 と育苗箱全 量施肥の組み合わせた無追肥栽培で実証し た。成熟期 5 ~ 7 日後のコンバイン収穫で籾収量 1.13 ~ 1.16 t/10a (水分 24.8% )が得ら れた。籾水分は成熟期までは低下が緩慢であったが、成熟期以降は 11 時半~ 14 時の水 分低下が顕著であった。

(3)技術の内容・特徴

ア 7 月中旬(幼穗形成期頃)茎数は、 600 ~ 807 本 / ㎡であり、 8 月 10 日頃(出穂期)

で 414 ~ 479 本 / ㎡であった(図-1)。葉緑素計値は、 7 月中旬で 42.0 ~ 42.3 、 8 月 上 旬(減数分裂期頃)で 38.2 ~ 39.0 であり、 7 月上旬以降は無追肥で十分な葉緑素計値 が維持された(図-2)。

イ コンバイン収穫による籾収量 は 1.13 ~ 1.16 t/10a で、水分が 24.8% であり、 2 カ年と も目標の籾収量 1t/10a 以上、籾水分 25% 以下であった。また、粗玄米重は 787 ~ 867kg/10a と多収で、玄米歩合が 0.80 ~ 0.83 と高く、飼料に適した形質も示していた(表-1)。

籾数は 35.2 ~ 36.4 千粒 / ㎡で、千粒重は 28.0 ~ 30.7g であった(表-2)。

ウ 成 熟期 ま での 籾 水分は 、両 年と も 27% 以 上と 高く 、低下 も緩 慢で あっ た。成 熟期 以 降は急激に低下し、成熟期 4 日後では 2014 年は 10 月 12 日(コンバイン収穫 3 日前)

で 22.3% 、 2015 年は 10 月 14 日(コンバイン収穫前日)で 25.5% であった(図-3、4)。

エ 籾水分の日内変動をみると、降雨や朝露などの影響を受けるが、成熟期までは 11:30

~ 14:00 までの水分の低下が小さいが(図-5、6)、成熟期以降は 11:30 ~ 14:00 の低

下 が 2 ~ 3 ポ イ ン ト と 大 き か っ た ( 図 - 5 )。 成 熟 期 以 降 は 籾 内 部 の 水 分 が 日 中 に 低 下し始 めるためと考えられた。

(4)活用上の留意点

ア 試験は 2 カ年とも同一の現地水田ほ場(能代市)で行い、ほ場区画は台形 90a で、

細粒強グライ土である。

イ 「秋田 63 号」の中苗を用い、栽植密度は 2014 年が 17.1 株 / ㎡、 2015 年が 19.3 株 / ㎡ であった。

ウ 施肥は、 2014 年が 7.5gN/ ㎡(ペースト側条施肥 3gN/ ㎡+育苗箱全量施肥( N400-100 )

4.5gN/ ㎡)、 2015 年が 6.9gN/ ㎡(ペースト側条施肥 2gN/ ㎡+育苗箱全量施肥( N400-100 )

4.9gN/ ㎡)で行い、両年とも無追肥である。

エ 6 条自脱型コンバインで収穫し、籾は農道で直接出荷用フレコン( T 社 1300RC 型、

700kg )に排出した。

オ 籾の黄化率は脱穀後に達観で調査し、乾熱法( 105 ℃、 24h )で水分を測定した。

(農試:作物部作物栽培担当)

0 200 400 600 800

6/9 6/30 7/21 8/11 9/1 9/22

茎 数 (本 / ㎡ )

月日 2014年 2015年

37 38 39 40 41 42 43

6/25 7/2 7/9 7/16 7/23 7/30 8/6 8/13

葉 緑 素 計 値 (S P A D 5 0 2 )

月日 2014年 2015年

図-1 茎数の推移(成熟期は穂数) 図-2 葉緑素計値の推移

表-1 収量及び籾水分

籾重 水分 精籾重 精玄米重 粗玄米重 玄米歩合

t/10a % t/10a(15%) t/10a(0%) kg/10a kg/10a(1.9mm) kg/10a

2014年 1.13 24.8 1.00 0.85 952 722 787 0.83

2015年 1.16 24.8 1.10 0.88 1070 783 867 0.80

注1)玄米歩合は、精籾重あたりの粗玄米重比率。玄米歩合=粗玄米重/精籾重

年次

コンバイン収穫 坪刈り(4区平均)

籾重(水分換算)

