第4章 災害時の応急活動対策
第7節 文教及び保育対策
災害時には、児童・生徒等の安全確保を図るとともに、学校教育の実施に万全を期すため、教職施設、
教員及び学用品等の早期確保に努め、応急教育の円滑な実施を図ります。
1 児童・生徒等保護対策
校長は、災害時においては、避難実施計画に基づき、児童・生徒等の保護に努めます。
⑴ 市立学校の対応
ア 校長は、対策本部を設置し、情報等の把握に努め、的確な指揮に当たります。
イ 児童・生徒等の生命・身体の安全確保を図るとともに、安全が確保されるまでは、学校で児童・
生徒等を保護し、安全が確認された後に保護者に引き渡します。
ただし、公共交通機関の運行中止等により保護者が帰宅できないことも想定されることから、保 護者が来校するまでは、学校で児童・生徒等を保護します。
ウ 校長は、市教育委員会に避難誘導等の状況を速やかに報告します。
エ 初期消火及び救護・救出活動等の防災活動を行います。
⑵ 市立学校教職員の対処、指導基準
ア 学級担任等は、学校防災計画等、あらかじめ決められた方法で、児童・生徒等の安全確保を図っ た後、避難誘導を行います。その後、対策本部の指示により、さらなる児童・生徒等の安全確保に 努めます。
イ 障害のある児童・生徒等については、あらかじめ介護体制等の組織を作るなど十分配慮します。
ウ 児童・生徒等の保護者への引き渡しについては、あらかじめ決められた方法で確実に行います。
エ 遠距離通学者、交通機関利用者、留守家庭等で帰宅できない児童・生徒等については、氏名、人 員等を確実に把握し、引き続き保護します。
オ 児童・生徒等の安全を確保した後、対策本部の指示により防災活動にあたります。
⑶ 放課後児童クラブの対応
放課後児童クラブの担当者は、各クラブの緊急時の対応マニュアルに基づき、近隣の学校等の決め られた場所に入所児童を引率し避難します。
2 学校等における避難場所の開設
⑴ 避難場所等に指定された市立学校等は、市と連携して避難場所を開設し、避難者の安全確保を図り ます。
⑵ 避難場所に指定されていない県立学校等においても、地域住民等が避難してきた場合に避難者の安 全確保を図る等、市と連携して対応します。
3 応急教育対策
⑴ 応急教育の実施
市教育委員会は、災害時において学校教育の実施に万全を期すため、教育施設、教員及び学用品等 を早期に確保し、応急教育の円滑な実施を図ります。
⑵ 被害状況の把握及び報告
小・中学校は、応急教育の円滑な実施を図るため、速やかに児童・生徒等及び施設設備の被害状況 を把握し、市教育委員会に報告します。
また、市教育委員会は、被災状況を取りまとめのうえ、湘南三浦教育事務所を通じて県教育委員会 に報告します。
⑶ 教育施設の確保
市教育委員会は、教育施設の被災により授業が長期間にわたって中断することを避けるため、次に より施設の効率的な利用を図ります。
ア 被害箇所及び危険箇所の応急修理
被害箇所及び危険箇所は早急に修理し、正常な教育活動の実施を図ります。
イ 市立学校の相互利用
99
授業の早期再開を図るため、被災を免れた市立学校施設を相互に利用します。
ウ 仮校舎の設置
校舎の修理が不可能な場合には、プレハブ校舎等の教育施設を設けて授業の早期再開を図ります。
エ 公共施設の利用
被災を免れた公民館等の社会教育施設、体育施設その他の公共施設を利用して、授業の早期再開 を図ります。
この場合、市と県相互に協議して、利用についての総合調整を図ります。
⑷ 教員の確保
市教育委員会は、災害により通常の教育を実施することが不可能となった場合の応急対策として、
次により教員を把握し、確保します。
ア 臨時参集
教員は原則として各所属に参集するものとします。ただし、交通途絶で参集不能な場合は、最寄 りの学校(小・中学校)に参集します。
(ア) 参集教員の確認
各学校において、責任者(学校付近居住者)を定め、参集した教員の学校名、職、氏名を確認し、
人員を掌握します。
(イ) 参集教員の報告
各学校で掌握した参集教員の人数等について、市教育委員会に報告します。また、市教育委員 会は、参集教員の人数等について取りまとめのうえ、湘南三浦教育事務所を通じて県教育委員会 に報告します。
(ウ) 県教育委員会からの指示
県教育委員会においては、前項で報告された人数、その他の情報を総合判断し、市教育委員会 等(湘南三浦教育事務所を通じ)に対し教員の配置等を適宜指示連絡します。
(エ) 臨時授業の実施
通信の途絶又は交通機関の回復が著しく遅れた場合には、各学校において参集した教員をもっ て授業が行える体制を整えます。
イ 退職教員の活用
災害により教員の死傷者等が多く、平常授業に支障を来す場合は、退職教員を臨時に雇用するな どの対策を講じます。
⑸ 学用品の確保のための調査
ア 市教育委員会は、応急教育に必要な教科書等の学用品について、その種類、数量を調査します。
イ 調査の結果、教科書等の学用品の確保が困難な場合は、県教育委員会に対して協力要請をします。
⑹ 児童・生徒等の心的症状の対応
校長は、被災後、児童・生徒等の心的症状に対応するため、学校医、スクールカウンセラー及び教 育相談機関等との連携により校内相談を実施します。
⑺ 応急保育の実施方法 ア 幼児等の安全措置
保育所の長は、保育中に災害にあった場合、幼児等の安全を確保するため、保護者が来所するま での間、幼児等を保護するものとします。このため保育所においては幼児等のために最低 1 日分の 食料を備蓄しておきます。
イ 幼児等の把握
保育所の長は、被災した幼児等を把握し、災害対策本部に報告します。
ウ 応急保育の実施
市は、保育所の長からの報告をもとに応急保育の実施を検討するものとし、実施に当たって、保 育する施設については適切な場所を選定するものとします。
⑻ 保育料減免等
被災によって保育料の減免等が必要と認められる者については、関係条例及び規則の定めるところ により、保育料の全部又は一部を免除する等の特別措置を講じます。
⑼ 衛生管理
応急教育、応急保育の実施における衛生管理は、次により行います。
ア 幼児、児童、生徒等に対し、飲料水の使用上の注意を促します。
100
イ 幼児、児童、生徒等の健康観察を強化し、必要に応じ健康診断を行います。
ウ 保健所の指導を受けて、実施場所の清掃及び消毒を行います。
エ その他必要なことについては、関係機関と協議し適切な処置を講じます。
⑽ 給食
文教施設及び保育施設の被害状況、停電、断水、学校給食の稼働状況等を把握し、給食の実施の検 討をしますが、被災者等に対する食料供給に支障がない範囲内において実施します。
101