表-2 収量構成要素及び倒伏程度

年次 稈長 倒伏程度 穂数 一穂籾数 籾数 登熟歩合 千粒重

cm 0-4 本/㎡ 粒/穂 千粒/㎡ % g

2014年 85 0.0 414 85 35.2 71.7 28.0

2015年 87 2.3 477 76 36.4 70.2 30.7

21 22 23 24 25 26 27 28 29

10/2 10/4 10/6 10/8 10/10 10/12

籾 水 分 (% )

月日 籾水分

2)図中の数字は籾黄化率(%)

75% 88%

92%

94%

注1)籾水分は14時のデータである。

成熟期

23 24 25 26 27 28 29 30 31

10/6 10/8 10/10 10/12 10/14

籾 水 分 (% )

月日 籾水分

注1)図中の数字は籾黄化率(%)

76%

90%

93%

2)籾水分は14時のデータである。

3)10月14日は12~13時に降雨があったため、データは11時30分である。

成熟期

21 23 25 27 29 31 33 35

9:00 11:30 14:00 16:30

籾 水 分 (% )

時刻

10月2日 10月7日

10月10日 10月12日 10月14日

注1)10月6日に台風18号による降雨があった。

2)10月14日は10時まで降雨(台風19号)があった。

21 23 25 27 29 31 33 35

9:00 11:30 14:00 16:30

籾 水 分 (% )

時刻 10月6日

10月10日 10月14日

注1)10月9日に台風23号による降雨があった。

2)10月14日は12~13時に降雨があった。

図-3 籾水分の推移( 2014 年) 図-4 籾水分の推移( 2014 年)

図-5 籾水分の日内変動(2014年、成熟期10月8日) 図-6 籾水分の日内変動(2015年、成熟期10月10日)

4 ソフトグレーンサイレージ用籾米収穫における収量コンバインの利用

(1)背景

ソフトグレーンサイレージ用籾米の生産では、調製可能な量を計画的に出荷すること と籾水分を粉砕機の適応籾水分である 25% 以下にすることが求められている。しかし通 常、耕種農家は収穫時にこれらの情報を得ることはできない。

そこで、「秋田 63 号」を用いたソフトグレーンサイレージ用籾米生産ほ場において、

近年市販化された収量センサ付き自脱型コンバインで収穫作業を行い、収穫作業の能率 と籾の重量および水分の測定精度について検討した。

(2)要約

収穫時に6条自脱型収量コンバインにより得られる籾の水分や重量の測定値は、出荷 前に籾の水分や重量を把握するために十分な精度を有している。

(3)技術の内容・特徴

ア 2014 、 2015 年のコンバインによる収穫作業時間はそれぞれ、 2.69 、 3.78 h/ha であった。

作 業 内 訳 で は 、 排 出 調 整 ( 主 に フ レ コ ンの 入 替 ) と 運 搬 ト ラ ッ ク待 ち の 合 計 が 作 業 全 体の 15 ~ 20% を占めた(表-1)。なお、 2015 年の作業時間が 2014 年より 1.09h/ha 長 いのは 収量がやや多く、コンバインの機関出力が 14.7kW 小さいことによるものである

(表-2、3)。

イ 排出ごとのコンバイン測定による籾水分と乾熱法との差は、 2014 年で- 1.2 ~+ 2.8 ポイント、 2015 年で- 1.2 ~+ 0.3 ポイントであった。ほ場全体では両年ともコンバイ

ン測定が 24.7% で、乾熱法との差は- 0.1 ポイントであった。 2014 年、 2015 年の単回

帰 r

2

はそれぞれ、 0.4675 、 0.6145 であり、ほ場で籾水分を把握するための精度としては、

十分な精度と考えられた(表-2、3、図-1)。

ウ 排出ごとのコンバイン測定による籾重量と秤測定との差は、 2014 年で- 12 ~+ 46

kg 、 2015 年で- 24 ~+ 35 kg であった。ほ場全体でのコンバイン測定による籾重量は

2014 年で 10,540kg 、 2015 年で 10,413kg であり、秤測定との差は -0.6 ~ 3.5% であった。

排出ごとの調査での単回帰 r

2

も高いことから、コンバイン収穫しながら精度よく、籾 重量を測定できると考えられた(表-2、3、図-2)。

(4)活用上の留意点

ア 試験は 2 カ年とも同一の現地ほ場(能代市)で行い、ほ場区画は台形 90a である。

イ コンバイン収穫籾収量(籾水分は両年とも 24.8% )及び粗玄米収量はそれぞれ、 2014 年が 1.13t/10a 、 787kg/10a 、 2015 年が 1.16t/10a 、 867kg/10 であった。

ウ 供試した収量コンバインは、両年と K 社製 6 条自脱型食味収量コンバインで、 2014 年は ER6120 型( 88.2 k W )、 2015 年は ER6100 型( 73.5 k W )である。

エ 収 穫 体 系 は 回 り 作 業 で 収 穫 し 、 農 道 で 直 接 出 荷 用 フ レ コ ン ( 700kg タ イ プ ) に 排 出 し た 。そ の 後、 収 穫作 業 と並 行 して 、ユニ ック 付き 2 t ト ラッ クで 大型 トラッ クへ の 積み替え場所(ほ場からの距離約 500m )まで運搬した。

オ 籾の重量及び水分は、コンバインの排出 1 回ごとにコンバイン測定によるグレンタ ンク内の籾重量と水分の測定値を表示した。排出中 3 ~ 5 秒ごとに少量ずつ籾を採取 し、乾熱法により水分を測定した。籾重量は吊り下げ秤を用いて計測した。

(農試:作物部作物栽培担当)

表-2 コンバイン排出ごとの籾水分及び籾重量のコンバイン測定値と乾熱法(105℃、24h)、吊り下げ秤の比較(2014年)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

12:58 13:16 13:29 13:42 13:57 14:12 14:26 14:44 14:56 15:08 15:21 15:37

乾熱法 27.2 26.8 25.7 24.9 24.6 24.6 24.1 24.1 23.6 24.2 24.2 23.4 24.8 (100) - - 0.4675 コンバイン 26.4 26.2 26.4 24.1 27.4 24.5 22.9 23.5 24.0 24.1 23.0 26.7 24.7 99.6 - - 12回目除く 吊り下げ秤 1026 745 765 715 791 808 1050 1013 1003 1021 993 256 - - 10184 (100) 0.9941 コンバイン 1072 733 775 753 814 841 1089 1053 1020 1054 1031 305 - - 10540 103.5 切片=0 籾水分(%)

籾重量(kg)

単回帰 r2

コンバイン排出回 籾水分 籾重量

コンバイン排出時刻 ほ場平均 ほ場合計

表-3 コンバイン排出ごとの籾水分及び籾重量のコンバイン測定値と乾熱法(105℃、24h)、吊り下げ秤の比較(2015年)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

10:56 11:16 11:35 11:51 12:05 13:34 13:51 14:11 14:29 14:48 15:14

乾熱法 26.0 25.9 25.6 25.0 24.9 24.4 24.8 24.7 23.8 24.2 24.5 24.8 (100) - -コンバイン 26.1 24.7 25.7 25.3 24.3 24.4 24.7 24.8 23.8 24.4 24.3 24.7 99.7 -

-吊り下げ秤 1060 772 748 697 709 1072 1136 1119 1102 1013 1053 - - 10479 (100) 0.9921 コンバイン 1094 770 745 691 690 1070 1130 1116 1084 989 1034 - - 10413 99.4 切片=0 注)10月15日10:30~15:20(12:08~13:19は昼休み)に作業した

籾水分(%)

籾重量(kg)

0.6145

コンバイン排出回 籾水分 籾重量

単回帰 r2

コンバイン排出時刻 ほ場平均 ほ場合計

y = 1.0045x R² = 0.6145 23

24 25 26 27

23 24 25 26 27

コンバイン測定籾水分(%)

乾熱法籾水分(%)

コンバイン測定籾水分()

乾熱法籾水分(%) y = 0.968x

R² = 0.9934

0 200 400 600 800 1,000 1,200

0 200 400 600 800 1,000 1,200 コンバイン測定籾重量(kg)

吊り下げ秤籾重量(kg)

表-1 6条自脱型収量コンバインによる収穫作業の能率 年次

刈り取り 籾排出 排出調整 運搬トラック待ち ほ場内移動 調整・その他

2014 作業時間(h/ha) 2.69 1.81 0.29 0.32 0.21 0.04 0.02

割合(%) 100 67.4 10.7 12.1 7.9 1.3 0.6

2015 作業時間(h/ha) 3.78 2.76 0.33 0.47 0.10 0.07 0.06

割合(%) 100 73.0 8.7 12.3 2.6 1.9 1.5

注1)排出調整は主にフレコンの交換、準備である。

注2)2014年は88.2kW、2015年は73.5kWの機関出力のK社製6条自脱型食味収量コンバインで収穫した結果である。

全作業 時間

内訳

図 - 2 コ ン バ イ ン 測 定 と 実 測 の 籾重量の関係( 2014 年)

注)切片は " 0 " とした 図 - 1 コ ン バ イ ン 測 定 と 乾 熱 法 の

籾水分の関係( 2015 年)

注)切片は " 0 " とした

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